3日前くらいに前に、「よし、今日でフェンスが完成しそうだぞ!」と意気込み土地を囲うためのフェンスを友達に頼んで作ってもらっていた。
すると10分くらいして、いままで見たことのない人がバイクでやってきた。
それも2人。
きっと僕たちが作業を始めたのをどこかで見ていてやってきたのだろう。
Salaamt siang (こんにちは。)
と軽く挨拶をしたが、自分とは目を合わせようとしない。
そのかわりに一緒に仕事をしているインドネシア人の友だちにナニか話をしている。
まだインドネシア語がわからない僕は、きっとナニか土地に関することだろう、思い、ナニか話すキッカケがアレばと様子を伺いながら作業を進めていた。
彼らが話し終え、友達から
「どんな話だった?」
と聞くと、
「この人は、一番最初のオーナーで、道路にもフェンスを作るか、牛にこの道路壊されるのどっちがいい?」
ということを言われたらしい。
こいつらですよ、コイツラ!
おれの土地で悪さする金塊!
1頭5万円がおれの土地で悪さしてる。ぜんぶ売り飛ばしてやりたい。 pic.twitter.com/LUCQi95N9F
— しんたろう🇮🇩インドネシアで500坪の土地を買ったのに家を建てるお金がない😂 (@shintaround) January 13, 2022
↑このように牛が勝手に土地に入り込み、飢えてある花や植物を食い荒らしてしまうのだ。
(ちなみにもうひとりは、この自治体長)
ちょっと攻撃的な質問で、彼も冷静に対応したのだが、どうやら少し怒っているようだ。
その理由はというと、道路のサイズに問題があった。(彼的には。)
↑このピンク色の土地につながる真ん中の道。
というのも、最初のオーナーと前オーナーが土地を売買する時の約束として、道幅3メートルの道路を政府に譲渡し、作っていいという口約束を交わしていたからだ。
しかし、実際に公証役場が認めていた道幅は5.88m。
この道幅が正式に政府に認められているものだ。
口約束の3mとは約2倍も違う。
なのでクレームの理由も納得できる。
彼的には、90平米もの土地を譲渡したのにさらに90平米の合わせて180平米の土地を失うことになったのだから、怒るのも当たり前だ。
でもだからといって「道幅を3mにしろ!」ということを言ってきたわけではなく、
「道幅はこのままでいいから、その代わりに新しいフェンス(50m)を作れ。じゃないとうちの牛が道路に入ってきてメチャメチャにしちゃうぞ。だから牛が入らないように、フェンス作ってくれればそでいいよ。」
という話を持ってきてくれたのだった。
この道は僕の土地のアクセスではあるけれど、持ち物としてはガバメントである。
でも実質的に自分しか使う用途がないので、自分のものといえば自分のものなのだ。
そしてフェンスとゲートを道路の入口に作ってしまえば、もうそれは自分しか入れない場所になる。
そういうこともあり、僕も快くその要求を受け入れた。
正式な契約書には書いていないけれど、前オーナーとのもともと口約束が破られた気持ちはものすごくわかる。
もしかしたら公道を作るのに最低限5.88m以上にしないといけないという法律があるのかもしれない。
役場の仕事もここ何年かで紙からパソコンに変わって、その間に色々変わったのかもしれない。
厄介な問題にしたくないということで、自治区長も連れてきたうえで、この人もだいぶ譲歩してくれたのだと思う。
それで僕はものすごくありがたかった。
でも、最初に「牛がお前の土地を荒らすぞ。」というような脅し文句をいうくらい嫌なことだったことは確かで、もしナニか僕が大きな迷惑をかければ、フェンスを壊すこともできるし、いない間に家を焼いたり、井戸に毒を入れたりだってできてしまう。
そんなことはしないだろうけど、でもココで暮らすというのは、そういうことなんだということを改めて自覚した。
ということで作り終わると思っていたフェンスもさらに50m作ることになり、安心できるまでもう少し時間がかかりそう。
コメント