「地熱発電で発電できる電気の量なんて、たかがしれてるでしょ?」
「地熱発電なんてしてるのエジプトくらいじゃないの?」
「地熱発電だけで、沖縄全世帯分の発電ができるの?」
と、思った方は、これから紹介する地熱発電能力国別ランキングTOP10の国々の「地熱発電事情」を知ったらビックリすることでしょう。
例えば、日本の技術が世界シェアの70%をしめていたり、地熱発電だけで、原子力発電所39機分の電力を発電するポテンシャルがあったり。
それでは、一緒にチェックしていきましょう。
地熱発電とは?簡単にポイントをチェック
まず、地熱発電について簡単にメリット・デメリットのポイントをチェックしていきましょう。
地熱発電のメリット
しかし、こんなデメリットがあるのも確か。
地熱発電のデメリット
そして、日本が世界有数の温泉地でにも関わらず、地熱発電が進んでいないのは、まさにこの2つのデメリットがボトルネックになっているからでした。
10位 日本
地熱発電量:536.00MW
(単位:メガワット/1MW=1000Kw・1000MW=1GW)
世界有数の火山国である日本の地熱資源は、アメリカ、インドに次いで世界3番目の規模を有する国です。
↑日本で初めてできた「松川地熱発電所」(岩手県)です。
地熱資源が豊富にもかかわらず、現在は総発電量のわずか0.2%のみです。
なぜ、天候に左右されず、365日24時間発電できる有効なエネルギーで、しかも日本には地熱資源も高い技術もあり、うってつけの発電方法なのに普及してこなかったのか。
その最大の理由の1つが、システムの導入には調査・開発に膨大な時間とコストがかかるというデメリットでした。
そして、そのもう1つの理由が、日本に存在する地熱資源の多くが国立公園内にあり、環境保護に必要な国立公園内特別地域では「新たに地熱発電所を建設しない」という方針があったためです。
しかし、その方針も東日本大震災以降は変わってきました。
- 環境や生態系に影響を与えない
- 地元の同意を得る
この2つを条件に地熱発電所が新設できるようになったのです。
全国100ヶ所で続々?!地熱発電量目標は現在の約3倍に
こちらは2019年に運転開始した岩手県の「松尾八幡平地熱発電所」です。
2019年5月:湯沢市山葵沢(秋田県)で42,000kWが稼動
2024年:八幡平市安比(岩手県)で14,900kW、湯沢市かたつむり山(秋田県)で15,000kW級が運転開始予定
日本の温泉が出る地域では、このようにぞくぞくと地熱発電が予定されていて2024年にも、また新しい地熱発電所が運転されます。
↑出力1万kWを超える「山葵沢地熱発電所」の稼動は、国内では23年ぶりのことでした。
政府は「2030年までに地熱発電を約150万kWにする」という目標を発表しています。(現在は53.6万kW)
しかし、最初に紹介したデメリットが障壁に。
2018年末には地熱発電の開発途中で
「温泉が濁ってしまった」
「泉質が変わってしまった」
などの訴えがあり、地熱発電の稼動停止の申し立てがあったことも事実です。
ちなみに、世界各国で日本製のタービンが地熱発電システムに使用されています。
↑こちらの動画では、日本製のタービンは技術、信頼性が高いもので、世界で70%のシェアが日本製ど紹介されています。
日本は資源と技術は十分に備わっているため、普及の余地はあります。
課題は、森林環境保全と温泉地、地域住民との共存ですね。
9位 ケニア
地熱発電量:663.00MW
火山国であるケニアでも国土の特徴を生かした地熱発電の開発が加速しています。
ケニアは、電力発電を水力と火力を中心にしてきましたが、その代替として「効率的で安く、持続可能な熱源」である地熱の開発を進めてきました。
国内総発電量に占める地熱の割合は、2010年が21%、2018年には46%と大幅に伸びています。
2021年に国内2ヵ所目の地熱発電所が稼動予定
ケニアのオルカリアの2019年の時点では、
- Olkaria I(195 MW)
- Olkaria II(105 MW)
