「地球温暖化は人類がもたらした紛れもない事実である」vs「地球温暖化は嘘だ!単なる気候変動だ!」
という2つの主張は、政治面からみるとグローバル資本主義と反グローバリズム主義(ナショナリズム)という対立構造であることがわかります。
でも、難しい話のように見えてしまいますが、本文を読めばすぐにわかります。
そして、地球温暖化改善を促進するグローバル資本主義が貧富の格差や治安を悪くしているという側面もしっかり見つめないといけないことにも気が付きます。
今回は、この2つの意見がどういう構造になっているかわかりやすく伝えたいと思います。
地球温暖化は「グローバリズム資本主義」vs「反グローバリズム」の構造がある
グローバリズム、グローバル化なんて言葉は昔からある言葉ですが、「グローバル資本主義」というのは、実はちょっと怖い言葉でもあります。
どんな主義なのか、簡単に説明したいと思います。
そもそも「グローバリズム資本主義」とは
グローバル資本主義とは 、1言で簡単に表すと「地球を1つの経済圏と考える資本主義」です。
「平和そうでいいじゃん!」と思ってしまうかもしれまっせんが、ちょっと昔の言い方で言うと「植民地主義」みたいなものです。
植民地主義との違いといえば、管理しているのが国ではなく企業や財団、財閥であるということです。
私たちの身近な例で言えば、「 Google」、「 Amazon」、「 Apple」、「 Facebook」 などのがメガグローバル企業がするにあたります。
これらの企業は米国企業として知られていますが、世界中の法的な穴(タックスヘイブンなど)を使って、税金の支払いを最小限に抑えています。
また、グローバル資本主義推進派の政治家や財閥においては、 「パナマ文章」でも有名になりましたができるヴァージン諸島や香港という合法的に租税回避をしているケースが見受けられます。
反グローバル主義からすれば、こうした大企業からの税金が少なくなってしまうので国や地域が潤わなくなってしまうことに問題があります。
後ほど紹介していますが、これが原因で世界の貧富の格差が開いています。
そもそも「反グローバリズム主義」とは
有名なのはアメリカのトランプ大統領、身近なところでいえば安倍首相です。
トランプ大統領がメキシコとアメリカの間に壁を作ろうとしているの、 違法で入国してくる労働者を遮り、アメリカで合法的に働いている人の仕事を守るためです。
中国と貿易戦争をしているのは、アメリカの国益を守るためです。
それから「日本の自由民主党も?」と思うかもしれません、まずその前に、 「日本はITのプラットフォームにおいて植民地化されている」と言われていることを知っていますか?
私たちが普段使っている Amazonですが、Amazonが日本でどれだけ収益を上げても日本に法人税を、ほとんど払っていないからです。
Google、Facebook、Appleについても同じことが言えます。
本来、日本で消費が進めば、日本国内の経済が潤うことになっていますが、メガグローバル企業が潤う構造になってしまっています。
日本の貧富の格差が拡大している理由に、こうしたグローバル資本主義が影響していると言われています。
ですので日本の自由民主党もこれに対抗すべく、トランプ大統領に続き反グローバル主義を受け入れている形になります。
グローバル資本主義と反グローバル主義はなんで戦っている?
なぜ、「グローバリズム」と「反グローバリズム」が対立しているのか?
