僕は産まれてから海外留学するまでの21年間を、好きなことをできずに生きてきた。
それまでの人生は、自分がやりたかったことを親に拒絶され、親に見捨てられるのが嫌で、親の期待に応え、親に嫌われないように生きていた気がする。
いま思い返しても、その時は地獄だった。
たいして好きでもなかった柔道を朝から晩まで、親の満足を得るために頑張る。
練習もぶん殴られながら、絞め落とされながら、罵声を浴びさられながらの、まさに地獄。
県大会で優勝して全国大会に出場するために、思考を停止してただただ頑張る。
ただ結論から言うと、頑張っている以上の成果が出ずにいつも消耗していた。(いつも2位で終わってしまう。)
中学や高校で同年代の人が感じている楽しさとか、青春なんてものはなかったので、いつも羨ましく思っていた。
そして、これから紹介する体験をきっかけに、僕は「好きなことをして生きる」ことに全力で振り切ることにした。
そして、それから10年がたち、「好きなことをして生きてこそ人生だ。」と自信をもって思えるようになった。
好きなことをして生きることは、決して楽ではない。
でも大変ながらも人の優しさに触れることができ、生きていることを実感できる。
なにより幸せだと思える。
温かい人たちに囲まれて、自分の好きな海の近くで生活して。
そして、できれば、もっと多くの人に、コッチの世界に来て欲しいと思う。
誰かの足を引っ張りながら、誰かをけなしながら、疎み、妬む世界とは全く違う世界から卒業すれば、もっと良い世界になるんじゃないかなと思うからだ。
でも、世の中を見渡すと、「好きなこと」、「熱中できること」をずっと見つけられずにくすぶっている人がたくさんいる。
そんな人達に、これから書いてあることが届いてくれたら嬉しい。
ただ、これから先の文章は、次のことを理解してから読み進めてほしい。
ここで紹介する好きなことをみつける方法は大きなショックが大きいかもしれない。
中毒症状のように、夢中になって好きになるモノ・コトを見つけてしまう方法(もちろん合法的に)なので、精神的につらい思いをするかもしれない。
逆に、よくある「好きなことを見つける○つの質問」のようなものは、動機づけとしてとても弱い。
というのは、頭では理解しても体がついてこないからだ。
僕がこれから伝える内容は、体が反応を起こし、しばらく「好きなこと」を夢想し、手に入れられないことが苦しくなってしまう。
まるで大失恋をした時のような辛さを味わうことになるかもしれない。
それを理解したうえで、
「どうしても熱中できるナニかを見つけたい。」
「人生が平穏でつまらない。生きている意味を感じない。」
「ナニをやっても中途半端でそんな自分が嫌になる。」
という悩みを持っているのであれば、読み続けて欲しい。
そして、最後までしっかり読んで欲しい。
心の準備はいいだろうか?
なんとなく自分が素敵だと思う街・場所をみつけて長期滞在する。
自分の好きなもモノ、好きなことは、自分の好きな環境の中にある。
というのが、僕の経験からわかったことだ。
1回くらいなら、まぐれなのかと思うかもしれないが、3回も起きたので、これは偶然なのではなくて必然なのだと思う。
↓詳しくは
なぜなのか、「好きなこと」を深堀りしていったところ、好きなことっていうのは、あなたの意思、感覚以外にも
- あなたの好きな環境
- あなたの好きな人達
によっても構成されている.
↑自分の好きな環境の中に、自分の好きな人達が住んでいて、その人達との共通点の中に好きなもことがある。
でも、多くの好きなことを見つけられない人は、こんなように自分の嫌いな環境で嫌いな人間関係や、興味のない人たちに囲まれ、その中で生活してしまっている。
↑そして、大体は「お金と安定」を得ることによって、嫌いな環境としがらみに、囚われてしまっている。
同じ場所で安定を求めている限り、環境と人間関係を変えることができないので、好きなことを見つけるができない。
そして、あなたが好きだと思う環境に、あなたと肌感覚が合い、同じことに感動できるような人が集まっている。
日本は街に特色がなくなってきていて、難しいが、そもそも街や村というのはコミュニティーであるかれらして、もともとは気が合う人達が助け合って生活していた場所のはずである。
しかし、今は経済至上主義となってしまっているがゆえに、お金の繋がりに依存したコミュニティになってしまっている。
だからこそ、もしあなたが経済的な理由だけで住んでいる場所に依存しているとしたら、そこから抜け出す必要がある。
僕の経験だと、海外では
「この場所が好きだから住んでいる。」
「この場所に惚れて移住を決めた。」
「ここでこそ生きていることを実感できる。」
という理由で自分の好きなところに住んでいる人が大勢いる。
そして、自分がいいところだなぁと感じたろころには、自分と同じ感覚、趣味嗜好が似ている人たちが、協力しながら集まって住んでいる。