- Olkaria III(139 MW)
- Olkaria IV(150 MW、75 MW )
4つの発電所によって690MWの地熱容量を持ちます。
2011年から国内2ヵ所目となる地熱発電所も建設中です。
ケニア地熱開発公社(GDC)によると、メンガイ発電所の予想発電総量は465MWで周辺46万5000世帯に電力供給が見込める規模の発電所だと言われています。
また発電後には排水を利用した温泉施設を作り、観光産業に役立てる計画もあるそうです。
ケニアの地熱資源埋蔵量は推定最大1万MW。
2030年までに5,000MWまで地熱発電容量を拡大することを目指しています。
さらに、
- 2022年までに電力アクセス人口を100%にする(現在75%)
- 将来的にエチオピアなど海外への電力輸出を行なう
といった計画もあります。
ケニア政府は、発展途上国から中所得工業国入りを目指す「ビジョン2030」が掲げられていて、地熱発電の開発はその中心となるプロジェクトになっています。
8位 アイスランド
地熱発電量:753.00MW
8位の世界最北の島国アイスランドは、753.00MWという発電量があり、地熱発電が国内総発電力の約30%を占めています。
かつて典型的な資源小国で国内エネルギー需要の大半を輸入した石油や石炭で賄っていました。
(日本と同じです!)
1973年の石油危機を機に地熱の開発を本格化。
開発を積極的に続けてきた現在では、エネルギー供給構造は一変しています。
なんと今では、水力発電と地熱発電による再生可能エネルギーだけで自国の電力需要は賄うことができているのです。
国内には大きな地熱発電所が5つあり、その中でも最大はヘトリスヘイジ地熱発電所で303MWの発電がされています。
地熱発電を利用したビジネスも活発!将来的には沖合いで地熱発電も?!
スヴァルスエインギ発電所では、発電後の温水を利用したアイスランド最大級の露天温泉「ブルーラグーン」という温泉施設があります。
国内外、ヨーロッパ各地から年間40万人の人が訪れる人気観光地になっています。
このほか、魚の養殖、温泉成分を利用した化粧品の販売など地熱発電から派生したビジネスも活発し、地元との共生が図られていることが分かります。
また他にも新しい研究も進められています。
それは海の沖合いでの地熱発電です!
陸上での開発はどうしても制限が多く、地熱資源がある場所すべてで計画が実現できるわけではありません。
そういった面を解消するために目をつけたのが、沖合いでの地熱発電です。
現在アイスランドと石油油田国のノルウェーの共同プロジェクトで、沖合いでの地熱発電の研究が進んでいるそうです。
将来は、海の油田プラントのように地熱プラントもできるようになるのでしょうか。
7位 イタリア
地熱発電量:767.20MW
2016年の火力発電は約60%、水力発電を含む再生可能エネルギーの発電比率は約40%となっているイタリア。
イタリアの再生可能エネルギーのうち、太陽光発電や風力発電の発電量も世界でトップクラスです。
この2つの発電量には及びませんが、地熱発電も767.20MWの発電量で世界で7番目に多い発電量を誇ります。
実は、イタリアは1913年に世界初の地熱発電所が誕生した地熱発電国であり、その歴史は100年以上なのです。
現在も地域の電力供給に大きく貢献しています。
地熱発電容量は増やすが力を入れているのは太陽光発電
出典:Youtube
イタリアではエネルギー政策「SEN2017」で
- 2025年までの発電における石炭の廃止
- 2030年までに再生可能エネルギーの割合を28%に引き上げる(エネルギー供給で)
といった目標が掲げられています。
そのため、太陽光発電の開発も盛んに行なわれていて、2030年までに大規模な導入がされることが計画されています。
地熱発電では、「2030年までに地熱発電容量を950MWにする」という計画があります。
再生可能エネルギーへのシフトに重要な役割になるとされる一方で、実際には地熱発電への資金は減少しているそうです。
6位 メキシコ
