「瞑想なんてやってるの?笑」
今から10年前、20代前半だったころの僕はアメリカ人の友達にこんなことを言ったことを覚えている。
そう、僕は全く瞑想なんて信じていなかった。
しかし、32才になって瞑想にはまり、最初は1分間だった瞑想が今では10分にまで延び、さらに瞑想がきっかけて仕事の仕方や考え方、または人間関係についても続々と改善していった。
瞑想初心者だった僕が1回で効果を体感したコツ&毎日10分の習慣にできた方法 >
ということで、もしお金をかけずに1日1分で人生を変えたいと思っている人がいたら、ぜひ瞑想をおすすめしたい。
「本当に効果なんてあるの?」と勘ぐっていた僕が瞑想を始めた理由
今から1年前、僕は精神的にやんでいた。
仕事が上手くいかず、当時の彼女との関係やプライベートでの人間関係にも問題を抱えており、仕事をする気分にまったくなれなかったのだ。
しかし、個人事業主ということで自分で仕事をしなければ、稼ぐことができず、つまりこのままの状態が続けば生活は破綻する方向へと向かっていた。
そんな不安と仕事が進まないことが四六時中あたまの中をよぎり、夜に眠れない症状に陥っていた。
ついには昼夜逆転の生活となり、全てが悪循環になり、なかなか負のスパイラルから抜け出せずにいた。
そんな時に「成果を出したかったらリラックスが最重要。深呼吸と瞑想を1日1回1分でいいからやるとすごい効果を感じるよ。」と言われたのがきっかけだった。
その効果は驚くほどすぐにあらわれた。
瞑想初心者だった僕が1回で効果を体感したコツ&毎日10分の習慣にできた方法 >
瞑想やったら変わったこと&実感できた効果8つ
瞑想をやってよかったと思えることを一言で表すなら「ネガティブな感情や精神面をたった10分でフラットにできる」ということだ。
そして
- 仕事で被る人間関係によるストレスや
- 時々やってくる予想だにしなかった問題、
- そして突如として訪れる不幸にさえパニックに陥ることなく冷静に判断・対処できるようになった。
例えば次のようなものだ。
イライラした状態でも1分で感情をフラットにして仕事に取り組めるようになった
瞑想をした時にとてもありがたかった効果が「イライラからの開放」だった。
イライラしていると仕事をしていても、まったく仕事に関係のない人間関係や出来事のことが頭をよぎり仕事に集中できなくなる。
すると仕事が全く進まないし、仕事をしていることが苦痛で苦痛でたまらなくなり、現状から逃げるためにスマホをいじったり、漫画を読んだりと関係のない行動を取ってしまうのだ。
ますます仕事が進まなくなり、「仕事ができない自分」と自己嫌悪に陥ってしまっていた。
しかし、たった1分の瞑想をするだけでイライラした感情は消えていき、気持ちよく仕事できるようになった。
リラックスできるので俯瞰してモノゴトをみることができるようになる
集中することのメリットは全てのエネルギーを一点にそそいで大きな成果を出せることであるが、デメリットは一点に集中してしまうので、それ以外の状況を把握できないことにある。
一方で瞑想をするとリラックスした状態にになれるので意識が散漫し、俯瞰してモノゴトをみることができる。
例えば
- 思いがけないアイデアが浮かぶ
- よりよい解決策が浮かぶ
- 怒っている相手に対して喧嘩ゴシにならず対応できるようになる
など。
集中していることはいいことだが、逆にそこから離れられなくなってしまい執着してしまうことは良くない。
瞑想をすることで余分な執着心やクセから抜け出して、よりよい解決策をみつけることができる。
イライラしているパートナーの欲求にも応えられるようになり、関係が良好になった
男性は女性が生理の時に感じるホルモンバランスの崩れや精神状態を理解できないのと同じで女性もまた、男性の性的衝動を理解できないように、他人に理解してもらうというのはとても難しいことのように感じる。
理解できないと自分の主張を通そうとして強い口調や態度になり、よけいに関係が悪化したりもする。
しかし、瞑想してリラックスした状態を保てるようになると自分の主張よりも「パートナーとがどう思うか、どう思っているのか。」に焦点があてられるようになったため、パートナーの欲求を満たせるようにあれる。
ストレスマネージメントできるようになり破壊的な行動を回避できるようになる
ダイエット中にストレスが溜まってドカ食いしてしまったり、全く関係ない家庭の問題を仕事場に持ち込んで職場の人に八つ当たりしたり、または逆に仕事場の問題を家庭に持ち込んで家族に八つ当たりしたり。
人間は過剰のストレスを抱えると発散せずにはいられないため、このように破壊的な行動をとってしまうクセがある。
