忙しい時こそ「瞑想なんてやっている時間がない!」と、ついつい鼻息を荒げてせっかちになりがちだ。
しかし、実際は「瞑想はムダな時間をカットしてくれる」非常に役立つツールであり、急ぐよりも瞑想を1分でもいいからしたほうが結果的に早く用事をかたずけることができる。
初心者におすすめな瞑想方法↓
なので、もしあなたが、やることをアレもコレも抱えている状態で、時間がないからと言って、
- とりあえず行動に移さなきゃ!
- 10分瞑想していている時間があったら、その時間で仕事したほうがマシに決まっているじゃん!バーカ、バーカ!
- 仕事なんていつになっても終わるもんじゃない!
と思っているのであれば、この記事を読むことじたいが時間の無駄なので、今すぐブラウザを閉じて仕事をしたほうがいい。
でも、もし自分の置かれた乱雑した状況を効率よく、かつ効果的に解決したいなら10分の瞑想をしたほうが、時間を短縮させつつも高品質な仕事ができるので、騙されたと思って、この記事を読んで欲しい。
瞑想したほうが時間は短縮できる理由「間違った努力」を回避できる。
やたら滅多に努力するよりも、正解を知ってからゴールを目指せば最短、最速でクリアすることができる。
なぜ瞑想すると時間が短縮できるのかと言えば、
- 心を落ち着かせることで、
- 現実をしっかりと把握し
- 現実に合わせた合理的な思考と行動ができるようになるからだ。
逆を言えば、
- 心が焦ったりして不安定な状態だと、
- 現実を正確に把握するのが難しくなるため、
- よく見れば答えはシンプルなのに、難しく複雑に考えてしまうようになるからだ。
ともいえる。
焦るとミスが増えるという経験は誰でもしたことあるはずだ。
僕たち人間は、緊急事態、非常事態になると「焦って現実が見えなくなり、非論理的、非現実的な思考と行動を取る。」という傾向がある。
しかし、瞑想をすれば、そんな焦りさえも取り除き、論理的、げんじつ的な対応ができるようになる。
例えば、こんなように。
強迫観念を排除して、合理的に考えられるようになる。
情緒不安定だと、冷静な判断できず、間違った行動をとってしまいやすくなる。
特に強迫観念(早くしないと、怒られる!損をする!)という感情は、あなたに重大なミスをもたららす。
例えば、学校で宿題をやり忘れた時に、先生に怒られたり、評価が下がるのを恐れて「やったけど家に忘れて来てしまいました。」というような、わかりやすいミエミエの嘘は、あなたの評価を下げることになる。
会社で大きなミスをした時に、上司に怒られたり、自分の評価が下がるのを恐れてミスを隠蔽しようとする。
でもバレるのは時間の問題で、バレた時には隠蔽したことも含めて、もっと大きな責任を負わされることになる。
少し前に政治資金問題を抱えていた政治家の秘書が、証拠を隠滅するためにパソコンのハードディスクをドリルで破壊したという事件があったが、これもわかりやすい。
こんなことやった方が怪しいどころか、「自分がやりました」と自白しているようなものなのに。
非常事態になると、子供でもわかるくらい非合理的で軽率な行動をとってしまうのだ。
他にも、好きな人に告白したいのに「嫌われたくない」という強い強迫観念に襲われてしまい、「告白したいのに、告白したくない。」という矛盾した行動に追いやられてしまっている人は本当に多い。
例をあげればいくらでもでてくるが、このように人間は強迫観念に駆られると、非合理的、非論理的な行動をとってしまう傾向がある。
だからこそ瞑想して、心を安定させた状態、強迫観念を排除した状態で、物事をしっかり考えることが重要になってくる。
感情に流されず、論理的な思考ができるようになる
瞬時に行われる人間の意思決定は、論理ではなく感情によって行われているというのは、行動経済学で100年以上前から言われていることであり、科学やAI技術が格段にすすんだ今でもかわっていない。
それどころか、ダニエル・カーネマン博士が「プロスペクト理論」でノーベル経済学賞を受賞したことで、人間は論理よりも感情に左右されやすいことがより明確になってきている。
『プロスペクト理論』では人間は意思決定をする時に、「無意識的に得することよりも損失を回避することをえ選ぶ傾向がある」ということが言われている。
特にネガティブな状況にある時、ギャンブル性が高い意思決定をすることも指摘されている。
『決断疲れ』が原因?優秀な経営者でも破滅的な行動をとってしまう心理的理由。適切な判断をするには◯◯が重要...