地熱発電量:950.60MW
メキシコは風力発電や太陽光発電などの発電もされていますが、地熱発電量も多い国です。
2005年まで発電量の国際順位は、3位を維持するほどの発電量を誇っていました。
2018年は950MWで6番目です。
地熱エネルギーが利用され始めて60年が過ぎましたが、地熱エネルギーはまだまだポテンシャルがあります。
地熱発電システムの導入にも積極的で、地熱資源がある場所が20~30ヶ所あるとされ、新しい地熱発電所の建設が計画もされています。
石油生産国であるメキシコでは火力発電が約80%を占めますが、政府は「2024年までに再生可能エネルギーの割合を35%」とすることを目標にしています。(2016年時点で水力を含め約15%)
再生可能エネルギーには約200億円の投資がされ、地熱発電の開発も期待されています。
メキシコのエネルギー省(SENER)によると、新しいプロジェクトでは「2029年までに750MWの地熱発電容量を追加する予定」があることも発表しています。
既存の発電所の拡張、新規建設で地熱発電容量750MWに追加する予定だそうです。
5位 ニュージーランド
地熱発電量:996.00MW
ニュージーランドの地熱発電電力量は、日本の約2倍の996.0MWです。
2008年以降、およそ2000億円相当の資金を投下し、500MWの地熱発電の追加容量を行なってきました。
1990年には261MWでしたが、30年で約4倍の発電量に達しています。
その発電量にはニュージーランドにしかない発電システムが大きく関係しています!
世界唯一の「トリプルフラッシュ発電」
ニュージーランドの地熱発電の特徴と言えば、Nga Awa Purua(ナ・アワ・プルワ)地熱発電所で採用されている世界唯一のトリプルフラッシュ発電設備です。
世界で主に利用されているのは、シングルフラッシュ、ダブルフラッシュです。
ダブルフラッシュ:蒸気と熱水を取り出し、その熱水から更に水蒸気を取り出す方法
トリプルフラッシュ:ダブルフラッシュで分離させた熱水を更に減圧沸騰させ、
その蒸気を使用する方法
トリプルフラッシュでは、蒸気を取り出す仕組みをさらに加えて、無駄のない発電を可能にしています。
新たな発電所は、2018年にTe Ahi O Maui(テ・アヒ・オ・マウイ)地熱発電所の運転開始され、25,000戸の住宅に電力を供給できる(約25MW)の電力を生み出しています。
さらにNgawha地熱発電プロジェクトで28MWの拡張作業が現在進行中です。(2020年末までに運転開始予定)
ニュージーランドの国の政策では、2035年までに電力を再生可能エネルギー100%に切り替えるという目標を掲げています。
運転開始したり、建設中の発電所があるので、今後も地熱発電による発電量は増えていくでしょう。
4位 トルコ
地熱発電量:1,282.50MW
トルコは世界でも有数な地熱資源保有国です。
1990年代は地熱を地域暖房、グリーンハウス暖房などの蒸気の直接利用が一般的でした。
地熱発電の開発はあまり進んでいなかったので、発電量は2010年でも94MWに留まっていました。
しかし、世界的に再生可能エネルギーの注目度が高まって、2010年末にトルコでの再生可能エネルギー法案が改訂され、地熱発電の開発が進み始めました。
たった8年で発電量が13倍に
2015年には624MWに増え、2018年にはその2倍の1,282.50MWとあっと言う間に発電量で世界4位になりました。
2018年にいくつかの地熱プロジェクトが完了し、さらに新たな地熱発電所の試運転が開始されています。
現在、トルコ全土の地熱発電量のうち約31%で、かなりの余地があるそうです。
地熱発電所投資家協会(JESDER)によると、トルコは2020年までに現在の地熱発電量2,000MWに増やし、2018年末と比較して50%近く増加を目指しています。
トルコ国内での地熱エネルギーによる発電が重要視されているのには、再生可能エネルギーの拡大で、化石燃料の輸入を減らし、慢性的な貿易赤字を抑えるという目的もあるからです。