しかし、過剰ストレスが溜まった時でも10分瞑想するだけで、心が落ち着きを取り戻しイライラした感情を捨てることができるので、瞑想をすると破壊的な行動をしなくて住むようになる。
他にも破滅的な行動は
- 早く仕事を終わらせたいのついついスマホをついついいじってしまう
- 行きたい高校に受かるために勉強したいのだけど、ついついマンガを読んでしまう
- 好きな人に嫌がらせをしてしまう
などの非生産的な行動(本当にやりたいことができていない状態)にあたる。
このように「自分がほしい結果と行動が一致していない」と感じるのであれば、10分だけ瞑想してみたらどだろうか。
きっとすぐに集中力を取り戻すはずだ。
ワーカホリックから抜け出し、短時間で仕事の成果をだせるようになった
「働き者は素晴らしい」
こんなイメージがはびこっている日本では、長時間労働がいいものだという認識が未だに強い。
居酒屋で「誰々はもっと頑張っている。」、「オレは今日3時間しか寝ていない。」などのよく聞く会話こそが長時間労働を強いられる風潮であると認識できる。
そのため「真面目に仕事をしていればいい」ということに安心感を覚えて、仕事を離れられなくなってしまうケースがよく目立つ。
もしあなたが退勤時間になっても帰ることができない会社に所属したり、フリーランスで成果が出せないにもかかわらず長時間労働に依存しているなら、あなたも立派なワーカホリックと言えるだろう。
そして働いていないと、ズルいやつというレッテルを貼られたり、成果が出せないという強迫観念にかられたりするので仕事から離れられなくなってしまう。
瞑想をすることで問題の本質は「長く働けばいいというわけではなく、成果を出すことが1番重要」と気がつくことができた。
そして、長時間労働に依存することをやめてより効果的に成果を出す考え方に依存するようになることができた。
考え方が「努力よりも結果重視」に変化
今までの僕は努力すれば成果を出せていた。
しかし、あるとき努力することができなくなってしまった。
いわゆる「バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)」と言われるやつで、頑張っている人にこそ訪れてしまうエネルギー切れの状態だ。
この状態になると、「全くやる気のでない腑抜け」のようになってしまい、頑張ろうと言う気力が一切でなくなってしまうのだ。
無理に頑張ろうとすればするほど苦しくなり、さらに結果も出ないから苦しくなっていき自分のことがどんどん嫌いになっていってしまうのだ。
しかし、瞑想をしてリラックスをすると、努力よりも欲しい結果に注意がいくようになり、最低限の努力で欲しい結果を手に入れようと考え方をシフトすることができた。
自分を大切にすることに気が付き、自分の理想的なコミュニティーに参加できるようになった
仕事がうまくいき、人間関係もうまく行くようになってきたのは、まさに瞑想のおかげだと思う。
以前は、行きたくない飲み会や付き合いたくない人付き合いに首を突っ込んでしまい自分をストレスまみれにしていた。
きっと誰でもそんなことはあるはずだ「嫌われたくない」とか「関係を悪くしたくない」という不安から参加していたこともよくわかる。
しかし、その行動が自分に翌日も引きずるほどのストレスをかけていたことがわかった。
瞑想をすることで自分の心理状態を把握するクセがつくので、自分を大切にしようという気持ちが強くなり本当に大切なことだけに意識がいくようになった。
仕事も厳選し、人間関係も厳選していくとまさに自分が望んでいた人たちと付き合えるようにもなり楽しいコミュニティーに入れるようになった。
幸福度が増幅し笑顔になれることが多くなった
最後だが、一言でいうと「瞑想はお金もかからずたった10分でストレス世界から抜け出すための最高の方法」であるということだ。
イライラしているのもパニックになるのもよくよく考えてみると自分の行動がもたらしていることに気づける。
そして、その根本的な問題を解決したり、問題が自分のところにやってこないように予防できるのが瞑想なのだ。
瞑想をすると、その場でストレスを解消してくれるだけではなく未来にやってくるストレスさえも回避させてくれる。
だから、もしなにか「疲れた」とか「やる気が出ない」、「どうしていいかわからない」となったら、ぜひ1度だけ1分でいいから目を閉じ、深呼吸をしてみて欲しい。
目を開けた瞬間に違う世界観にかわっているはずだ。
瞑想が人生を豊かにする(マインドフルネス)に有効な根拠5つ
僕が感じた瞑想の効果は、単なる僕の感想でしかないのだが、世界中で瞑想が行われているにはちゃんとしたワケがある。