特に、さっきのような強迫観念に駆られている状況は、思考や判断が安易になりやすく、失敗しやすい。
借金をしている人が、借金が膨らむとわかっていながらも、あらたな借金をして、期限が迫った借金を返済しようとするのもそのせいだ。
さらに借金まみれの人が、持ち金全てをギャンブルに突っ込んで、一発逆転しようとしてしまうのも、論理的思考より感情が先行してしまうことを表している。
逆に、瞑想をすると心が安定し、ものごとを冷静に客観的にとらえることができるようになる。
突発的な安易な考えでも、客観的な視点を取り入れられることで、論理的な「うまくいく考え」に昇華させることができる。
冷静になることで明らかに自分を崖っぷちに追い込むようなダメなアイデアを捨てることもできる。
瞑想をすることは、仏教の経典であり、釈迦が一番最初に伝えたといわれる「八正道」の中でも、
迷いが出たら(心が揺れたら)瞑想して心を安定させなさい。
と言っている。
感情に押し流れそうになったら、瞑想をして一度心を落ち着かせよう。
より詳細な計画を「論理的に」立てられるようになる
忙しい時は「計画をたてる時間すらもったいない!!!」となってしまいがちだ。
でも成果を出したいなら、戦略的に優先順位の高いものからこなす必要がある。
だからやっぱり、やることを整理し、やることに優先順位をつけないと効率は悪くなる。
計画も感情に流されると成果までの道のりを論理的に作ることができず、『モチベーション』や『やる気』に引っ張られてしまう。
『モチベーション』や「やる気」は、ある時はいい。
でも『モチベーション』や「やる気」をベースにしてしまうと「やる気がでないと、モチベーションが上がらないと、行動に移せない」というデメリットにハマってしまう。
特に成果がでないことや、難しい問題、やりたくない仕事に対してモチベーションを上げるのは難しい。
そうなると、『成果につながる重要な仕事』よりも「成果につながらない楽な仕事」ばかりに着手し勝ちになってしまい、成果が出ない、仕事が終わらない、という結果をむかえることになる。
これでは、いくら計画をたてたところで成果は出ない。
成果を出すには、「やりたい」とか「やりたくない」とかではなく、やるべきことをしっかり定めてやらなければいけない。
でも、瞑想をすることで自分の感情を排除し、自分の欲しい成果をだすための戦略を論理的に組み立てることができる。
これができていない人は、やっぱり行きあたりばったりの行動になり、成果を出すまでに時間も体力も知力も消耗することになってしまう。
行動している時も現状を把握できるようになる
ゴールまでの道のりが、スタート地点からしっかりつながっている計画をたてると、全体を把握しながら、自分の現在地(現在ナニをやっているのか)が明確になてくる。
客観的に観るとわかるのだが、スタートからゴールまでの道のりがつながっていない非論理的な計画を立ててしまっている人は多い。
計画をたてずに行動をしてしまったがゆえに、行き当たりばったり、「自分がいったいナニをしているのか、わからない…」という状況になった経験はないだろうか?
計画を立てたとしても、それが論理的にゴールまでつながっていなければ、いくら頑張ったところでゴールまでたどり着けない。
それに気がつけず「とりあえずナニカやった方がいい!」と、まるで迷子になって目的地とは反対方向に進んでいる人は多い。
↑頑張ってるつもりでも最後は、押しつぶされて自滅してしまう。
がむしゃらに頑張って成果の出ない努力に猛進、盲信してもゴールに繋がっていないのだからいくら頑張っても成果は出ない。
成果につながらない間違った努力をしないためにも、時間を無駄にしないためにも、しっかりと計画にそって行動することが重要になってくる。
瞑想をして心を安定させ、自我だけではなく客観的な視点を冷静に取り入れることで解決できる。
【まとめ】瞑想10分への投資対効果は抜群に高い。
たった10分瞑想は心を安定させて、「論理的な思考」や「正確な現在地の把握」をすることができるようになる。
くどいほど言うが、人間は急いでいると、無理にでも強行突破をしたり、非論理的、非現実的な行動を取りやすくなり、大きな失敗をする傾向にある動物でもある。
↑中にはこのように人を踏み台にしてでも、自分は近道をしようとする人はとても多い。
「急がば回れ」という言葉があるように、感情よりも、現実をしっかり観察して、より賢い計画と行動をしたほうが実りは大きくなる。
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