3位 フィリピン
地熱発電量:1,927.90MW
地熱発電国であるフィリピンは、30年近く発電量が世界で2番目に多い国でした。
2018年のデータでは1,927.90MWの発電量で3位に。
国内では再生可能エネルギーが16%で、太陽光や風力発電なども行なわれていますが、そのほとんどが地熱発電による発電です。
フィリピンでの地熱発電は、1986年に原子力発電所の安全性やコスト面などから運転が見送られ、そこから重要性が増していきました。
1990年代にフィリピンの地熱発電量は大きく増加しました。
フィリピンは日本と同じく島国で、火山国でもあります。
また化石燃料資源にも乏しく、石油も輸入に頼っているなど日本との共通点が多い国です。
そのフィリピンは、早くから石油への依存度を下げためにエネルギーの多様化を積極的に取り組んでいました。
現在の地熱発電容量は世界第3位ですが、首都マニラのあるルソン島では、23の地熱発電所があり、900MWを超える発電量があります。
3位になり地熱発電開発がさらに加速?!
出典:Youtube
現在、約2000MWの地熱発電容量ある発電によって国のエネルギー約11%を供給しています。
フィリピンのエネルギー省は、今後2040年までにその容量を約2倍にする長期計画も発表されています。
2018年の発電量ランキングでインドネシアを下回ったことを受け、新たに地熱開発を図ろうとしています。
政府は新たに地熱探査を開始しており、
- 今後6年間でさらに12の井戸の掘削をすることを計画
- 2030年までに再生可能エネルギーを50%にする
長年2位だった地熱発電量が、今回インドネシアに抜かれたことでフィリピンの地熱発電の開発に火がついたようです。
2位 インドネシア
地熱発電量:1,945.50MW
火山地帯に位置するインドネシアには、地球全体の潜在的な地熱エネルギーの約40%(28,000MW)が存在するといわれています。
この地熱資源量もアメリカに次いで世界2番目の規模です。
インドネシアは現在でこそ1,945.50MWという発電量がありますが、1990年には144MWしかありませんでした。
年々その発電量は増加し、長年3位でしたが2018年の発電量でフィリピンを抜き2位に。
2010年に発表された目標では、2025年には世界でトップとなる9000MWにするという目標を掲げていました。
世界最大の「サルーラ地熱発電所」が運転開始
こちらは2018年5月に運転を開始した世界最大規模を誇るインドネシアの「サルーラ地熱発電所」です。
この「サルーラ地熱発電所」の3機によって、330MWの発電をすることができ、地熱発電所としては世界最大のものになるといいます。
そして、このサルーラ地域は、さらに地熱発電所の開発が可能であるとされ、今後拡張も検討しているようです。
インドネシアの電源は石油や石炭などによる火力発電が全体の約87%を占めています。
水力発電が8%、地熱発電を中心とした再生可能エネルギーは5%です。
インドネシアの世界最大の地熱発電能力で政府は今後、
- 2023年までにアメリカを抜いて世界最大の地熱発電国になる
- 2025年までに再生可能エネルギーを23%まで引き上げる
といった目標も掲げています。
「2018年にフィリピンを上回る」という目標も実現しているので、今後も地熱発電の開発は拡大していきそうです。
東南アジアは、世界の地熱発電容量の25%を占めていると言われ、その大部分はフィリピンとインドネシアです。
ただし、「未開発な地熱資源を開発する」ということは、森林を切り開いたり、自然の景観を壊したりするので、「逆に環境破壊になるのではないか?」と危惧されている面もあります。
自然と調和した地熱発電の開発が重要ですね。
1位 アメリカ
地熱発電量:3,801.00MW
アメリカは地熱発電設備容量が世界でトップの地熱発電国です。
特に有名なのは、世界最大の地熱地帯のガイザース地区です。
この地区だけで、全体の50%以上で約70万世帯分(沖縄は64万世帯)の電気が発電できるほどの規模です!
