もったいないとは思っても、お腹がいっぱいだと、ついつい食べ残しのご飯を捨ててしまいますよね。
しかし、現在の日本の食品ロスの事実を知ると、これは改善しないとまずいなと思うのです。
なぜなら、日本人は毎年750万人の食事を1年間まかなえるほどの「食品ロス」を出し続けているのですから・・・
そして、世界中の食品ロスを合わせるとなんと損害額は84兆円(日本の国家予算は100兆円)にもなります。
さらに、この食品ロスが原因で今、世界中の森林が焼かれています。なぜなのでしょう?
日本の食品ロス(フードロス)の量がヤバイ!
【画像】セブンイレブンの廃棄弁当の量がガチでヤバすぎると話題にhttps://t.co/hI7UmRHA5M
廃棄出るくらい発注しとかないと怒られる。棚が空になると足りてないと怒られる。これがセブンイレブンのやり方。 pic.twitter.com/CWkpCDrxBh
— sakamobi.com (@sakamobi) February 23, 2019
ジャーナリストの井出留美さんが実際に飲食関係の現場で働いたことがある女子大生に『仕事で食料を捨てたことがあるか』というアンケートをとったところ78.9%の人があると答えたそうです。
どんな物を廃棄したのかを尋ねると
コンビニでは
- おにぎり20個とその他の食べ物
- お弁当、おにぎり、デザートなどの廃棄商品ゴミ袋3袋分
- 排気商品かご2つ分
ファーストフード店では
- ハンバーガーを作って10分経ったら捨てる
- ポテトを75リットルのゴミ袋まるまる1袋分
寿司屋では
- 60皿以上
- 大きなバケツ2杯分以上
カフェなどでは
- ドーナツ200個
- ケーキ5kg〜10kg
- ごみ袋2つ分のケーキ
その他
- ご飯約5合
- お米5kg
- 天ぷら30個
- ハンバーグ30枚
- 蕎麦2〜3kg
働いている数時間の間に、これだけの食べ物を捨てていると実感しているそうです。
そして、節分の恵方巻きやクリスマスケーキの廃棄についても、ビックリするくらいの廃棄がされています。
クリスマスケーキの廃棄問題
恵方巻き以外にも、シーズンが短い食品は、その日を過ぎると一気に廃棄されています。
クリスマスケーキがクリスマスの次の日にどれくらい廃棄されていると思いますか。
食品ロス問題ジャーナリストによると、ある食品リサイクル工場に1日に400〜500kgものケーキが運ばれているのにも関わらず、クリスマスケーキが運ばれて来た日はその4倍の量の2000kg(ホールケーキ2000個分)がはこばれてきたことがわかっています。
そもそも、1日に400〜500kgのケーキが運びこまれていることが驚きですよね。
恵方巻きの廃棄問題は10億2800万円の損失…
買い出しに来たスーパーにて。。
恵方巻の量がマジキチ過ぎる…日本人大丈夫かいな?
この棚だけぢゃなくて向かい側にもある。一店舗でこれだけでしょ…全国でいうとどれだけの米や魚介が今晩廃棄されるのだろうか…(悲) pic.twitter.com/lNTYZRbzFq
— yoshiya (@bnpyoshiya) February 3, 2019
最近、節分の季節になると、決まってニュースになるのが恵方巻きの廃棄問題です。
節分を過ぎた恵方巻きが、大量に捨てられているショッキングなシーンを見た人も多いと思います。
驚くべきことに、経済効果に詳しい関西大学の宮本教授は「廃棄される恵方巻きの金額は、全国で10億円以上」にも上ると紹介しています。
この数字は2019年だけというのですから、恵方巻き1本を1000円としても、100万本が丸ごと捨てられている計算になります
コンビニの弁当廃棄問題
セブンイレブンの廃棄弁当の量がガチでヤバすぎる
本部から
廃棄出るくらい発注しとかないと怒られる
棚が空になると足りてないと怒られる pic.twitter.com/WdREGHoyVw— network555 (@network5553) 2019年2月26日
環境省の2013年のデータによると、実際に主要7社(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ、am/pm、デイリーヤマザキ)のコンビニでは1日に平均 20.9万トンも廃棄されているそうです。
