大きな失敗をして、「自分は本当に無能だ…」と自己嫌悪に陥ってようやく気がつくのだけど、
- 人生を二分するような重要な決断を失敗したり、
- 誤ってもゆるされないほどの迷惑を人にかけたり、
- 仕事でも大きな失敗やミスをしが地の時は、
- 自分の精神状態がイライラしている時だ。
イライラしている状態は、冷静さにかけ、判断を誤る。特にものすごくイライラしているときほど、大きな失敗をしていることが多い。
あなたはどうだろうか?
思い返してみると、なおさら恥ずかしいのだが、イライラした感情をまる出しにしている自分を、はたから見てみると、
露出狂くらい恥ずかしいことしてるし、またはパンツいっちょで街なかを歩くくらい恥ずかしいことだと思う。
その場にいた人と顔を合わせるのが気まずくなって、その後の人間関係もギクシャクして非常に微妙な雰囲気になってしまう。
控えめに言って、一緒に居づらくなる。
イライラすることは「百害あって一利なし」ということがまさに当てはまる。
このことをようやく理解できるようになったのは、ある方法で簡単に、しかもその場でイライラを解消できるようになったからだ。
- 他人に八つ当たりすることが減り、人間関係が良好になり、
- 被害者妄想的な思考から抜け出すことでき、
- さらに自分の感情にふりまわされず、
- 冷静になり、生産的・建設的な対応ができるようになってきた。
ということで、今日はそのことについて、僕の恥ずかしい経験談とともに書いていきたい。
イライラしていると本当に恥ずかしいことばかりが起きる。
イライラが止まらず「八つ当たり」そして、結局は自己嫌悪になるだけ!
「イライラしても良いことはない!」という言葉は自分に対して、何度言い聞かせてもいい言葉だと思う。
イライラしていると、本当は傷つけたくない自分の大切な人や、自分よりも立場が弱い人に八つ当たりして、イジメや虐待に発展してしまうことさえあるからだ。
もう1度言うが、イライラしていいメリットなんて、何1つ無い。
まず、イライラすると自分自身が被害を被ることになる。
- 周りの人に不快感を与えて自分の印象を悪くするし、
- 声をかけてもらいづらくなり、チャンスを逃しやすくなる。
自分がいずらくなる環境を作るだけだ。
- 愛している人には、好意で相手の注意を引きたいはずなのに、
- 恐怖で相手の注意を引こうとして、逆に嫌われてしまう。
じぶんの不甲斐なさを実感する結果になる。
- 冷静になって考えれば、もっと良いプランを立てられたのに、
- 焦っているからハチャメチャなプランを立てて失敗する。
もっと落ち着いてやればよかった、と大きな後悔をするはめに…
そして、他人にとっても、もちろんよくない。
イライラは放置しておくと、自分の中にストレスとして蓄積される。
そして、自分よりもう弱い立場の人(子供、部下、女性、)や自分が甘えられる大切な存在(家族・親・子供)に八つ当たりという現象で現れてしまうからだ。
このメカニズムを心理学を使って、くわしく後で説明するが、よくある例が、
仕事で上司から受けているストレスを家庭に持ち込み、奥さんや子供に向けて発散してしまう人達だ。
逆に、家庭でタメているストレスを会社に持ち込み、部下や同僚、女性社員やアルバイトなど、自分よりも立場の弱い人に八つ当たりして発散している人を、あなたはよく知っているかもしれない。
この八つ当たりを受けた人もストレスを溜め込むことになり、もっと立場の弱い人をみつけてストレス発散することにもつながる。
学校でイジメをしてしまっている生徒は、家庭で大きなストレスをうけていて、そのストレスを発散するために自分より弱い子供をみつけてイジメをしまっているということも、よく言われている。
虐待も同じで、自分が受けているストレスを自分よりも立場が弱い子供に発散することで起きてしまっている、と考えることができる。
ストレスは蓄積していくものなので、慢性的にイライラすることは本当に良くない。
でも、イライラしている時に「落ち着いて!」って言われると、さらにイライラしてしまう人も多いのも事実ではないだろうか?