ここまでアメリカで地熱発電が進んでいるのは、研究開発プロジェクトには約1140万ドル(12億円)が投じられているからです。
その成果もあり、最近米国エネルギー省が発表した「GeoVision」レポートによると、探査、掘削技術の改善によって、従来の熱水資源の発電量は2倍に増やせると考えられているのです。
「地熱強化システム」が導入されれば発電量は2倍に
アメリカで研究が進められているのは、地下深くの熱い岩石を活用する「強化地熱システム」です。
強化地熱システムとは、(Enhanced Geothermal Systems)の略で、地下深くの熱い岩石に人工で貯留層を作り、そこに地上から水などを注入して地熱発電を行うという次世代型技術のことです。
引用:新電力ネット
アメリカを始め、オーストラリア、ドイツ、フランスなどでも積極的に研究や開発が行なわれています。
今後の技術の進歩によって、新たな地熱発電方式として期待されるシステムです。
迅速に開発が進み、強化地熱システムが導入できるようになれば、
2050年までに
- 強化地熱システムのみで年間45ギガワット
- 一般的なプラントに地熱システムの追加で年間60GW
まで増やすことができると言われています。
そしてなんと、
開発可能な地熱発電量は100ギガワット
(原子力発電所39基分の電力生産に相当します。)
資源開発、技術の向上が迅速に進めば、2050年までに地熱発電容量を倍増することが可能と言うことです。
地熱発電容量が倍増すると、国内発電量全体の8.5%を賄えると見込まれています。
日本より遥かに国土も広く、資金もある投入されているアメリカでは、地熱の開発と利用が進んでいるようです。
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まとめ「私たちが思っている以上のポテンシャルがある」
世界の地熱発電能力を見ると毎年4%ほどしか伸びていませんが、太陽光発電に比べるとゆっくりです。
しかし、各国の発電状況、政策を見てみると確実に右肩上がりです。
日本では、
- 自然環境保護地域であること
- 地域の景観が損なわれる
- 温泉の質、量の低下
といった規制や懸念による反対の声も開発が進まない理由の1つになっています。
それでもアイスランドのように、地熱発電所を利用して、地域ビジネスを活性化させている国もあります。
今後、地熱発電を普及するには、「温泉地、地域との共存への取り組み」そして、「地熱発電システムの技術の進歩」の2つが重要なポイントになっています。
https://www.globalnote.jp/post-3238.html
Green electricity from heat under the sea – Offshore geothermal energy
http://www.thinkgeoenergy.com/green-electricity-from-heat-under-the-sea-offshore-geothermal-energy/
Italian industry association recognizes geothermal power as key for Italy’s renewable production
http://www.thinkgeoenergy.com/italian-industry-association-recognizes-geothermal-power-as-key-for-italys-renewable-production/
山葵沢地熱発電所の営業運転開始について|jpower
http://www.jpower.co.jp/news_release/2019/05/news190520.html
Geothermal power in Kenya|wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Geothermal_power_in_Kenya
Government’s energy policy could drive electricity prices up 39 percent|RNZ
https://www.rnz.co.nz/news/political/387074/government-s-energy-policy-could-drive-electricity-prices-up-39-percent
Energy use in New Zealand geothermal|NewZealand government
https://www.eeca.govt.nz/energy-use-in-new-zealand/renewable-energy-resources/geothermal/
Report: Turkey global leader in adding new geothermal capacity in 2018|dailysabah
https://www.dailysabah.com/energy/2019/06/20/report-turkey-global-leader-in-adding-new-geothermal-capacity-in-2018
Indonesia’s geothermal potential|theaseanpost
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