これは約7万食分にあたり、これを一人で食べようとすると、64年間3食、食べ続けることができます。
コンビニだけでも1日で69年間分の1人の食料が破棄されているのには本当に驚きます。
また、これらの食品を実際に、自分の手で破棄してくれている人たちがいることも忘れてはいけません。
食品破棄を自らの手でする人の中には、罪悪感から嫌で辞めてしまう人もいるそうです。
食品ロスは、ただ単にもったいないというだけではなく、労働者の環境も悪化させてしまっています。
もっとこの問題を知り、解決する為に行動するべきだと思います。
日本の食品ロス率は30%以上
情報元:農林水産省
そもそも「食品ロス」とは、売れ残り・食べ残しなど、食べられるのに捨ててしまう食料のことです。
2015年の農林水産省のデータによれば、日本に流通した食料は8291万トンで、そのうち2842万トン、割合にすると約34%が廃棄されています。
この中で、まだ食べられる「食品ロス」646万トンにも上ります。
これは、国民一人一人に換算すれば、1日当たり139g(お茶碗一杯分の量)の食品ロスを生んでいることになります。
白米(エネルギー量は130kcal/100g)で考えても、646万トンだと8兆3980億kcalにも上ります。
もし一人で1日3000kcal必要だとしても、750万人以上が1年間食べ続けることのできるすさまじい量です。
世界の食糧援助量の2倍も捨てている
情報元:環境省
国連WFPが行っている活動に、「食糧支援」というものがあります。
簡単にいうと、食糧が足りていない人たちが生活するために必要な食料を提供する活動で、その1年あたりの支援量は、約320万トン(2015年)です。
つまり日本では、支援されている食べ物の2倍以上の量が、食べられることなく捨てられているのです。
食べ物が必要な人に援助されている量より、捨てられている量の方がずっと多いなんて、おかしいと思いませんか?
食品ロスのために8000憶円の税金が注ぎ込まれている
「もったいないとは言っても、あまり自分には関係のない話のように思えるな・・・」
と感じているかもしれませんが、実は、食品ロスが多いせいで余分にお金を払っていることをご存じですか?
食品ロスを廃棄する為には、なんと約8000億円もの税金が使われています。
食品ロス(事業系一般廃棄物)の処理は、事業者が負担するから0円だと思われていますが、実は私達が余分にお金を払うことで行われているのです。
企業が大量生産して格安で提供しているように見せても、実はその負担を見えない税金で私たちが賄っていると考えると、食品ロスは本当にムダでしかありません。
食品ロスが起こしている問題7つ
しかも食品ロスは、お金がかかるだけではありません。
世界中で起きている、その他の深刻な問題とも、深い関係をしめしています。
農地を作るための森林破壊
ブラジルやインドネシア、アフリカで起きている森林火災の多くは、森林を農地転用するためのものです。
FAOの「世界森林白書2016」によれば、熱帯雨林における森林破壊の約8割が農地開拓であるとされています。
日本の食料の63%は海外の輸入に依存していることからも、私たちが出している食品ロスが原因で森林が破壊されていると考えてもいいでしょう。
森林伐採が森林破壊の原因じゃなかった!?日本と世界で起きてる森林破壊の原因6つ>
9人に1人が飢えに苦しんでいる
世界人口は、2019年現在で約77億人ですが、このうち9人に1人が「栄養不足」に苦しんでいるとされています。
そもそも栄養不足とは、健康や体重を維持して、軽い運動ができるレベルの栄養が足りていない状態のことです。
世界中の人が一緒に通う学校があるとすると、1クラス40人のうち4人は運動できないほど栄養不足におちいっています。
それから、日本の食料自給率は37%なので、63%を他の国からの輸入に頼っています。
その中には、日本よりもずっと栄養不足の人が多い国もあります。
同じ例えでいうなら、日本人が輸入した食料を捨ててしまうのは、お腹がすいているクラスメイトからもらった食事を捨ててしまうことに似ているのではないでしょうか。