また落ち着こうとしても、よけいに考えてしまいイライラが増してしまうことはないだろうか?
イライラしている自分に気がついて、すぐさま止めることができれば、いいのだが、そんなわけにはいかないのが人間だ。
【あるある】イライラした時に落ち着けない4つの理由
イライラしている時に、落ち着こうとしても落ち着けない理由を自分の体験談から分析してみた。
以下の4つは、他の人を人間観察すると、よくアル現象だということに気がつける。
そもそも、イライラすると、さらにイライラする方向へと考えてしまいがち。
一度イライラしてしまうと、さらなるイライラを引寄てしまい(嫌なとこだけが目につくようになったり、嫌なことを思い出し)がちになる。
最初は少し愚痴をこぼしただけのはずなのに、いつの間にかダムが崩壊したかのごとく、過去の文句が次々と吹き出て止まらなくなってしまう。
あなたにも「長い間我慢していたことが、ナニかの拍子ににタガが外れ、感情を爆発させてしまった。」という失敗談はないだろうか?
怒りという感情は本能的に備わっているからイライラするのは自然なこと、でもある。
「女性は生理が来た時にイライラしやすいし、男なら性欲が溜まってくるとイライラしやすくなる」というのは、多くの人が賛同してくれる意見だと思う。
イライラという感情は生理現象のようなもので、人間だけではなく動物ももっている本能的な感情だ。
↑どんなカワイイ猫でも怒る。
むしろ、イライラしなかったら、「ストレスが溜まっていることにも気が付けないのでよくない」、とも考えられる。
特にストレスは目に見えないので、気が付かないと知らないうちに体を壊してしまう。
実際に、長期間のストレスを無視しつづけた結果、胃潰瘍を起こしたり、うつ病になったり、過労死に至ってしまう人までいる。
イライラを感じるというのは、自分の体が「これ以上はよくない」という危険信号を発していると考えると、イライラを感じることは重要な生理現象で
「怒るのは当然!」と自己正当化してしまうから。
あなたが怒っている時に、「自分は正しい!お前が悪い!」となっていることはないだろうか?
自分の心情や正義が危ぶまれた時に、自分の正義を譲れなくなってしまい、ついつい興奮状態になり、攻撃的になってしまう。
これは「自己正当化バイアス」という、自分に都合のいい解釈をしたり、社会は公平であるべき、正義はかならず勝つ、という信念(公正世界仮説)を守ろうとしてしまうがために、相手を批判してイライラした状態を続けてしまう。
正義感を持っているがゆえに、「あれは許される行為じゃない!」とイライラしてしまうということはよくある。
責任逃れ、責任転嫁する癖がある。
ちょっとややこしいのが、知らずのうちに、責任転嫁したり八つ当たりしてしまっているときだ。
これらは自分で気がついていないことが多いので本当に厄介だ。八つ当たりしてしまっている時は、無自覚だが間違いなくイライラしている。
自分が八つ当たりをしてしまっている時のことを、よくよく考えてみると、
「自分の仕事がうまい具合に進んでいない。」
である。
その焦る気持ちが八つ当たりとなって、
- 運転が荒くなる。
- 口調がきびしくトゲトゲしくなる。
- 自分を邪魔する人に嫌悪感を感じる。
- 自分の不幸を親のせいにする。
などと、けっこう身勝手な行動や論理に結びつけてるな、と自分でも思う。
でも「誰かが八つ当たりしていると、「八つ当たり」だとわかるのだが、自分がやってしまっている時は、本当に気づくのが大変だ。
酔っ払っているとはいえど、駅員にケンカを売っている人は、まさに八つ当たりをしてしまっている。
そもそも、なぜ八つ当たりが起きるかと言うと、心理学で言う「置き換え」という防衛行動がはたらいてしまうからだ。
自分よりも立場が強い人に反論したいのに、
「怖いから言えない。」
「言ったら大きなデメリットを被る。」
という考えが本能的にはたらき、自分の中にストレスとして溜め込んでしまう。
そして、そのストレスを「自分よりも立場の弱い人」や「自分を理解して欲しい人」を探して吐き出してしまうのだ。
自分の子供やパートナーに八つ当たりしてしまったことはないだろうか?
