気がつけば2016年9月に成田空港を出発して6年目をむかえることになった。
出発したときは、最新のMacbookにDroneやGopro、そして一眼レフカメラなど、いかにも「誰もが憧れる海外フリーランサー」というような持ち物で溢れていた。
しかし、本当に持たなければいけなかったのは、そんなキラキラしたガジェットなんかではなかった。
そこで、アドレスホッパー6年目にして、ようやく気がつくことができた、海外アドレスホッパーをやるうえで、最低限持っておきたい3つの生命線を紹介したい。
ぜひ、出発する前に手に入れておくことを強くおすすめする。
『お金』の生命線を確保
アドレスホッパーの1番の生命線は、やっぱりお金であり、もっというと現地通貨だ。
というのも、デジタルノマドなど、収入が日本で振り込まれている以上、そのお金を住んでいる地域で現地通貨に変えたり、クレジットカードで支払いをしなければいけないからだ。
いくら収入があったとしても、現地でお金を使えなければ、それは持っていないのと同じことになってしまう。
だから次の2つのことを準備しておけば、「日本にお金はあるのに、現地で使えない…」というリスクを回避できる。
海外保険自動付帯のクレジットカード3枚
海外にいくなら持っているだけで無料で海外保険が適用となる自動付帯のクレジットカードを3枚持っておくと心強い。(有料の保険にはいらなくていいので2万円ほどお得になる。)
僕が支払いをする時は、基本的にクレジットカードであり、現金をATMからキャッシングしてつかている。
ちなみに僕が持っているのは、
の3枚。に加えて、楽天カードを持っている。
この3つのカードは海外保険が自動付帯なので、持っているだけで保険を適用となる。
僕の場合はすでにこのクレジットカードの無料保険で総額50万円以上を保証してもらった。
このクレジットカード3枚は、早い段階で持つことをおすすめする。出発前だと発行に間に合わないことがあるからだ。
ちなみに3枚持つことをおすすめする理由は、スキミング、紛失対策。
海外ではATMであってもスキミングされたり、カードが機械に飲まれて出てこない、なんてこともあり1枚しか持っていないと即効でゲームオーバーになる。
日本に帰国しないとクレジットカードを発行できない、というのは最悪だ。
ちなみに、デビットカードはおすすめしない。
デメリットなので明記されていないことが多いが、デビットカードは、銀行から直接、お金を引き出されてしまい、被害にあうと100万までしか保証されないからだ。
つまり、仮に300万円の貯金があった場合200万円を失うことになる。
だからデビットカードは持っていかないほうがリスク回避につながる。
WISEで格安に送金できる準備
↑WISEなら100万円を海外送金しても、手数料はわずか0.68%。
WISEという国際送金サービスに登録しておくこともおすすめしたい。
WISEなら超格安に海外送金できるし、もし現地通貨に換金できない時でも現地に住む友達に日本円を送金して現地通貨で引き出すこともできるからだ。
海外口座がある場合にも、基本的にWISEが1番安価かつ簡単、最短で大金を海外送金できる。
WesternUnionのようなメジャーな送金会社なら手数料は、5~10%近くかかるうえに、送金上限も29.3万円までと上限がある。
一般的なクレジットカードの場合、ATMでのキャッシングは少額しか引き出せないうえに、手数料などを入れると、なんだかんだで5%ほど余分にとられる。
しかし、WISEなら、わずか1%ほどの手数料で現地通貨を手に入れることができる。
WISEの登録には、マイナンバーやパスポート、それから場合によっては住民票なども必要になるので、書類を簡単に揃えられる出発前にやっておくことのがおすすめだ。
困った時に、助けてくれる人(生命線)の確保
人生にはハプニングはつきものであり、収入がいきなり途絶えたり、コロナのような影響で事業がいきなりうまくいかなくなるということもある。
お金の生命線が切れかかっている時(切れてからでは遅い)に次の生命線となるのが、困っている時に助けてくれる人たちだ。
衣食住さえ確保することができれば、その間に事業を安定させて収入を増やすことはできるからだ。
僕の場合は、お金が無くても労働を提供する代わりに衣食住を提供してくれる人たちに囲まれている。
労働は自分のスキルを活用できたら1番喜ばれるし費用対効果も高い。
でも、掃除や洗濯、ご飯を作って欲しい、買い物をしてきて欲しい、子供の世話をして欲しいという人は、そこら中に溢れている。
中には宿だけではなく、お小遣いをくれる人までいる。
こうした人間関係を気づけていれば、いざ困ったときでも衣食住を手に入れたり、航空券やVISA代を稼ぐこともできる。
これは、現地だけではなくて、日本国内でも重要となるので、今のうちから、あなたを必要としてくれる人を大切にしよう。
ちなみに、ケチな人と付き合うのはよくない。
いざとなった時に、助けてもらえないからだ。
そのためにも、自分自身がケチであってはならない。
いずれにせよ、困った時に助け合えるような人間関係を構築しておくことが大切なライフラインとなる。
ドン底に落ちた時でも、復活する方法
人生は山あり谷ありだが、アドレスホッパーは人生を凝縮するように山と谷が頻繁におとずれる。(流動性が高いため刺激も大きくなる。)
僕の場合は、
- 支払い元の会社が倒産して支払いを踏み倒される。
- 自分の事業がうまくいかなくなり収入がいきなり途絶える。
- 乗り継ぎの飛行機を待っている間に救急車で運ばれる。
- 1ヶ月泊まる予定だった宿が当日キャンセルになり、2倍の宿泊費を払う羽目になる。
- iphoneを落として、ネットのない環境で3週間過ごすことになる。
- パソコンが壊れて1ヶ月仕事ができなくなる。
などなど、ハプニングは次々とやってくる。
特に海外に住んでいたけど収入なくなり、日本に帰国することを選ぶ人は多い。
さきほど述べたが、人間関係をしっかり作っておけば、住む部屋や食事を提供してもらいながら、生活を立て直すことができる。
しかし、話はそんな簡単ではない。
なぜならば、メンタルがやられるからだ。
だからこそ、どんなときでもメンタルを安定させる術をみにつけておくことは重要だ。
体験するとわかるが、収入が途絶えると絶望感と孤独に苛まされる。
今まで自分が正しいと思ってやってきたことを否定したり、自分の考え方や行動を見つめ直さないともいけなくなる。
そうすると、「ナニが正しくて、ナニが悪いのかワカラナイ」状態になり、自分を失いメンタルが崩れていく。
そんな自分を見て、ドンドン人も離れていく。
自分も精神的に不安定になるので、人上がりがきつくなり、大切な人まで離れていく。
そんな中ではやっぱり仕事ができないので、メンタルを整える方法を知っておくことは、絶対的に必要なライフスキルとなってくる。
海外アドレスホッパーは刺激的なだけあって、ハプニングの連続でもある。
なのでハプニングを乗り越えるためのメンタルコントロールは、安定かつ楽しい海外アドレスホップライフにするためにも必要最低限のスキルだ。
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