情報元:世界の食料問題 : 「世界食料デー」月間 みんなで食べる幸せ
ただ、ここで理解して欲しいのは「世界には十分な食料がある」ということです。
穀物生産量のグラフを見てもわかる通り、世界中の人が十分に食べられる食料は生産されているのです。
元々足りないのではなく、本当は足りているのに、捨てているせいで必要な人に届いていないのです。
日本で食品ロスが減ることで輸入量が減れば、その分だけ必要な人たちに届く食料の量が多くなるのです。
このままだと2100年には、2倍の食糧が必要になる
いま、世界では爆発的に人口が増えていて、2050年には95億人にも達するとされています。
現在でも9人に1人が栄養不足に苦しんでいるのに、これからもどんどん人口は増えていくというのです。
もしこのまま食料廃棄を続ければ、栄養不足は解決するどころか、先進国にまで広がるかもしれないと指摘されています。
例えば、国内の食料が足りなくなれば、食料の国外輸出をストップせざるを得なくなるかもしれません。
先ほどご紹介したように、日本は食料の63%を輸入に頼る国です。
もし他の国が輸出をストップして、日本が食品の輸入をできなくなれば、十分な食料が流通しなくなり、十分に食事できない人が増えていくでしょう。
先進国、特に日本では、食品ロスの問題はまったく他人事ではないのです。
食品ロスは温室効果ガスを排出している
情報元:食品廃棄・フードロスと地球温暖化にどんな関係があるのか
実は、食品を捨てることは、地球温暖化が進んでいくことにも関係しているともいわれています。
食品ロスによる温室効果ガスは、なんと世界全体の温室効果ガスの約8%もの割合を占めるとされています。
これは、食品が作られてから消費される・捨てられるまでには多くの段階があり、その過程で使われたたくさんのエネルギーも無駄になってしまうから。
この分のエネルギーを使わなくてよくなれば、その分だけエネルギーを使わなくてよくなり、地球温暖化が進む速さを遅くすることができます。
水資源の枯渇を引き起こす
情報元:World Water Crisis and Japanese Water Resources Issues, 2002
食品を作るために絶対に必要なもの、それが水です。
もし牛肉を1kg作ろうと思ったら、そのために2万700リットルもの水が必要とされています(牛が食べる穀物を育てるのにも水が必要なため)。
他にも、ハンバーガーを一個作るだけでも、およそ1000リットルの水が必要とされています。
食べ物を捨てるということは、その食べ物を作るために使われた水資源を捨ててしまうことでもあります。
世界で生産された食料の30%近くは捨てられているということは、世界の農地の30%が、捨てられる食料を作っているということでもあるのです。
年間8000億円もの税金の無駄遣い
さきほども紹介したように、日本は食品ロスにより8000億もの税金を費やしています。
もし、このお金をもっと重要なこと、例えば「教育」のために使ったらどうなるでしょうか?
2017年に発表されたUNESCOのデータによれば、日本の「GDPに対する公的教育費」の割合はたった3.59%(107位)と、ほかの先進国に大きく後れを取っています。
教育にもっとお金をかければ環境問題への理解も広まり、解決に導くきっかけにもなります。
本当に必要なところで税金を使えるようになるためにも、税金の無駄遣いは減らさなければなりません。
経済的な損失は84兆円
食べ物を育てるためには、水をあげ土地を使い、機械をそろえたりと必ずたくさんのお金がかかります。
この食品を捨ててしまうということは、それまでつぎ込まれたお金を全部無駄にしているのと同じです。
WPFによれば、「もし世界中で生まれている食品ロスをお金に変えると、84兆円にも上る」とされています。
日本の国家予算が約100兆円で、もっと少ない国はたくさんあります。
つまり、食品ロスによって国一つを十分に運営できるほどの規模のお金を、ムダにしてしまっていると言えるのです。
このお金を有効活用できれば、世界で起きている多くの問題をかなり解決することができるのではないでしょうか?
