最近、呼吸やミトコンドリア、オートファジーについて調べていたら、ある1つの共通点をみつけた。
それが「少ない酸素で生活すると快感を得られる。」ということだ。
これは6000m級の山に登ることが趣味の友人に「なんで山に登るの?」と、気になっていたことを質問した時に、
「そりゃブットブためだよ!どんなドラッグよりも気持ちよくぶっ飛べるよ!」
という言葉を聞いていたこともあり、低酸素環境が快感をもたらすことは間違いないだろうと確信に変わってきた。
でも、少ない酸素が体にがイイ!と満面の笑みで言われても、
「え?酸素が少ないと酸欠になって良くないんじゃないの?」
と、矛盾に思う人もいると思う。
最初は僕も混乱した。
でも、この本↑を読んで、実際に6ヶ月間、疑似低酸素環境で体感してみると、低酸素環境がいいこと、そして、確かな効果を実感できる。
一時的な酸欠は、より酸素を体内に運ぶ能力を高めたり、体内の無駄を取り除くためにはいいようだ。
ビックリするくらい肺が膨らみ、呼吸が深くなることがわかる。
低酸素環境で体内の酸素量が少なくなれば、イイわけではない!?
僕の祖母が肺線維症という難病にかかったとき、酸素をうまくすうことができず、顔が真っ青になり、チアノーゼとなっていた。
病院に行ったら、即日入院することが決まった。
このように、酸素を吸えないというような状態はよくない。
しかし、酸素の薄いペルーやチベットなどの山岳地帯(低酸素地帯)の住民は、低地帯に住む住民に比べて心疾患(日本での死亡原因第2位)での死亡率が低くなっている。
なぜ、彼らは酸欠になりやすそうな環境に住んでいるのに、健康状態がいいのかというと、少ない酸素で生活できるように体が順応しているからと言われている。
慢性的な酸欠はよくないが、ときどき息が上がるような運動をすることが健康にいいように、たまに体内の酸素が減らすことで健康になれると言われれば納得できるかもしれない。
ここまで読んでも、低酸素環境において、強い恐怖心を抱いている人は、低酸素環境は危険性が高くて危ないと信じ切っているだろう。
でも大手企業が一般向けに低酸素環境のトレーニングセンターを提供していることを知ったら、どう思うだろうか?
低酸素環境がトレーニングの一般常識に?
最近は、オリンピック選手や世界一流のアスリートをサポートするAsicsが低酸素トレーニングを推奨したり、「ハイアルチ」という低酸素環境専門のスポーツジムも存在する。
こうした施設の金額は入会金だけでも3万円かかったり、1回あたりの利用も3000円近くかかるり、さらに利用できる地域も限定されているので、日常的に利用するのは現実的ではない。
なので、無料かつ自分の体を使うだけで、どこでも低酸素環境と同じ”疑似低酸素環境”を作る方法を後半で説明する。
その前に、どんな効果があるのか、を調べてまとめたので紹介しておく。
科学的に認められている低酸素環境の5つの効果とメカニズム
低酸素環境の研究や実験は多く行われており、オリンピック選手などの一流アスリートが、より高いパフォーマンスを出すために利用されたり、または不良細胞を減らすことなどが言われている。
持久力が上がる、らしい。
オリンピックのマラソン選手が酸素の薄い高地でトレーニングすることでもわかるように、低酸素環境は持久力を高める効果があると言われている。
実際に多くの実験で、低酸素環境でトレーニングしたほうが持久力が上がったという実験結果も多く出ている。
ちなみに、僕の友達はEDが改善し、夜の持久力もついたという話もつけ加えておきたい(笑)
病気の予防効果がある、らしい。
asicsと立命館大学の共同研究によれば、低酸素環境でのトレーニングは
ということだ。
不良細胞が分解され健康を維持しやすくなる、らしい。
低酸素環境になると、16時間断食と同じようにオートファジーが働くと言われている。
オートファジーとは簡単にいうと、自分の不要な細胞「不良細胞(タンパク質)」を自分でアミノ酸まで分解して、再利用するシステムのことだ。
低酸素環境で生活をすると、体の不良な細胞を取り除くことが期待されている。
老化耐性が強くなる、らしい。
老化の原因の1つとして、人間のエネルギーを生み出しているミトコンドリアの機能が低下すること、があげられる。
低酸素環境では、機能が低下したミトコンドリアを分解する『ミトファジー(マイトファジー)』が活性化し、ミトコンドリアの機能を維持しやすくして老化耐性が強くなると言われている。
酸素の運搬能力が高まる、らしい。
低酸素環境で酸素の運搬能力が上がるのは2019年にノーベル生理学・医学賞が受賞されたHIF(低酸素誘導因子)の発見などからも明らかになている。
特に以下の2つはわかりやすい。
HIFが反応し、赤血球が増加する
低酸素環境になると、HIF(低酸素応答誘導因子)が反応して、エリスロポエチン(EPO)と呼ばれるホルモンが活性化し、赤血球が多く作られるようになる。
酸素は赤血球によって体中に運搬されるので、赤血球が増えると酸素運搬能力も上がることになる。
特に注目すべきは、酸素が少ない部分を感知して、酸欠の部分に優先して、酸素を送るということだ。
VEGFが反応し、新しい血管が作られる