だから、あなたもまずは自分が住んでいるところを離れて、自分が好きそうなところ、なんとなく自分がトキメクような場所を探して住んでみることをおすすめする。
最低でも1ヶ月〜半年は住んだほうがいいと思う。
これは、誰々におすすめされてとか、人気の場所だから、とかそういうものではなくて、自分の感覚で決めることが大切だ。
なぜなら「好き」という感情は自分の感覚であり、誰かの感覚ではない。
自分の感覚に従わない限り、「好き」とは感じられないだろう。
感覚は何でもいいと思う。
- 自分の趣味を楽しみたい。
- キレイな海が好き。
- 芸術が好き。
- 人々が活気で溢れているのが好き。
- 音楽が好き。
- のどかな生活が好き。
僕は、行きたくて行ったわけではないけどニュージーランドへの交換留学が、自分に合っていた。
合っていたと言うよりも憧れた。
- 街行くひと・道行くが活き活きとしていたし、
- 働く時間がしっかり守られて、夕方5時にはみんな仕事を止め、
- 残りの時間は自分の趣味や家族と時間を過ごす。大人も子供も。
たったそれだけだった。
中学の時から夜の23時まで習い事を強要され、高校になったら、なったで、それこそ朝の6時から夜遅くまで部活に励むのが普通になっていた。
そんな僕にとってニュージーランドでの生活は、まるで理想郷のように思えた。
大学4年目にニュージーランドに行った僕は、来年からは就職して朝一で仕事に行き、残業をして深夜遅くに帰ってくる。を定年まで繰り返す。
そんな生活が待っていると思っていた。
が、このニュージーランドでの生活が僕のあこがれの生活となった。
↑こんなにんにくのようような形のテントに泊まったり。
ニュージーランドで長期滞在しなければ、知ることのなかった世界だ。
ちなみに、僕が住んでいた街はサーフタウン(サーフィンの街)としても有名だったので、僕はサーフィンを始めることにした。
別に特にナニか、猛烈な熱意があったとか、運命的な出会いがあったとか、そういうのは感じていない。
しかし、この時は思ってもいなかったが、今後サーフィンが僕の好きなコトとなり、人生を切り開くための大きな舵となっていく。
ちなみに、このように海外で長期滞在をしたことによってカルチャーショック(理想のような生活)を知れたのは1回ではない。
その後に訪れた、サモア、バリ島でも同じような経験をする。
↑初めてこんなキレイな波でサーフィンをしたサモア。
↑ご飯も美味しくて、感動するくらい、いい人ばかりのバリ。
ドンドン理想的な生活が煮詰まっていく。ハードルも上がっていく。
お金が無くて、どこかに住むのは難しいと思っている人は無料で住める方法もあるので以下の記事からチェックしてみよう。
ただ、自分が気になったところに住むだけでは、熱中できるほど好きなことは見つからないだろう。
そこで重要になてくるのが、「尊敬する人」と出会うことである。
そこに暮らしている尊敬する人にトコトンくっついていく。
経験則として言えることは、自分がステキだなと思った場所、街にな自分と同じ系統の人が住んでいる。
なぜかといえば、単純に街を作っているのは人であり、住んでいる人によって街の雰囲気を変わってくる。
つまり、あなたが感じた場所の「ステキ」という感情は、現地に住んでいる人によって作られた雰囲気なのだ。
住んでみると、文化ってこういうふうにして作られるのか、と感じることができる。
で、そこで人に会う。
そして、その中でも特に自分に影響を与えてくれるような、憧れとなるような人がいる。
そして、その憧れとなるような人は、自分で探そうとしなくても勝手に見つかる。
なぜか出会うからだ。
最初から憧れるとか、そんなことははいのだけど、気が付かないうちに、いつの間にか、惹きつけられているのだ。
僕はこの体験を何度もしている。
不思議だな〜と思うのだけど、人との出会いって本当に不思議なものなので、それを信じてやってみて欲しい。
僕の場合だと、このころサーフィンが趣味になっていたので、サーフィン友達が多くなっていた。
そして、僕が住んでいたところはサーフタウンだったので、サーフィン狂みたいな人がたくさんいた。
その中でも、特に惹かれた日本人サーファーが僕が憧れた人だった。
この人は、サーフィンが好きでニュージーランドに移住してきて、もうすでに7年くらいがたっていた。
そして朝誰よりも早く、日が昇っていない頃からサーフィンに行くような人で、間違いなく、この街で一番サーフィンが好きな人の1人だった。
僕は、この人と一緒にいる時間が心地よ過ぎて、週に3日くらいはその人の家に行ってつきまとっていた(笑)
この人を追っかけているうちに、この人に憧れ、日本に変える頃にはサーフィンできなくなることが悲しくなるくらいサーフィンのことが大好きになっていた。
好きになるっていうのは、そんなもんだと思う。
「好きなものは自分の内側にある。」なんて言う人もいるけど、好きなことっていうのは、間違いなく誰かの影響を受けていると思う。