例えば、食事として計算するなら20億人分の食事をまかなえます。
これだけでも、飢餓の問題を大きく解決に近づけられることが分かりますよね。
海外の食品ロスの取り組み・対策6つ
食品ロスは海外でも問題視されていて、最近は取り組みも盛んになってきています。
そこで、海外でどんな取り組みが行われているのか、画期的な取り組みを6つ見ていきましょう。
イスラエル:ダイナミックプライシングで食品ロス33%削減
#ISRAEL #STARTUP #FUNDING #INNOVATION: Wasteless LANDS $2M
*#machinelearning solution(Reinforcement Learning) with real-time tracking for grocery stores
*..dynamic pricing based on a product’s expiration.. #foodwaste
MORE in hb https://t.co/m0tISL3BcI pic.twitter.com/he6xMg9la1— STARTinfoUP (@moueller1961) October 9, 2018
イスラエルのスタートアップ企業は、消費期限をもとにAIが自動的に商品価格を変動させる「ダイナミックプライシング」という仕組みを開発しました。
ウェブサイトや専用スマホアプリを用いて消費期限ごとに各商品の在庫をリアルタイムで追跡できるので、在庫を最小限にして利益を最大限に引き出す事が可能となったのです。
これにより、収益が6.3%増加し食品ロスを32.7%削減することに成功したと、報告されています。
フランス:食料品廃棄を禁じる法律が作られる
「スーパーの売れ残りは全部寄付します!」
フランスのエコな法律とは? https://t.co/PSgB70Ch1rフランスでは毎年、推定700万トンの食品が廃棄されています。食品ロス削減に向けた大胆な施策とは? pic.twitter.com/PZYNPJPzQH
— TABI LABO【公式】 (@tabilabo_news) December 23, 2015
フランスでは、スーパーマーケットの売れ残り商品の廃棄が法律で禁止されています。
まだ食べられる食品はフードバンクを通じて食品を必要としている人に配られ、食べられないものは家畜のえさや肥料として再利用する仕組みです。
システムとしては単純ですが、法律として義務づけているのは全世界でもフランスだけで、とても画期的な試みです。
イギリス:廃棄処分になった食品でビールを作る
「スーパーの売れ残りは全部寄付します!」
フランスのエコな法律とは? https://t.co/PSgB70Ch1rフランスでは毎年、推定700万トンの食品が廃棄されています。食品ロス削減に向けた大胆な施策とは? pic.twitter.com/PZYNPJPzQH
— TABI LABO【公式】 (@tabilabo_news) December 23, 2015
イギリスのクラフトビールメーカー「Northern Monk Brewery」が、廃棄される予定だった食品で製造する衝撃的なビールを開発しました。
驚くべきことに、実際に飲んだ人からは「とてもバランスがとれていて、果実味を感じる」というコメントも。
醸造することで生まれるホップや麦芽カスは、一つも廃棄せず地元農家へと寄付ルートされ、肥料として使われています。
さらにガラスボトルも100%リサイクル可能なもののみという徹底した取り組みを行っています。
デンマーク:ゴミ食材レストラン
コペンハーゲンのレストランSpisehuset Rub & Stubは、形が悪い農作物や期限切れになった食材を使ってメニューを提供するレストラン。 仕入食材が日によって異なるため、当日にならないとその日のメニューは決まりません!https://t.co/WD5M9dkAGw pic.twitter.com/nKZSsMSqMD
— 駐日デンマーク大使館 (@DanishEmbTokyo) March 30, 2017
デンマークにオープンした「Spisehuset Rub & Stub」というレストラン。
一見普通に見えるその料理は、40%が「ゴミ」からできているというのです。
ゴミと言っても、形が悪かったり、賞味期限が切れているだけで食べられる食材を厳選して使っています。
「Less is more(少ないことは、もっと豊かだ)」・・・
というデンマーク的な価値観をコンセプトに、食品廃棄物と戦うことを目的にしています。
国連(WFP):ゼロ・ハンガー・チャレンジ
国際(WFP)は「ゼロ・ハンガー・チャレンジ」という取り組みをを実施しています。
これは、家庭で余ってしまい、食べられるのに捨てられてしまいがちな食材・古くなった調味料などを使ったレシピを作り、SNSに投稿するキャンペーン。
「#ゼロハンガーレシピ」や「#WFP」といったタグをつけて投稿することで、1投稿につき100円が食糧支援団体に寄付されます。
スペイン:「連帯冷蔵庫」の設置
【連帯冷蔵庫】スペインには、食べきれない料理を持ち寄る冷蔵庫がある http://t.co/nPY904SqPB pic.twitter.com/0TCbOGy443
— ハフポスト日本版 (@HuffPostJapan) August 19, 2015
スペインでは、地域ごとに「連帯冷蔵庫」と呼ばれる大型の冷蔵庫の設置がされています。
ここに一般家庭の残りものや、飲食店の余りものを入れておくことで、食事が足りてない人たちがそれを食べられるという取り組みです。
冷蔵庫はボランティア団体によって管理され、定期的にチェックされています。
日本の食品ロスの取り組み・対策4つ
世界の取り組みを見てきたところで、次は日本でどのような取り組みがされているのか見てみましょう。
