オートファジーをしている人のブログを読んでいて、
「これじゃオートファジーにならないんじゃ?」
というような内容の記事がたくさんあったので、実際のところ、どうなのか、本や論文を読んで調べてみた。
オートファジーのメリットだけをみている人に限って、
「1日にナッツを食べていい量」
「ナッツを食べる最適なタイミング」
「野菜は好きなだけ食べていい」
という、自分にとって都合のいい解釈を記事にしているブログが多い。
そんなブログを読んで、オートファジーをしても、「効果がない!痩せない!」というのも、当然かもしれないので、僕が調べた反対の内容もシェアしたい。
勘違いしている人が続出!『「空腹」こそ最強のクスリ』の功罪
オートファジーをおすすめする情報の多くが、この『「空腹」こそ最強のクスリ』という本を参考にして紹介している。
この本はとてもいい内容だと思うのだが、読者が都合よく解釈してしまっているのが問題だ。
「ナッツは好きなだけ食べていい」
「野菜も好きなだけ食べていい」
という部分だけを切り取って拡大解釈してしまっている。
実際は、「慣れるまでは…」という枕ことばがあり、空腹力がつき、『断食が苦ではなくなったら、食べない』というのが原則としてある。
この本をよく読まずに、オートファジーをやっている人は、ぜひ1度読んで、事実を確かめながらやった方が、実際に効果も感じやすいと思う。
他にも歯周病やクラミジア、すでにガンがある人は要注意ということも知ることができる。
「オートファジーはどんな食事も好きなだけ食べていい」という勘違い
オートファジー中でも8時間は、好きな食事をしていい、というのがある。
でも、高脂肪の食事は、オートファジー機能を低下させることがわかっていたり、BCAA(分岐鎖アミノ酸)はオートファジーを抑制することもわかっている。
またオートファジーは『ケトジェニックダイエット(タンパク質30%、脂質60%、炭水化物10%の食事法)』でも発生するという報告もあるが、それは「あくまで可能性」という内容だ。
長時間の空腹後に、血糖値が跳ね上がる「血糖値スパイク」について知っていれば、糖質や炭水化物の多い食事もしないほうがいいこともわかる。
オートファジーを阻害すると言われている食べ物
それから、やっぱりオートファジーにおいて、「コレは食べないほうがいい」というものもある。
理由は、血糖値やインスリン感受性が関係しているらしい。
詳しくは、アメリカの有名健康情報メディア「Healthline」や世界的なベストセラーとなった「LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界」などの専門情報誌で紹介されており、
- 赤身肉
- BCAA(分岐鎖アミノ酸)
- 飽和脂肪酸
- 糖質
- 糖質を使ったサプリメント
- 添加物が含まれる加工食品
それから、食べ物だけではなく、食べ物に使われているプラスチック容器や包装に使わてている化学薬品が加熱で溶けて食べ物に入ることも指摘されている。
オートファジーで不良細胞を自食する以上に、不健康な食事で不良細胞を増やしてしまっては意味がない。
オートファジーを促進すると言われる食べ物
紹介しておくと、オートファジーの効果を高めてくれると言われている食べ物もある。
- 動物性タンパク質を植物性タンパク質に置き換える。
- 無添加の食事。
- 必要最低限まで食事を減らす。
ただし、雑食動物は「動物性タンパク質を食べることで満足する」ように体ができている、という報告もあるので、適度な肉食も大事だと思う。
適度な肉食は、食欲に満足感を与え食べる量を減らすのを助けてくれることになる。
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【まとめ】オートファジーは最新の発見ゆえ、未解明のものが多いので…
「ナッツは好きなだけ食べていい」
「ヨーグルトは好きなだけ食べていい」
「カロリーゼロなら問題ない」
「ケトジェニックダイエットとオートファジーは相性がいい」
というのも、都合よく解釈されたり、可能性としての情報でしかなかったりする。
さらには、オートファジーについての多くの報告は、動物実験どまりで人体実験による報告はごくわずかである。
自分の体を使って人体実験をするのであれば、いいかもしれないが、他人に誤った情報を与えて強要するのは違うと思う。
それからオートファジーを体感するには、16時間断食以外にも、呼吸でオートファジーをする方法などもあるので、自分のライフスタイルにあった方法を取り入れられると、よりストレスなく実践できるだろう。
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