音楽でも絵画でもガーデニングとか、本を読むことでさえも、誰かと共有することで、楽しさとか感動というのは何倍、何十倍にも膨らんでいく。
異性同性関係なく、自分が惚れてしまうような人に会って、時間を共有できるように頑張ろう。
ここで好きなことみつけることができるが、好きなことを続けるか、諦めるかを選ばないといけなくなる。
自分が元々住んでいたところに帰る。
日本に、今まで住んでいたところに帰ってくると、現実に引き戻される。
今まで住んでいた場所が、時間が、まるで夢だったかのようにフワフワした感覚に襲われる。
そして、日本についてすぐに「逆カルチャーショック」と呼ばれる状況が、あなたには起きている。
逆カルチャーショックとは単純に、国外の環境に適応してしまっており、日本の慣れ親しんだ環境に違和感を覚えてしまうことだ。
例を上げると
- 仲の良かった友人と話が合わなくなったり、
- 日本社会がとても窮屈に感じたり、
- 日本の生活ペースが早すぎてついていけなくなったり、
- 長時間働いていることの意味を考えてしまったり、
感じるようになり、精神的に落ち込むことが多くなる。
こうなってくると、先日まで住んでいた環境に恋い焦がれ、住んでいたときの記憶が鮮明になる。
「あの時に帰りたい。」
「あの場所に帰りたい。」
どうやったら、あの自分が好きだった場所、人たちの仲間に加われるのだろうか?
そんなことがフとした瞬間に頭をよぎるようになる。
しかし、現実は違う。
働き続ける人生。
休みは長くとれても、せいぜい1週間が限界。
これを残り60年も繰り返すことになる。
いつまでも過去に夢想している場合じゃない。はやく日本社会に順応しないと…
こうした、あなたの周りの流れ、環境に流されてしまうと、あなたは、せっかく見つけた「好き」を必死で忘れようとする。
もしかしたら、あなたにも心当たりがあるかもしれない。
高校に進学し、受験勉強をしなければいかないとなった時。
就職するにあたって、自分の「好き」よりも就職先の条件で選んだ時。
どうだろうか?
そして、心に蓋をして「好きなことを諦めた人生」を送るのである。
そう、ここで気がついた人もいるだろうが、好きなことを見つけたからと言って、好きなことを続けられるとは限らないのである。
しかし、きっと、あなたが経験した海外での好きな環境、好きな人達が脳裏に焼き付いており、自分もその仲間に加わりたいと強く思ってしまったのであれば、その時点であなたの勝ちである。
できない理由(言い訳)よりもできる理由(アイデア)の方が多く出てくるからだ。
もうそれは、好きというレベルではなく、どうしてもやいたい!手に入れたい!というような情熱に変わっているはずだ。
好きなことを続けるために戦略を立てて試行錯誤する。
好きなことを見つけたが、それを手に入れ続けられるかどうか、はまた別の問題である。
好きな人ができたからって彼女にできるわけではないし、ましてや結婚できるわけでもない。
あくまで好きなことを見つけたに過ぎないのだ。
そして、好きなのに手に入らないという状況はとても苦しい。
好きであればあるほど苦しい。
諦めたくなってしまうほど苦しいかもしれない。
何回告白されしても振られるくらい辛いかもしれない。
好きな人と付き合うことができたのに、プロポーズで振られる人がいるように、そのくらいの苦痛を味わうことがあるかもしれない。
でも、情熱をもって注げるものって、それでもやっぱり好きで、ナニに変えてでも手に入れたいものだと思う。
僕は、めっきり海外のいい波に乗ってサーフィンすることにハマってしまった。
そして、それが手に入れられるように追いかけ続けた。
調べてみた結果、手に入れる方法はたくさんあった。
あとは、その中から自分にあった方法、うまくいく方法を選び、試行錯誤し、好きなことを続けられるように頑張るだけだ。
【まとめ】好きな場所と好きな人との関わりの中に「あなたの好きなこと」は存在する。
このように、好きなことは、あなたの意思、感覚以外にも
- あなたの好きな環境
- あなたの憧れる存在
によって構成されている。
重要なのは、憧れて惚れるような場所や人をみつけることだ。
その人達が、その場所が脳裏に焼き付いて、離れたくなるくらいの感情をいだいたら、それが情熱に変わる。
なので、まずは、あなたが好きなことをしている人たちがすでに集まり住んでいる場所に、あなたも住んでみよう。
その場所は、芸術の街と言われていたり、音楽の街と言われていたり、僕の知っている場所はサーフタウンかもしれない。
それとも行った先で、たまたま知り合った友達が住んでいる街かもしれない。
あなたが情熱を注ぎたくなるほど好きなものは、あなたが関わる人と場所の中にある。
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