そもそも僕は最初からヴィパッサナー瞑想のことを知って始めたわけではない。
むしろ名前も難しそうだし、胡散臭さや抽象的な話が多いので避けていた点もある
でも、ある時に思い切ってヴィパッサナー瞑想をやってみようと思ったのは、これから紹介する本のおかげだ。
順番に紹介していく。(本ごとにレビューへのリンクを用意しているのでレビューチェックをおすすめ)
- 瞑想をするきっかけを与えてくれた本「反応しない練習」
- 瞑想の基本を教えてくれた本「禅マインド/ビギナーズ・マインド」
- ヴィパッサナー瞑想を始めるのに最適だった「ヴィパッサナー瞑想(サンガ文庫)」
- ヴィパッサナー瞑想を続けて1年後に読んだ本「ヴィパッサナー瞑想[上級編] ミャンマーの瞑想――解脱へのプロセスを歩む修行者のための実践教本」
- 「宿無し弘文」
- ヴィパッサナー瞑想はじめて2年目に読んだ本「感覚について: ヴィパッサナー実践の道しるべ」
- 合宿に参加するなら読んでおきたい本「ヴィパッサナー瞑想コース体験ガイド 初めての人が、ヴィパッサーナー瞑想コースに安心して参加するために」
- 特に読まなくてもいい「おすすめしない本」
- 【おまけ】ヴィパッサナー瞑想の理解を深めるのにおすすめな本
- 【まとめ】ヴィパッサナー瞑想をするなら原始仏教と行動心理学の本がわかりやすい。
瞑想をするきっかけを与えてくれた本「反応しない練習」
そもそも「しっかり瞑想してみよう」というきっかけをくれたのがこの本だ。
ヴィパッサナー瞑想は原始仏教に由来していて、原始仏教に惹かれると自然とヴィパッサナー瞑想に行き着くと思う。
我慢強い日本人、我慢してしまっている人、まじめに頑張っているのにツライ人は是非読んだら自分の勘違いに気がつけて楽になるかもしれない。
ヴィパッサナー瞑想よりもさきに原始仏教について知ると、ヴィパッサナー瞑想の重要性に気がつけるかもしれない。
瞑想の基本を教えてくれた本「禅マインド/ビギナーズ・マインド」
日本の「厳しい禅」というイメージが柔らかくなり、実行しやすくしてくれた本だ。
なによりも瞑想の基本が書いてあり、瞑想について勘違いしていたことにも気付かされる。
瞑想するなら必読書。
ヴィパッサナー瞑想を始めるのに最適だった「ヴィパッサナー瞑想(サンガ文庫)」
ヴィパッサナー瞑想の具体的なやり方が書いてあるので、実践するにはまさにおすすめの本となる。
この一冊さえあればヴィパッサナー瞑想を始めることができる、初心者にとてもおすすめな本。
僕の場合はヴィパッサナー瞑想を初めて1年はこの一冊以外に他の情報を入れなかったくらい、情報が詰まっている。
問題は出版社が潰れてしまっているため中古の本しかないこと。
僕がこの本を読んで実践した様子は以下の記事で紹介している。
ヴィパッサナー瞑想を続けて1年後に読んだ本「ヴィパッサナー瞑想[上級編] ミャンマーの瞑想――解脱へのプロセスを歩む修行者のための実践教本」
ヴィパッサナー瞑想にマンネリした時に購入したマハーシ・サドヤー氏の上級編の本。
最初は読んでもさっぱりの内容だったが、実践するごとに内容を理解できるようになってきて面白い。
ヴィパッサナー瞑想に行き詰まったと思ったらおすすめ。
ただし、この本も廃盤となっているので中古しかない。
「宿無し弘文」
いい意味で仏教の概念を壊してくれる本。
日本人からすると「仏教の修行は厳しく、よっぽどの覚悟がない限り立ち入らないほうがいい。」と思っている人もいるかもしれない。
僕も例外にもれずそうだった。
しかし、この主人公である弘文(スティーブ・ジョブズの師匠)の自由な生き方に「自然体」を感じることができるし、「厳しい修行」という概念を壊せると思う。
よく考えれば釈迦は「苦行を否定している。」ので無駄に厳しい必要はないのだろう。
ヴィパッサナー瞑想はじめて2年目に読んだ本「感覚について: ヴィパッサナー実践の道しるべ」
