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土壌汚染が環境に与える影響が深刻すぎた…増え続ける原因4つ私達にできる対策・取組5つ

あなたは2019年現在、日本が深刻な土壌汚染に見舞われていることを知っていますか?

なんと、実は20年で日本の土壌汚染の数は20倍に増えています。

 

なぜ、今、土壌汚染が増え続けているのでしょうか?

 

また、土壌汚染によってどのような問題が起きるのでしょうか?

 

そして、私たちになにができるのか、一緒に見ていきましょう。

実は日本の土壌汚染は毎年増加している…

なぜ、日本の土壌汚染がこんなにも増え続けているのか?

それは

  • 土壌汚染の歴史
  • 土壌汚染の政策と法律
  • 土壌汚染の現状

を見ていくとわかってきます。

土壌汚染の歴史

はじめに、日本の土壌汚染の歴史を少しさかのぼってみましょう。

1870~’80年代 足尾銅山鉱毒事件
(日本で初めての公害)
1910~’70年代 イタイイタイ病
(日本で初の公害病)その他の四大公害病(水俣病、新潟水俣病、四日市ぜんそく)もこの時期に集中
1973年 東京都江東区、江戸川区で発生した六価クロムによる土壌汚染
1990年代 広島県の化学薬品工場跡地の再開発計画途中で、水銀、PCB等の汚染が判明

日本の土壌汚染問題は、日本で最初の土壌汚染問題となる『足尾銅山鉱毒事件』がきっかけで、被害が深刻化し問題になりました。

 

この足尾銅山鉱毒事件の内容を簡単に説明すると

  • 鉱煙が森林の樹木を枯らして土壌を浸食して裸地化したり、
  • 農耕地が汚染され耕作が不可能となったり、
  • 汚染された農用地で栽培された農作物等を食べたことで、

重金属が人の体内に蓄積し、大きな健康被害を生みだしたという公害問題です。

 

さらに日本で初めての公害病に認定された「イタイイタイ病」も1910年代ごろから発生し、その後60年間も多発し続けています。
(イタイイタイ病が発症した神通側では江戸時代、明治時代から「農作物が育たないなどの被害が見られていた」も言われています。)

 

このことからもわかるように、土壌汚染は見た目では分かりにくいこと、また、有害物質に関する知識が乏しかったこともあり、十分な対処がされず、その後も土壌汚染を引き起こし続けていました。

 

次に紹介する土壌汚染に関する法律や政策の流れについて知ると、いかに土壌汚染が「見えない問題」であるかが分かります。

 

土壌汚染に関する法律、政策の流れ

 

1958年 「水質保全法」「工場排水規制法」
1970年 「公害防止事業費事業者負担法」
「水質汚濁防止法」
「農用地の土壌汚染の防止等に関する法律」
1986年 「市街地土壌汚染に係る暫定対策指針」
1991年 「土壌の汚染に係る環境基準」
1999年 「土壌・地下水汚染に係る調査・対策指針及び運用基準」
「ダイオキシン類対策特別措置法」
2003年 「土壌汚染対策法」

ここで分かる問題は、土壌汚染の問題でも紹介したように1870年代から土壌汚染が問題視され始めていたのにも関わらず、70年後の1958年になるまで、法整備も、技術的な対応はされませんでした。

 

1950年に大問題となった水俣病やイタイイタイ病などの四大公害病も20年も経って、ようやく「公害防止事業費事業者負担法」、「水質汚濁防止法」「農用地の土壌汚染の防止等に関する法律」などの法律がやっとできました。

 

そして、つい最近の2003年になってようやく土壌汚染対策法が制定され、土壌汚染の対策が本格的に始まりました。

 

土壌汚染の現状

引用:環境省

そして現在に至るまで、日本の土壌汚染の発見数は増加傾向にあります。

 

特に、土地売買が活発な東京首都圏や、大阪府で多いことが確認されています。

土壌汚染の原因となる物質3項目27種類

 

土壌汚染対策法で定められた土壌汚染物質(特定有機物質)には、

  • 第一種特定有害物質(揮発性有機化合物)
  • 第二種特定有害物質(重金属等)
  • 第三種特定有害物質(農薬等)