低酸素環境になると、VEGF(血管内皮増殖因子)という新しい血管を作るタンパク質が活性化する。
新しい血管が増えることで、酸素の運搬料が増える。
『ボーア効果』により細胞の酸素吸収率が高くなる、らしい。
低酸素環境に順応すると、血中の二酸化炭素の量が増える。
僕も知って驚いたが、二酸化炭素には血液中の酸素をヘモグロビンから切り離して細胞に届ける役割がある。(ボーア効果)
なので、血液中の二酸化炭素の量が足りていないと、どれだけ呼吸をして酸素の運搬量を増やしても、血液から細胞に送られる酸素量は変わらないのだ。
低酸素環境によって体内に多くの二酸化炭素を溜め込むことができるので、酸素を細胞までしっかり届けられるようになる。
そして、低酸素環境に順応していいメリットは、そんな理論的なことよりも、次のような実感だ。
実際に低酸素環境を体験して得られた5つの効果
僕が体感した効果である。根拠もしっかりあるので、効果について綴った後で、背烏梅したい。
頭の中がクリアになり思考力・判断力が上がる。
1番最初に感じたのは、頭の中がクリアになって、より難しい問題を解決できるようになった。
難しい問題は、頭が疲れた状態だと、まるで霧の中を車で運転しているように、前に進みづらい。
しかし、頭の中がクリアな状態だと視野が広がり、先が読める様になるのでスムーズに問題を解決できるようになる。
集中力があがり、無駄なことをしなくなる/いらなくなる。
人間は、疲れるとイライラしてきて5分と集中できなくなってくる。
仕事で使うパソコンのスクリーンを眺めているだけでも、しんどくなるし、勉強中に難しい難題なんて、読むことすらできなくなる。
そして、ツイツイ気分転換をするために、スマホをいじったり、疲れを麻痺させるためにカフェインやニコチン、または甘いものを食べがちになってしまう。
しかし、体が低酸素環境に順応できるようになってくると、肉体的にも精神的にも疲れにくくなるので、長い集中状態をキープできるようになってくる。
体が軽くなり持久力があがる。
体が疲れにくくなったことものずごく感じる。
いままでは息を切らしながら登っていた勾配の高い階段や、サーフィンで大きな波に飲まれて息ができない時も「苦しい」と思うことが減った。
苦しいと思うことが減ると、より精神的にも安定して、集中力や思考力、判断力が高くなってきていることを実感する。
快適な時間が増えて、心にゆとりがもてるようになった。
体調が良くなり、思考力も上がると、いままで難題だと思って手つかずにしてきたことがドンドン片付いていくので気持ちいい。
単純な話だが、過度にかかえていたストレスから開放された感じがして、日常的に快適な時間が増えてくる。
快適な時間が増えてくると、自分が大切にしている価値観をもっと大切にしたり、新しいことにチャレンジできるようになる。
常にイライラしていて、精神的に不安定、体も思うように動かないと感じるのであれば、「低酸素環境」を試してみるのはいい打開策になるかもしれない。
低酸素環境にも、もちろんデメリットはある。
危険性についても、多く述べられているのでまとめておいた。
順応するまでに時間がかかる。
敏感な人は低酸素環境を30分くらい経験すれば、息苦しさを一時的には感じるものの、呼吸がしやすくなったり、あたまがスッキリするということを体験するかもしれない。
しかし、順応するまでに時間がかかるし、個人的には30分を3日連続でやることでもっと効果を実感できた。
最近の研究では6週間続けると明確な数値でわかるような効果が得られるらしい。
低酸素過ぎてもだめ?
いくら低酸素環境がいいと言っても、血中酸素濃度が90%を下回る状況はよくないと思う。
負荷が高ければいいというわけではないと思うし、むしろ酸欠になってチアノーゼになっては意味がない。
無理をせずに、徐々にならしていくほうがいいだろう。
体調が悪くなることも?
運動不足の人がいきなり運動すれば、普通の環境でも息を切らしたり、肺がキリキリしたり、めまいがしてクルクルするなんて状況は簡単に発生する。
もう1度言うが、絶対に無理はしないほうがいい。
低酸素環境は簡単に作ることができる!?
低酸素環境を考えた時に、標高の高い山岳地帯に行くことや、さきほど紹介したasicsやハイアルチのような施設を使うことが選択肢としてあげられる。
しかし、その問題は、費用が高く、毎日行うには非常にコストが高く現実的ではない。
そこで知ってほしいのが低酸素環境と同じ状況を道具なしで、自分の体だけで作り出すことができる方法だ。
方法は2つあって、1つは、以下の図書「アスリートが実践 人生がが変わる最高の呼吸法」を購入し、書かれている内容に沿って実践する方法。
もう1つは、無料で僕が提供している「呼吸最適化プログラム」で、音声を聞きながらやる方法だ。
上記の図書ののエッセンスも含まれているので、お金をかけずに試してみたいという人は、以下のリンクから無料の2週間のプログラム体験を受け取ってもらえば誰でも参加できる。
※インターネットでは公にできない僕の個人情報があるので、メールで受け取ってください。
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