日本政府は食品ロス削減推進法案を制定
消費者庁は令和元年10月1日から「食品ロス削減推進法」を制定しました。
内容を簡単に説明すると
・企業は国や地域に協力して積極的に対策をする
・個人では自主的に取り組む
・10月は食品ロス削減月間とし、10月30日は食品ロス削減の日とする
という内容のものです。
特に食品の、生産、製造、販売に関わる企業は真剣な対策を必要とされるかもしれません。
ファミリーマートが完全予約制
ウナギの販売額は前年より2割減ったものの売れ残りの廃棄損が8割減り、加盟店の利益は7割増。ファミリーマートは「土用の丑の日」で成果を上げた原則予約制をクリスマスケーキや恵方巻きにも広げる方針です。https://t.co/72qQ4Xsd1s
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) August 15, 2019
環境問題に真剣に取り組む大手コンビニのファミリーマートは、「土用の丑の日」に販売するウナギ弁当を完全予約制での販売にしました。
その結果、なんと廃棄費用が大幅に減ったことで利益が7割増しになったことを発表しました。
しかも、驚くことに販売量自体は2割も少なかったそうです。
この結果にともない、クリスマスケーキや恵方巻きについても完全予約制を取り入れる方針をかかげています。
ダイナミックプライシング
↑先ほどご紹介した、イスラエルのスタートアップ企業がはじめた「ダイナミックプライシング」は、すでに日本でも実験が始まっています。
この時対象となったのは次の4社で、すべて都内の店舗で行われました。
- ローソン
- ウエルシア
- ココカラファイン
- ツルハドラッグ
賞味期限が近いと自動的に安くなるので、より購入されやすくなり、「食べられるのに捨てられる」ことが少なくなります。
これが一般家庭出も使えるようになれば、冷蔵庫の中にある食材の状態がを簡単にわかるようになるので、家庭での食品ロスを減らすことにも大きくつながります。
賞味期限の延長
【連帯冷蔵庫】スペインには、食べきれない料理を持ち寄る冷蔵庫がある http://t.co/nPY904SqPB pic.twitter.com/0TCbOGy443
— ハフポスト日本版 (@HuffPostJapan) August 19, 2015
食品業界では、賞味期限を延長する2つの動きがじわじわと広がっています。
代表的な方法の1つは、高機能の放送やパッケージを使うことで、賞味期限をグンと延ばすことができます。
また、これまで「年月日」で表記されていた賞味期限を、「年月」での表示に変更する取り組みも広がっています。
キューピーや味の素など、加工食品大手も積極的に取り組みを始め、日本で少しずつ活発になってきています。
イオン:食品廃棄物を2025年までに半減に
イオンは食品廃棄率を2025年までに半分(2015年比)にする計画を立てています。
消費者にやさしいだけではなく、未来志向であるイオンを応援したい。
イオンは日本だけではなくアジアでも活躍しているから、なおさら応援したい。#sdgs https://t.co/IZszrxBux6
— 22世紀を生きる君へ@環境問題取組中 (@22ndcenturyjp) November 17, 2019
大手流通企業のイオングループは、家庭で余ってしまった食料を店頭で集め、必要としている施設や個人が活用できるようにする取り組みを進めています。
この取り組みでイオンは、これまで出していた食品廃棄物を半減させることを目標にしています。
家庭でできる食品ロス対策・取り組み6つ
ここまで、特に企業や団体が行っている取り組みについて見て来ましたが、私たち一人一人ができることもたくさんあります。
冷蔵庫・冷凍庫の材料をチェックする
簡単なことですが、ついつい忘れてしまいがちなのが冷蔵庫のチェックです。
計画せずに、お腹がすいた状態で食材を買いに行けば、あれもこれもと必要以上に買ってしまうことが増えます。
冷蔵庫チェックを習慣にして、必要以上に買わないようにするだけでも、食品ロスを減らすことができます。
必要な食材だけ買う
同じく、「安いから」という理由で食材を買うのは控えるのがおすすめです。
必要でないのに買ってしまったことで、結局捨てることになるなら、はじめから買わないほうがずっと経済的にもお得です。
多すぎる食材は冷凍する
買いすぎてしまった食材は、冷凍することでかなり長持ちさせることができます。
ただ、大容量パックのお肉などの生ものを冷凍させる場合には方法がとても大切です。
食材の水分をふき取ってから、空気に触れないようにしっかりラップで包んで、保存袋に入れて冷凍してください。
解凍するときには、冷蔵庫に入れてゆっくり解凍することで、傷みにくくなります。
冷凍した食品は1ヶ月以内に食べる
冷凍した食品は、いつまでも保存できるわけではありません。
ゆっくりと中の油分が酸化して、「冷凍焼け」と呼ばれる品質劣化が進んでいくので、遅くても1ヶ月以内には食べるようにしましょう。
また、冷凍しても食中毒菌などが死滅するわけではないので、冷凍肉を食べたことで食中毒が起きてしまった事例はいくつもあります。
中心が65℃以上になるまで加熱してから食べるように気を付けましょう。
ゼロハンガーレシピを取り入れる
家庭で作る料理に「ゼロハンガーレシピ」を採り入れることでも、食品のムダができにくくなります。
ゼロハンガーレシピは野菜の切れ端や川など、捨てられがちな食品を使ったレシピで、クックパッドの国連公式アカウントに紹介されています。
英語のサイトでもよければ、ほかにも「bigoven」「Supercook」「MyFridgeFood」などで、冷蔵庫のあまりものを使ったレシピが紹介されています!