の3つが定められています。

 

そして、それらは意外なほど私たちの身近にあふれています。

下記の用途の部分を見るとビックリするかもしれません。

第一次特定有害物質:揮発性有機化合物(VOC)13種類

特定有害物質 用途 毒性
クロロエチレン

(別名:塩化ビニル、塩化ビニルモノマー)

上下水道用のパイプ、日用品、窓枠等の建材 頭痛、めまい、不眠症、肝細胞がん、脳腫瘍、肺がん
四塩化炭素

(別名:四クロロメタン、四塩化メタン など)

ドライクリーニング、機械器具の洗浄 めまい、頭痛、精神錯乱、消化器系症状
1,2-ジクロロエタン 洗浄、殺虫、塗料、抽出 めまい、頭痛、精神錯乱、消化器系症状、発がん性
1,1-ジクロロエチレン フィルム、ラテックス 肝臓障害(肝細胞の空胞化、脂肪化)
1,2-ジクロロエチレン 染料・香料等の低温抽出 中枢神経の抑制作用
トランス-1,2-ジクロロエチレン 洗浄剤 中枢神経の抑制作用
1,3-ジクロロプロペン 土壌燻蒸剤、線虫類の駆除 腹痛、嘔吐、筋肉緊縮、肺水腫
ジクロロメタン

(別名:塩化メチレン など)

金属等の脱脂洗浄、塗料剥離、麻酔 吐き気、めまい、だるさ、中枢神経への麻痺作用、発がん性
テトラクロロエチレン
(別名:四塩化エチレン、パークロロエチレン)
ドライクリーニングでの染み抜き、脱脂洗浄 皮膚・粘膜への刺激、肝機能障害、記憶障害、肝・腎臓障害
1,1,1-トリクロロエタン 金属等の脱脂洗浄、ドライクリーニング、接着 クロロホルムと同様の麻痺作用、肝・腎臓障害
1,1,2-トリクロロエタン 中枢神経抑制、肝臓障害、免疫系への影響
トリクロロエチレン ドライクリーニングでの染み抜き、脱脂洗浄、香料の抽出、麻酔 目、鼻、喉を刺激、皮膚炎、肝臓、腎臓への影響
ベンゼン 麻酔作用、骨髄の造血機能を障害、発がん性、白血病

日用品やドライクリーニング関係で多く使われていることに驚くかもしれません。

 

第二次特定有害物質:重金属等 9種類

日本で現在、要措置区域等に指定されている8割が、ここで紹介する第二次特定有害物質が原因となっています。

 

特定有害物質 用途 毒性
カドミウム
及びその化合物
メッキ、プラスチック製品、顔料、電池 染色体異常・発がん性、腎機能障害
六価クロム化合物 メッキ、防腐、写真、皮なめし 発がん性(肺)、発疹・炎症
シアン化合物 メッキ工場、選鉱精錬所 組織呼吸を抑制
水銀及びその化合物 計器類、実験用試薬、試薬の触媒 中枢神経障害、腎臓障害、神経細胞を変性、壊死
セレン及びその化合物 半導体、医薬品、特殊ガラス、コピー機 目や呼吸器への刺激、胃腸管や神経系に影響
鉛及びその化合物 蓄電池、建築用シーリング剤、塩化ビニル樹脂の安定剤、農薬 頭痛、貧血、全身倦怠、神経発達への影響、発がん性
砒素及びその化合物 農薬、防腐、ガラス脱色、白アリ駆除 頭痛、麻痺、呼吸困難、胃腸障害、末梢神経障害、皮膚がん
フッ素及びその化合物 ガラスや金属の表面加工、歯磨き粉 骨硬化症、脂質代謝障害、糖質代謝障害
ホウ素及びその化合物 ガラス、医薬品、殺虫剤、溶接のフラックス 下部気道への刺激、肺炎、皮膚、目、呼吸器系、神経系への有害性

顔料や歯磨き粉などにも使われている物質があることにも注目したいですね。

 

第三次特定有害物質:農薬等 5種類

また、農薬に使われる化学物質が土壌汚染を引き起こす、という話は有名です。

 