ちなみに、この八つ当たり(置き換え)によって、攻撃対象にされてしまった人は、さらに弱い人へと八つ当たり(置き換え)を行う傾向があり、学校でのいじめや動物虐待に繋がているとも言われている。
また子供やパートナーに八つ当たり(置き換え)しなくても、アルコールや甘いお菓子、脂っこい食事を取ることで解消する人もいるが、これは自分の体のためによくない。
判断力や自制心が低下し、破滅的な行動をとりやすくなる。
人間はイライラしてくると判断力が低下して、攻撃的になる。
近年問題になっている「アオリ運転」は、その最たるものだろう。
死亡事故にまで発展しているのだから、イライラしながら運転するのは本当に危ない。
人間の体は、イライラしてくると筋肉が瞬発的な力を発揮しやすくするために、バネを溜めるように縮みだす。
表面で起きている現象は、眉間にシワがよっていかにも厳つい顔になったり、いかり肩になったり、鼻息が荒くなってくる。
瞳孔が開いていれば、もう完璧だ。
心臓の鼓動もはやくなり、血流も早くなり、喋っている口調もトゲトゲしく早口になってくる。
イライラを止めるには、まずはこのバクバクした心臓をドキドキくらいにもどし、早くなった血流をゆっくりにしてあげる必要がある。
どうやって?を伝えるよりもまず、「イライラを一瞬で取り除くことによってどんな恩恵があるのか、知っておくとより取り組む意欲がますので、そちらからさきに伝えていきたい。
人生が大きく変わるきっかけとなるからだ。
イライラを即座に解消できると?大きすぎるメリット5つ
イライラをすぐに収めることができれば、さきほど 紹介したような破滅的な行動を減らすことができる。
むしろ、マイナス的な行動が全てプラスな行動になるので、リターンがとても大きい。
借金していた金額がそのまま貯金になるようなものだ。
イライラしなければ判断力が上がる。
イライラせずに平常心でいると、起きる結果を想定して動けるようになる。
イライラしていると衝動的になり、起きる結果を想定せずに行動しがちになってしまう。(さきほどの煽り運転の例のように…)
しかし冷静になると「結果を想定して動けるようになる」ので、失敗をすることが減る。
驚くだろうが、アオリ運転をする人も警察に捕まる前提で「アオリ運転」はしていないのだ。
失敗が少なくなる。
判断力があがると、失敗も明らかに減ってくる。
アオリ運転をしなければ、そもそも警察に捕まることもなければ、煽った相手が事故にあって死ぬこともなくなる。
八つ当たりしなければ、人間関係が悪くなることもないし、嫌われることもない。(これでセックスレスが解決される人は多いだろう。)
酒で解決しなくなれば、アルコール中毒になることもなくなる。
暴飲暴食でストレス発散しなくなれば、激太りして自信をなくすことも無くなる。
視野が広がり、問題解決しやすくなる。
イライラしていると「イライラすること」に集中してしまうため、他の事が見えなくなる。
これを心理学では「心理的視野狭窄」と呼ばれている。
詳しくは↓
記事を読む時間のない人のために、「心理的視野狭窄」を簡単に説明すると、「ストレスでまわりが見えなくなる」ということだ。
あなたも怒っている人に論理的な話が通じなくなってしまったり、ナニを言っても聞いてもらえないという経験をしたことはないだろうか?