科学的に証明されているものや哲学として証明されているものもあるので、知っておくともっと納得できるかもしれない。
瞑想するとEQ(心の知能指数)がUPする、らしい
アメリカのダニエル・ゴールマン博士によって提唱された「EQ」という心の知能指数が瞑想をすることによって上がることがわかっています。
EQと頭の知能指数を表す「IQ」の心バージョンであり、このEQが高いと自分や他人の心を知覚してコントロールする能力が高くなる。
よく言われるEQが高い人の特徴は
- 感情に左右されず冷静に対処できる
- 誰の前でも常に変わらない自分でいられる
- 相手の気持を察して話を聞くことができる
- 語弊がないように本心を伝えることができる
などである
EQが低い人の特徴は、この逆なので
- 感情に流されて判断を誤る
- 人の前によって自分を変える
- 相手の気持を考えず思ったことをズバッと言う
- 相手に語弊を与えて自分の本心を隠すように話す
ということがいえる。
もし、自分をコントロールするのが苦手だったり、他人の顔色を伺って生きることにうんざりしているのであれば瞑想をすることで解決できるかもしれない。
瞑想をすると脳のクリエイティブな部分を担う前頭前野が発達し、老化が遅くなる、らしい
チベットで1日10分の瞑想を3年間続けた修行者の脳は、修行前に比べて思考力や想像力を発揮する前頭前野の部分が発達していたことや脳の老化が遅くなるという研究結果が報告されている。
また瞑想を続けることにより、ガンマ波と呼ばれる集中力を高める脳波が増加しているとも報告されている。
最近の脳科学では瞑想を行うことは脳の発達を助けたり老化を遅らせるのに効果的であるというのがメタ認知となっているようだ。
瞑想は精神科医も重要視している、らしい
「マインドフルネス」という言葉が近年はやり「心の豊かさ」や「ゆとり」という概念が浸透しつつある。
そして、心の病とされる精神病などについても、薬よりも瞑想やアファメーションと呼ばれる自己肯定感を高める方法を取り入れているところも多くある。
僕も今までに何人かの精神病を患った人と会話したことがあるが「薬を減らしたら症状が良くなった」、「薬よりも考え方を変えたほうがよかった」という人がいることも知っている。
瞑想は仏教に置いて最も効果的な修行方法であると釈迦(仏陀)が宣言
仏教の教祖である釈迦(仏陀)は悟りを開くために数々の心身をけずる苦行(極度な断食、)を6年間続けた結果、悟りを開くために最終的に瞑想にたどり着き悟りを開くことができた。
そのことからも「苦行をすることは心身を消耗数だけで意味がない。」と否定し、瞑想することが効果的であると伝えている。
日本は宗教観の薄い国なので、信じがたいことが難しいかもしれませんがチベットやタイなどの仏教地域では瞑想はとても重要なものであることがわかる。
瞑想で人生変わった人は世界中にいる
Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズ、ポップ・ミュージック界のキングと称されるマイケル・ジャクソンやマドンナ、そしてばNBA歴代ナンバー1のマイケル・ジョーダンなど。
世界中で活躍する(あるいは活躍した)有名人にも瞑想を生活に取り入れていた人も多い。
Iphoneを開発し世界をガラッと変えたスティーブ・ジョブズの伝記の中では彼がどれだけ瞑想をしていたかが書かれている。
自分で瞑想部屋を作ったり、モーニングルーティーンとして瞑想を取り入れていたり、瞑想に関する本を毎年読んでいたり、また禅を学ぶために日本人僧の乙川弘文氏に指示をうけたり。
そして、瞑想(詳しくは坐禅)に出会った時の感想として
じっと座って観察してみると、自分の心に落ち着きがないことがよく分かる。鎮めようとするとおおっとおちつかなくなるんだけど、じっくり時間をかければ落ち着かせて、とらえにくいものの声が聞けるようになる。
このとき、直感が花ひらく。モノゴトがクリアに見え、現状が把握できるんだ。ゆったりとした心で、いまこの瞬間が隅々まで知覚できるようになる。いままでみえなかったものがたくさん見えるようになる。
と残している。
効果テキメンだった3つの瞑想方法
瞑想にはいくつか種類があり、調べて見ると「ヴィパッサナー瞑想」、「マインドフルネス瞑想」など難しそうな瞑想が出てきて迷ってしまう。
やり方をみてみても作法が目立ち複雑に思えてしい、ハードルが高いように感じてしまう。
そして、いざやっても効果を感じられないので諦めてしまう人も多いだろう。
そこで僕がやってみて効果バツグンだった、とてもシンプルで簡単にできる瞑想方法を3つ紹介したい。