具体的には、除草剤や殺虫剤に用いられています。

特定有害物質 用途 毒性
シマジン
(2-クロロ4,6-ビス -1,3,5-トリアジン)
(CAT)
(アクアジン)
除草剤、殺虫剤、土壌燻蒸剤 気道刺激、麻酔作用
チオベンカルプ 除草剤、殺虫剤、土壌燻蒸剤 タンパク合成を阻害、歩行異常、運動量低下、感覚反応の低下
チウラム 殺菌剤、ゴムの下流促進剤 アレルギー性接触皮膚炎、喉頭痛、咳、痰、結膜炎、腎障害
ポリ塩化ビフェニル(PCB) 絶縁体、熱媒体、複写紙 皮膚障害、肝機能障害、視力低下、しびれ
有機リン化合物 除草剤、殺虫剤、土壌燻蒸剤、床用ワックス 神経系への影響、痙攣、呼吸機能不全、意識喪失

農業に従事している方は、すでに農薬の怖さに気がついている人も多いのではないでしょうか?

ナゼ?日本で土壌汚染が増えている原因4つ

先ほど紹介した土壌汚染物質が身近にあるため、それだけで土壌汚染が起きやすい状況というのはわかったと思います。

 

しかし、急激に土壌汚染が見つかっている理由はそれだけではありません。

土壌汚染対策法ができ、土壌調査がされるようになったから

↑かつて日本一と言われていた「築地市場」も実は土壌汚染が深刻でした。

 

土壌汚染は、目ではわかりにくいため、発見されにくいというデメリットがありました。

 

しかし、2002年に「土壌汚染対策法」が定められ、土壌汚染の調査が頻繁におこなれるようになりました。

 

その結果、今まで判明していなかった土壌汚染が次々と判明し、現在も新しい土壌汚染がドンドン見つかっているという現実があります。

 

工業の製造活動により汚染物質

土壌汚染の原因となる活動の一つに、工業製品の生産があります。

 

さきほど紹介したように、機械の洗浄剤や製品原料そのものに特定有害物質が含まれていることも少なくありません。

 

従って、洗浄装置で使用した有機溶剤の漏洩によって、揮発性有機化合物の土壌汚染が発生したり、また製品原料や塗料、廃棄物の保管や不適切な廃棄によって重金属等の土壌汚染が発生したりします。

 

農業による肥料・飼料が土壌に溶け込んで

農薬も土壌汚染の代表的な原因となっています。

 

日本の農作物栽培では多くの化学肥料が用いられています。

 

その理由としては、日本は火山が多いため、土壌も貧栄養の火山灰由来の場合が多く、農業に化学肥料が欠かせないからです。

 

農業を行い続けること自体が、土壌に負担をかけ続け、土壌汚染を引き起こすことになります。

 

不法投棄による有害物質が土壌浸透してるから

廃棄物については「廃棄物の処理および清掃に関する法律(廃棄物処理法)」が定められており、これを守らないと罰金が課せられます。

 

しかし、道路や公園を見渡してみると、簡単に捨てられたごみを見つけることができます。

 

京都市の観光地のように、都市によっては街中にゴミ箱が設置されているところもありますが、大部分はそうではありません。

 

例えば、道路や公園に捨てられたままのプラスチック製品が、適切な処理を受けず、劣化(もしくは腐敗)してしまうと、有害物質が土壌に染み込んでしまう可能性があります。

 

また、一般廃棄物だけでなく、工業などを始めとする産業廃棄物の不法投棄も問題になっています。

 

産業廃棄物は、一般廃棄物よりも有害物質を含んでいる可能性が高いのが特徴です。

 

最近の日本の不法投棄物の状況は以下のようになっています。

 

引用:環境省

毎年毎年積み重なっていく、不法投棄物が少しずつ土壌を蝕んでいるのです。

 

