呼吸の歴史をたどると、
- 丹田呼吸法や
- 腹式呼吸法、
- そしてドローイングというものがはやり、
最近では『腹圧呼吸法(IAP呼吸法)』が、最新の呼吸法として取り上げられている。
そして、この腹圧呼吸は世界のトップアスリートが活躍する秘訣としても紹介されているのだが、一方で一般人に対しては、デメリットも挙げられるいる。
ただ、やってみたら効果はやっぱりすごいので、効果とデメリットについて、実際にやってみた感想を述べていきたい。
腹圧呼吸(IAP呼吸法)をやって感じた効果一覧
- 寝入りがよくなった。
- 熟睡できた。
- 朝の目覚めがよくなった。
- 朝からしっかり、うんちが出た。
- 腰のハリが緩んだ。
- 体がジンワリあたたまってきた。
- 肩や鎖骨まわりの筋肉がほぐれてきた。
というのが、僕自身もそうだが、あるコミュニティーで10人以上に、腹圧呼吸を試してもらった時に多くの人が体験した効果(個人差あり)だ。
腹式呼吸(IAP呼吸法)の効果を感じるためのコツ3つ
- 開きすぎている肋骨を閉じてあげる。
- お腹を風船のように360度膨らませる。
- 腰部分にも空気が入ることをイメージする
特に効果の高いコツは1番上の「開きすぎている肋骨を閉じてあげる」であり、簡単にできたのでオススメだ。
肋骨を閉じてあげると腹腔(空圧をかける部分)が狭くなるので、自然と腹圧を上げることができる。
肋骨が開いてしまっていると、腹腔がガバガバの状態となるので、腹圧を上げるのが大変となる。
息を吐く時に肋骨に手を当てて、肋骨が縮んでいく(下に下がっていく、内側によっていく)のが感じられればそれでいい。
腹圧呼吸(IAP呼吸法)のやり方がわかりやすい2つの動画
腹圧呼吸については、あまり動画がないが、以下の2つの動画が、シンプルで初めての人や専門家の人にとっては特にわかりやすい。
スタンフォード式
腹圧呼吸がIAP呼吸法として知られるようになったのが「スタンフォード式疲れない体」で紹介されてからだ。
シンプルな方法なのでとてもわかりやすい。
きほんの呼吸式
呼吸系のエクササイズをしたことある人はすぐに効果を実感できるだろうが、はじめての人なんかいかやってコツを掴むといいかもしれない。
専門用語が使われていて、専門家には論理的に理解できてわかりやすい。
呼吸最適化プログラム
僕もいろいろな方法で、呼吸エクササイズを試してみたが、腹圧呼吸をもっと実生活に取り入れやすいインナーマッスルを使った腹圧呼吸を紹介してる。
腹圧式呼吸のデメリット3つ
リラックスをするために、腹圧呼吸をするのはいいのだが、やってみると日常生活では腹圧呼吸をするのは難しいというデメリットにも気がつく。
インナーマッスルを使いづらいので、姿勢をたもちづらい。
腹圧呼吸の場合、つねにお腹を膨らませた状態の腹圧で姿勢を整えることになる。腹圧呼吸はアウターマッスルに頼るのでインナーマッスルを使いづらい。
インナーマッスルを使う運動とは非常に相性が悪い。
息を吐ききりずらいので、日常的ではなく持続しにくい。
やってみたらわかるだろうが、腹圧を保った状態というのは大変だ。
スタンフォード大学のトップアスリートが、実践している呼吸法として、腹圧呼吸が紹介されているが、前提がトレーニングを毎日積んでいるトップアスリートなのだ。
怪我をしていても、リハビリ中でも、所詮一流アスリートの体なのだ。
インナーマッスルが十分に鍛えられているから、持続できるだろうが一般人が腹圧呼吸をしながら歩いたり、座る動作を継続するのは難しいだろう。
肺(胸)を使いづらく、俊敏な動きがしづらい
腹圧をあげると、腹圧て腰まわりの骨が伸びるのがわかるが、そのぶん肺を十分に膨らませることが難しくなり、逆に胸腔(肺が膨らむための空間)の圧力が低くなってしまう。
胸式呼吸をすることで、交感神経を優位にして俊敏な動きなどがしずらい。
【まとめ】腹圧呼吸は基本的にリラックスするため。
腹圧呼吸はリラックスするためにはいいのだが、リラックスしていられない仕事中や運動中にはあまり効果的とは言えない。
ただし、力みすぎてしまっているときに、ほどよくチカラを抜いたり、精神的に落ち着かないといけないのに、気が立ってしまっているときには、本当に効果的である。
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