ヴィパッサナー瞑想を実践するうえで「答え合わせ」をするのにおすすめな本。
実践したからこそわかることや実践した時に出てくる感覚や迷いについて知ることができるので、実践者におすすめ。
合宿に参加するなら読んでおきたい本「ヴィパッサナー瞑想コース体験ガイド 初めての人が、ヴィパッサーナー瞑想コースに安心して参加するために」
ヴィパッサナー瞑想をしていると必ず目にする「ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想」と「ヴィパッサナー瞑想合宿」。
これは100円で買えるガイドブックなので、大まかにゴエンカ式の合宿に参加する様子がわかるのでおすすめ。
初心者にとってはハードルが高い合宿であることがわかる。
あとやや宗教色が強い感じをうけとることできる。
特に読まなくてもいい「おすすめしない本」
ヴィパッサナー瞑想をするなら「マインドフル瞑想系」の本は読まなくてもいいと思う。
なぜならばマインドフルネス瞑想とヴィパッサナー瞑想は似ているものの別物で、混乱しやすくなるからだ。
マインドフルネス瞑想は欧米人が、東洋思想や仏教によって、どのように救われたかが書かれている内容が多く、若干「魔法めいている」ので読まなくてもいいと思うのが次の図書。
サーチ・インサイド・ユアセルフ
表紙をみてもわかるように「Googleもマインフルネスのおかげで成功している!」を言いたいだけの本。
瞑想して心を安定させること
スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック
ストーリー仕立てでできているので読むと感情移入して、自分も変わった気になれる。
エンタメとしてはいいが、実践するにはいまいちな内容。
【おまけ】ヴィパッサナー瞑想の理解を深めるのにおすすめな本
紹介したヴィパッサナー瞑想の本は「思想」の話が多めで抽象度がとても高いので理解しにくい部分がある。
なので次のような抽象度が低い本を読むことで、もっと具体的に「自分の心の状態」を把握できるようになった。
TQ
タイムマネジメントの本で「忙しい!」が口癖になってしまっている人におすすめな本。
「時間に追われるのが嫌だからタイムマネジメントしていない」という人にはさらにおすすめ。
そしてこの本はシステム的なタイムマネジメントではんくて「心」に焦点を当てているのがポイント。
いつも「時間がない」あなたに欠乏の行動経済学
「忙しいから失敗する。」、「欠乏感を感じているとうまくいかない。」という忙しく、不足感に満ちやすい日本人にこそ読んでほしい本。
ヴィパッサナー瞑想をするうえで、「今」に集中することの重要性を理解し腑に落とすことができる。
不足感は妄想であることがよく理解できる。
鏡の法則
人間関係、とくに親子関係、子育てで悩んでいる人におすすめな本。
「自分の中にある矛盾」に気がついたり、気が付かないうちに抱えてしまっている執着や怒りから開放される方法も紹介されている。
自分の心にある憎しみや苦しみの因果関係が、思わぬところから見つかるかもしれない。
ちなみに鏡の法則は著者の意向もあり無料PDFがあって誰でもダウンロードできるようになっているので買わなくても読める。
ただ、心が弱りきってしまっている人は「読まないほうが良かった」というレビューを残しているので、落ち着いた状態の時に読んだほうがいいかもしれない。
【まとめ】ヴィパッサナー瞑想をするなら原始仏教と行動心理学の本がわかりやすい。
ヴィパッサナー瞑想は原始仏教の考えに基づいているので原始仏教の本を読むと理解がすすみやすい。
しかし原始仏教の本は抽象的で、実践しないとわからない内容も多い。
なので、わかりやすくするために科学的な知見がわかる行動心理学の本を読むことで穴埋めできると思う。
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