ナニが問題?土壌汚染が引き起こすリスクと問題

それでは、土壌汚染が私たちの生活や健康にどのような問題、そして将来的なリスクをもたらすのか、一緒に考えていきましょう。

人間の健康に害を及ぼす

足尾銅山鉱毒事件、イタイイタイ病などを知るとわかりますが、土壌汚染は私たちの健康に直接悪影響を与えるということです。

例えば、次のような例で健康に危害を与える危険性があります。

汚染した土や砂ほこりが体内に入ったり、皮膚に触れたりする

一時期、中国から飛んでくるPM2.5が騒がれていました。

なぜ、あんなに騒がれていたかというと、その理由の1つとして、土や砂というのは粒子が細かいため、気が付かないうちに体に取り込んでおり、健康に支障をきたす可能性があるからです。

 

これは土壌汚染も同様で、もし、汚染された土壌の近くを通れば、風に運ばれた汚染物質が呼吸器官に入ったり、皮膚にふれたりして支障をきたしたりする恐れがあります。

 

気化した汚染物質を呼吸して吸い込んでしまう

また土壌に溶け込んだ汚染物質が、気化して体内に入ってしまう危険性もあります。

 

そして、室内で使われる床用ワックスには一般的に「有機リン化合物」が含まれており、これが気化して吸引してしまう可能性もあります。

 

「化学物質過敏症」や「シックハウス症候群」で悩む人にとってはとてもセンシティブな問題となっています。

 

食物連鎖から人間の体内に入ってしまう

有害物質が産業排水・廃棄物から海洋や土壌に流出し、そこで育った海産物や農産物に蓄積し、それを人間が食べたときに、蓄積された汚染物質を体内に取り込むことになります。

 

そして、食物連鎖の過程で汚染物質が生物の体内にどんどん蓄積されていくと「生物濃縮」が発生します。

 

生物濃縮が起きると、食物連鎖の頂点にいる人間にはかなりの量の有害物質が取り込まれることとなります。

 

↑特に、農業で使われる農薬は、雨や地下水に溶け込むことで、川や海の生き物に蓄積され、最後には人間の体の中へに蓄積したりもします。

 

地球上の生態系はあらゆるところで繋がって循環しているので、どこかが汚染されてしまうと、その影響は全体に及んでしまいます。

 

森林や川、海などに生息する生物の生態系を壊す・悪影響を与える

いきなりですが、あなたは『沈黙の春』という本を知っていますか?

 

この本は、アメリカのレイチェル・カーソンという人物が、それまで知られていなかった農薬の残留性や生物濃縮が生態系へ与える影響を指摘し、農薬(DDT)危険性を訴えたものです。

 

中でも有名な一説があります。

 

春が来ても、鳥たちは姿を消し、鳴き声も聞こえない。
春だというのに自然は沈黙している。 (『沈黙の春』)

 

汚染が深刻化した土地では、生物は生きていくことができません。

 

それまでそこに存在していた自然が有害物質一つで簡単に消えてしまうのです。

 

1度でも土壌汚染されると長期間影響を与える

これら、汚染物質が引き起こす現象の怖い点は、被害の大きさだけではありません。

 

有害物質が人体に取り込まれた場合、完全に取り除くのは難しいです。

 

そのため症状が治りにくく、また、その人の子どもも病症を持って生まれる可能性が高くなります。

 

また、自然も同様です。

 

先に述べたように、生態系のどこかで汚染が生じると、あっという間に広がってしまい、汚染される前の状態に戻すことはできません。

 

生物というのは、壊すのは簡単な存在でありながら、一度壊れたら治すことはなかなかできない、ということを私たちは心にとどめておかなければなりません。

 

私たちでも身近にできる土壌汚染対策5つ

土壌汚染は気が付かないうちに進行し、蓄積し、そして知らない間に健康に被害をもたらしてしまうのが、やはり怖いところです。

そこで知っておきたいのが土壌汚染がこれ以上増えないように、個人でもできる対策です。

無農薬の農産物を購入する

農業で使われる農薬には、多くの特定有害物質が使われています。

 

土壌汚染を引き起こさないような農薬の開発も行われていますが、自然のサイクルというのは私たちの何倍も長く、必ず安全とは言い切れません。

 

無農薬の農産物が主流になるように、できるだけ無農薬野菜などを購入してみましょう。

 

まだ価格の高い無農薬野菜ですが、私たちが消費することで普及し価格が下る事も考えられます。

 

本当に必要な分だけを生産し、食べ物は無駄にしないという考え方も一緒にひろまるメリットもあります。

 