まとめ
食品を無駄にするというのは、とてももったいないことです。
「お腹いっぱい」と捨てた食品一つにも、材料を育てるための水、肥料、加工するためのエネルギー、運ぶコストなど、本当にたくさんのお金や資源が使われています。
そして世界には、それを本当に必要としている8億人以上の人たちがいるのです。
みなさんにも知っていただきたいことなので、ぜひコメントやシェアをよろしくお願いします。
「恵方巻きやバレンタインの売れ残りに税金8000億円近く投入」食品企業社員すら気づいていない真実とは(井出留美) – 個人 – Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20190214-00114773/
食品ロスとは? | 中学生・高校生・市民のための環境リサイクル学習ホームページ
http://www.cjc.or.jp/school/d/d-2-4.html#sec04
コンビニスーパー売れ残り廃棄に税金使われるのに「事業ごみは事業者負担で税金0」の誤解は企業に好都合?(井出留美) – 個人 – Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20190206-00113747/
環境省_一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成28年度)について
https://www.env.go.jp/press/105322.html
Fight climate change by preventing food waste | Stories | WWF
https://www.worldwildlife.org/stories/fight-climate-change-by-preventing-food-waste
考えよう、飢餓と食品ロスのこと。 – 国連WFP https://ja.news.wfp.org/18-37-44b38fc59271 【食品ロス】食料廃棄の現状、世界と日本の違いとは?なぜ日本では海外の対策が普及しないのか? – 店通-TENTSU- 「お店が主役」の飲食業界情報メディア https://www.tenpo.biz/tentsu/entry/2018/03/30/150000食品ロスを33%削減!消費期限により価格変動させるAIソリューションが欧州で本格展開 | Techable(テッカブル)
https://techable.jp/archives/85647
仏スーパー「食料品廃棄」を禁ずる法律がスタートした | TABI LABO
https://tabi-labo.com/243018/food-waste
クラフトビールにネクストウエーブ。「食品廃棄ゴミ」からつくるビール | TABI LABO
https://tabi-labo.com/269104/wastedbeer
食材はゴミ!?「Less is More」なコペンハーゲンの未来すぎるレストランを取材してきた | ガジェット通信 GetNews
https://getnews.jp/archives/1532257
「食品ロス」削減レシピが学校給食を変える – 国連WFP
https://ja.news.wfp.org/18-36-7de8350219fc
食品ロス削減できるダイナミックプライシング(期限接近で自動値引)実証実験中ツルハドラッグへ行ってみた(井出留美) – 個人 – Yahoo!ニュースhttps://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20190222-00115700/
小売りの反応うかがい、食品の賞味期限延長じわり広がるhttps://newswitch.jp/p/10082
イオン、食品廃棄物を2025年までに半減へ 食品ロス削減へ向けた各界の動き(井出留美) – 個人 – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20171018-00077059/
食品ロス(フードロス)を削減しよう!家庭でできる食品ロス対策|マナトピ
https://manatopi.u-can.co.jp/life/170707_1500.html
【冷凍魚と肉の日持ちは?】気になる賞味期限と、保存期間を延ばすコツ | 【急速冷凍】による高品質な業務用食材通販マーケット https://shunkashutou.com/market/column/frozen-shelf-life/
公的教育費の対GDP比率 国際比較 – Global Note
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