サマタ瞑想(呼吸瞑想)
サマタ瞑想を簡単に説明すると「目をとじて座わり、鼻で空気をゆっくり腹式呼吸をして何も考えずに心を調える」と言えるだろう。
座り方や姿勢などの細かい部分もあるが意識してしまうと、、うしろ何も考えずに心を調えるという目標に到達しない。
また「何も考えない」というのが難しいので最初は呼吸に意識をして鼻からゆっくり息を吐き、ゆっくり息を吸うということだけに意識するくらいでいいと思う。
頭がスッキリする。心が落ち着く。などの効果を感じられるようになれば、「もっと効果をえるためにはどうしたらいいだろう」と細かいやり方や作法にも自然と気をつけられるようになるだろう。
サマタ瞑想で自分の心を落ち着かせることができたら、次は自分の感情を幸せでみたす「慈悲の瞑想」をおすすめしたい。
慈悲の瞑想
慈愛の瞑想とは単純に言えば「自分が幸せを感じながら生活するために、誰かの幸せを考えながらする瞑想」と言える。
この慈愛の瞑想を行うことで考え方がポジティブになり、自分に優しくなれるだけではなく、他人にも優しくなれる。
つまり、この慈愛の瞑想を行うことで日常を幸せに感じることができるのだ。
僕は毎朝行うモーニングルーティーンとして瞑想を取り入れていますが、イライラした時や心が不安定になった時、またはソワソワしていてやりたいことが進まない時などにも瞑想をしている。
そして、気がつくのは頭の中に不安や妬みなどの感情がある時にこうしたネガティブな状態になりやすいということである。
そして、そのイライラした感情を誰かのせいと責任転嫁したくなったり、八つ当たりしたくなったりする。
こういう状態の中で生活することはストレスを膨張させながら生活するようなもので、最終的には「なんで自分はこんな環境を選んで生活しているのか?まるでバカみたい。」と自己嫌悪におちいるのがオチだ。
しかし、誰かを幸せにする事を考えたり、自分を幸せにしたりすることを考えていると自然と心がゆったりし、笑顔になれている自分にも気がつける。
自分の大切な人に優しく接することができると自己肯定感もあがるし、優しく接してくれた人もまた、あなたに優しく接してくれる。
とてもいいサイクルができあがる。
また、あなたが嫌いな人や苦手な人がいるとしたら、その人の幸せを考えて瞑想すると、そんな人との人間関係も改善させたりできる。
僕の場合は両親に対してこの慈愛の瞑想を行った結果、ろくに口も聞かない状態から海外旅行で楽しく過ごせるくらいの関係を気づくことに成功できた。
だからあなたがもし会社や学校、またはその他のコミュニティーで人間関係に悩んでいるのであれば、その人たちが原因で精神を削っているのであれば慈愛の瞑想をおすすめしたい。
瞑想初心者だった僕が1回で効果を体感したコツ&毎日10分の習慣にできた方法 >
ヴィパッサナー瞑想
ヴィパッサナー瞑想は釈迦(ブッダ)が悟りを開いた時に行っていた瞑想と言われており別名「気づきの瞑想」とも言われている瞑想方法だ。
このヴィパッサナー瞑想することで僕が気づいたことが、普段の生活の中で自己中心的な考えや行動を無意識的にしているということだ。
またこれはいいとか悪いとかと言うことではなく、人間もしくは動物が生まれながらに持っている生きるための本能がそうしているのだと思う。
実際に世の中を見てみれば、いかに多くの人が自己中心的な考えをもとに生活を送っているかがよくわかる。
- 会社や電車の中で普段のストレスをさらしてしまっている人
- 会社のストレスを家庭内に持ち込み不穏な空気を作ってしまっている人
- 自分は頑張っているのに、正当な評価をしてもらえないと嘆いている人
- 嫌われるのが嫌でついついサービス残業をしてしまっている人
- 勝手に自分から親切にしておいて、その対価として勝手に見返りを求める人
- 自分が置かれている不幸な状況を家庭が悪い、社会が悪いと環境のせいにする人
見回すせばこのような人はどこにでもいるし、これらの行動や考え方は誰しもが1度はやってしまっているはずだ。
つまり誰しもが持っている性質と言える。
マザーテレサやガンジー、キング牧師のような自己中心的な考えを排除できている人と言うのは本当に珍しい存在であることからもわかる。
瞑想は自分と世界を切り離して、または一緒のものとして捉えることができるようになるため自己中心的な考えから離れることができる。
今日は客観的に物事を捉えたり、自然の摂理や心理について観察することができるので、自分の考え方や行動が間違っていた(合理的ではなかった)ことにも気がつくことができる。
これは初心者の僕の感想、体験談であるが詳しい事は以下の記事で紹介している。気になる人は読んで欲しい。
コメント