理由は簡単で、「お金と主権」です。
さきほど説明したように、グローバル資本主義によって国が潤わなくなっていることに付け加え、最近では「国よりも企業が政治を行った方が効率的なのではないか?」という考えが広がりつつあります。
しかし、こうなると、もう国という概念が崩れ、今まで作ってきた国のシステムや法律、社会保障が全て破綻してしまう恐れもでてきます。
それに対抗しているのが「反グローバリズム主義」です。
ネットのニュースを良く読んでいる人は、2019年7月にアマゾンで大きな森林火災が発生したことをご存知でしょう。
この時にブラジルのジャイール大統領がG7による支援を拒否したり、フランスのマクロン大統領に「考えが植民地主義だ」と批判したことで話題になっていました。
ジャイール大統領の主張としては、「アマゾンを開発すれば莫大な経済活動ができるし、それを諸外国がコントロールする権利はない」というものです。
これは、「貧困国はグローバル資本主義によって経済発展できないようにされている」という側面でもあり、反グローバリズム主義がよく「政治、グローバル資本主義が環境問題をでっち上げている」と、唱えているわかり易い例です。
グローバリズム資本主義を応援する企業・財団・人
グローバル資本主義の人たちの傾向としては
- 資本主義
- 愛国心よりも博愛主義
- 国益は顧みない
- 環境保護に熱心
- 国境を気にしない
- 合理的主義
などの特徴を多くみることができます。
GAFAなどのグローバルIT企業
何度も説明していいるので、くどくなっているので説明しませんが、
- Apple
- Amazon
GAFAはその代表例です。
他にもマイクロソフトなどの企業があてはまります。
ジョージ・ソロス
初めて名前を聞く人もいるかもしれませんが、世界3大投資家(ウォーレン・バフェット、ジム・ロジャーズ、ジョージ・ソロス)の1人です。
「地球温暖化は金儲けのために行われている」と言われる根本は、このジョージ・ソロス氏の投資ビジネスが、環境問題に直結しているからです。
最近話題になっている16歳の環境活動家、グレタ・トゥェーンベリさんの活動を支援していると報道もされています。
また、次に紹介するオバマ大統領を応援しているたのも、ジョージ・ソロス氏です。
ジョージ・ソロス氏ののことを簡単に理解するには以下の「混乱の本質」という著書がおすすめです。
読んだ人は、この本が2012年に発行されていることにもかかわらず、未来を予測したような内容になっていることにビックリするでしょう。
例えば、東京都知事になった小池百合子氏についても触れています。
オバマ元大統領
オバマ大統領といえば、ノーベル平和賞をもらっているので、さぞ平和に貢献しているイメージが持たれていますが、アメリカの貧困率受賞を招いたのもオバマ大統領です。
↑オバマ大統領が就任した2009年〜2017年までに1%以上も貧困率が増えています。
アメリカの人口は3億人なので300万人も貧困に苦しむ人が増えたことになります。
東京の人口が900万人なので、単純に東京民の1/3と同じ人数が8年で貧困に陥ってしまったことになります。
こう考えると、オバマ政権の貧困率の拡大に反発して国益主義のトランプ大統領が選ばれたと考えても不思議ではないわけです。
ウォール街(ニューヨーク)
世界の金融街と知られるアメリカニューヨークのウォール街も「グローバル資本主義」として有名です。
なぜ、ウォール街がグローバル資本主義であるかと言うと、「政治をお金でコントロールしている」と言われているからです。
ウォール街からはグローバリストと知られるオバマ大統領はヒラリークリントンへの献金も多額にされています。
反グローバリズム・ナショナリズムを応援する企業・財団・人
反グローバリズムの人たちの特徴としては
- 国益主義
- 法治国家を基本とする
- 愛国心
- ナショナリズム
- 中産階級、中小企業を応援
ドナルド・トランプ大統領
「強いアメリカを取り戻す」
「炭鉱自動車工場を再建する」
というスローガンをよくつ使うことからもトランプ大統領が反グローバリズムであることがわかります。
自民党
大企業への減税や消費税UPという話を聞くと、「金持ちを優遇している」と取られる傾向もありますが、それでも自民党を支持しているのは、地域社会にねずく「中産階級」の人たちです。
ジャイール・ボルソナーロ大統領(ブラジル)
ジャイール大統領は「ブラジルのトランプ」と呼ばれるほど強硬な政治をすることでも有名です。
ブラジルはポルトガルの植民地だった時代があり、これが原因で現在も貧富の格差が大きく残っています。
グローバル資本主義の影響受けると、国政だけで治安や経済をコントロールすることが難しくなることから、反グローバリズムであることにも納得できます。
環境には良くてもグローバル資本主義が「市民に幸福をもたらすか?」は別の話
世界で起きている環境問題や人権問題保護活動などは、グローバル資本主義によって解決されようとする動きが目立ちます。
しかし、「グローバル資本主義は政治ができる」、「市民を幸せにする」というのはまた別の話です。
グローバル民主主義は今のところ、合理的な社会構築には貢献していますが、地域社会にお金を落としません。
結果的に貧富の差は拡大し、グローバル資本主義は、貧しい人をさらに貧しくするという一面があることは明らかです。
環境保全は、確実に大切なものです。
だからといって、人を貧しくするのも大きな間違いです。
是非、政治家やメディアの意見にとらわれず、「どうしたら私たちは環境も守り、さらに幸せになれるのか?」という第3のアイデアを一緒に考えましょう。
また、この事実を知って以下の記事を読むと「今までとは違って感じる」でしょう。
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