不必要なものは持たない

 

最初に紹介したように、特定有害物質はガラスやメッキ、半導体、殺虫剤など私たちの生活に身近なものにも使われています。

 

仮に日本人全員が不必要なものを持たないようにすれば、これらの生産量を抑えることができます。

 

「わたし一人がやっても……」と思うかもしれませんが、その小さな行動が必ず大きな成果に繋がっていると考えて、取り組んでみましょう。

 

ゴミを分別する

実は、最近のゴミ処理で用いられる焼却炉は性能が高いため、分別をしなかったかたからといってダイオキシンなどが可能性は低くなりました。

 

しかし、分別のされていないゴミの焼却自体が土壌汚染を引き起こす可能性は低くても、万が一、ゴミ処理の過程で大気汚染や水質汚染が起きたときに、空気や水を通して土壌が汚染されることは十分にあり得ます。

 

また、上記に述べたように、製品を新たに生産することは、環境負荷も新たに生むこととなります。

 

リサイクルできるものはリサイクルする、という観点からも、ゴミの分別を心がけてみましょう。

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ゴミを出さない

日本でゴミがどのように処理されているか知っていますか?

 

資源の再利用や持続可能な社会が各地で唱えられている一方で、実は、日本のゴミでリサイクル処理されているのは、たったの2割弱で、残りのゴミは焼却処分がなされているのです。

 

ゴミを焼却した後に残る灰には、カドミウムや鉛が人体に影響を与えると定められている基準を超えることが多く、ゴミ処理については課題が多く残っています。

 

日本はそもそも埋立地にできるスペースがないため、これからゴミが何の処理もなされず埋め立てられる、ということはまずないでしょうが、ゴミの排出量を抑えることは土壌汚染対策にも繋がります。

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『ファイトレメディエーション』できる植物を植える

カドミウム等の重金属で汚染された土壌は浄化しにくいことが問題ですが、ある植物を植えると浄化することができます。

 

これを「ファイトレメディエーション」と言います。

 

「ファイト」=「植物」
「レメディエーション」=「修復」

 

特にジャコウアザミフロミスという植物は、カドミウムによる汚染に有効とされています。

 

ファイトレメディエーションを行うと、一度汚染された土壌を再び農地として利用することができると言われ、たくさんの研究が行われています。

 

まとめ

土壌は、一度汚染されると、浄化されることなく、ずっと汚染されたままです。

 

そのため、20年経っても30年経っても、有害物質は無くならず、残存しています。

 

土壌汚染は見た目では有害物質も確認できないため、周囲の人も認識し難く、既に健康被害を受けている人もいるかもしれません。

 

仮に、今は大丈夫なように見えても、このまま土壌汚染が進めば、私たちの子どもや孫の世代になった時に、もう生き物がくらしていけなくなるかもしれません。

 

アメリカの先住民族の言葉に有名なものがあります。

 

私たちは、地球を祖先から受け継いでいるのではなく、
子孫から借りているのだ。

 

私たちが今立っているこの大地が、これからも生き物の命を支える存在であり続けられるように、地球に生きる一人として、できることから初めてみましょう。

 

容環境省_平成30年版 環境・循環型社会・生物多様性白書 状況第2部第4章第1節 大気環境、水環境、土壌環境等の現状
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h30/html/hj18020401.html
不動テトラ 環境ソリューション
https://www.fudotetra-env.jp/soil-pollution-control/construction-method/voc.html
環境省-産業廃棄物の不法投棄
www.env.go.jp/press/104888.html
環境省 環境経済情報サイト 土壌汚染www.env.go.jp/policy/keizai_portal/A_basic/a17.html
田中 信寿「埋立地と土壌汚染」 一般社団法人 土壌環境センター 土壌環境ニュース第11号
https://www.gepc.or.jp/news/11-tokubetu.html
国立研究開発法人 国立環境研究所 知ってほしい、リサイクルとごみのこと
https://www.nies.go.jp/taiwa/jqjm1000000c2yf8.html
吉田 光毅・秋吉 美穂・藤原 靖「ファイトレメディエーションの現状と課題」 大成建設技術センター報, 38, 2005

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