借金返済に困っている人がギャンブルでしか返す方法を考えられなくなるのも、心理的視野狭窄が働いているからと言える。
しかし、落ち着くことができると、視野が広がり、いろいろな問題解決方法や手段が見えてくる。
好きな人に好かれる機会が増える
イライラしなくなうと表情が柔らかくなるので、まわりの人の対応も自然と変わってくるのが面白い。
眉間にシワが寄り、イライラしていて今にも噛み付いてきそうな怖い人に誰も近づきたくない。
が、落ち着くと逆に、眉間によっていたシワがのびて、そのぶん目尻がタレて優しい顔になってくる。
食いしばっていた口周りの緊張もほぐれるので、自然と口角もあがり、表情にも余裕が出てくる。
すると、今まであなたのことを怖がって距離を取っていた人も近づいてきてくれるし、なんなら良くしてくれる。
そうなると、あなたも
- 相手が喜ぶにはどうしたらいいか、を考えて実行に移せたり、
- どうしたらもっとよい関係を築けるだろうか?
と自然と有効な関係を作る思考と行動になってくる。
眠れるようになる
僕もそうだがイライラを引きずって眠れなくなるというのが本当にしんどかった。
眠りたいのに、
- 関係がうまくいっていない彼女のことが頭をよぎったり、
- 片付いていない仕事のことで頭がいっぱいになったり、
- 「その原因は○○にある!」と責任転嫁しては、
- 自分で自分をさらにイライラさせるという行為におちいりがちだった。
しかも、寝不足が重なったり、昼夜逆転の生活を送るようになるので、精神的にも肉体的にも疲弊していく。
しかし、1一瞬で落ち着く方法を手にれてからは、30分以内に入眠できるようになったし、睡眠の質も向上した。
イライラをコントロールできるようになってくると、生活の質が格段に上がる。
それでは、僕がどのようにしてその場でイライラを解消し、落ち着いた自分を取り戻しているか、そのやり方を紹介したい。
1分時間をください!その場でイライラしたときに落ち着いた方法
いろいろなサイトで、「人に話を聞いてもらう」とか、「趣味に走る」とか「笑う」とかあるが、時間がかかるし、よけいにいらいらしてしまうこともある。
しかし、ここで紹介する「呼吸法」は、その場でできて、1分でできる。道具もいらない。
すぐにイライラを解消したい時に使えるとっておきの『技』なのでぜひ習得して欲しい。
僕もいつも使っている。
- 口からゆっくり息を吐ききる。
- 鼻からゆっくり息を吸う。
副交感神経が優位になり、攻撃的だった状態から、眠い状態になっていく。
効果が実感できない?なら「このコツ」を試して!
肋骨を両手でおおうように手を当てて、肋骨が縮んで小さくなったり、横に広がって大きくなるのを確認するといい。
肋骨が動いていれば、肺や横隔膜がしっかり動いている証拠とも言える。
それにともなって体内の酸素や血液の流れがよくなるので、心臓の鼓動がゆっくりになることにも気がつける。
イライラしている時はそもそも、心臓の鼓動が早くなってしまっているので、心臓の鼓動をユックリにしてあげれば、自然と落ち着くことができる。
やってみると肉体的に落ち着いてくると、精神的にも落ち着くことができるので、ぜひ体感して欲しい。
詳しくは、ぼくのこのプログラムでも説明している。
無料でダウンロードできるので、興味があれば詳細を確認してみてほしい↓
鼻呼吸ができないという人は、このやり方を実践すればできるので、読んでから戻ってきて欲しい↓
【まとめ】イライラを強制的に止めるには「息を吐く」
眠れない時に、寝ようとすれば寝ようとするほど眠れなくなるように、落ち着きたい時も落ち着こうとすればするほど焦ってしまう。
ここで紹介した 方法はとてもシンプルだからこそ効果がないと信じてくれない人も多いだろう。
でもシンプルの方法だからこそ実践できて継続できる。
これが難しい方法であり高価な道具を使わなければいけないとなれば、ハードルが上がって難しくなる。
お金をかけずどこでも誰でも一分間あれば自分の精神状態を落ち着かせることができるので「読んで満足」だけではなくぜひ効果を実感してみてほしい。
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