“FUCK!FUCK!FUCK!”
こんなにFUCKという言葉を連発してもよいのか?
もし、よいのだとしたらきっとFUCKという言葉を、1日に最も言った人としてギネス記録にのるくらい、毎秒ごとに“FUCK!”と言っている気性の荒いアメリカ人の友人が突然、
“メディテーションやると、心が落ち着いていいよな♪”
と言ったので、僕は思わず笑ってしまった。
これが僕にとって初めての【メディテーション】との出会いだった。そして、メディテーションへの不信感はさらに高まっていた。
「まるでアムウェイビジネスの勧誘を受けた時のような気分」と言ったらわかりやすいだろうか?
そんな「メディテーションは良い♪」と豪語するアメリカンの友人を横目に僕は、
お前そんなに普段からFUCKFUCK言ってるのに、メディテーション(瞑想)してるの?嘘でしょ?全く効果表れていないでしょ?お前のいうメディテーション(瞑想)ってなに?
という感情をいだいてさえいた。
さらに
「正直言って、外国人はファッションとしてのアジアが大好きだよな〜。
カリフォルニアロールを日本人が普段から食べている寿司、だと思ってるし、特に瞑想なんてお坊さんが修行をするために身につけるもので、そもそもやり方だってそうとう難しい。
それをわかったつもりになったとしているとしたら人間として本当に軽いヤツらだなぁ」
ということすらも思っていた。
※この文章の続きを読む前に瞑想とは英語で【Meditation】(メディテーション、メディテイション)であることを確認しておいてもらいたい。
そして、この記事の結論から言えば、「瞑想(メディテーション)はめちゃくちゃいい!でも、カルト宗教にハマって人生台無しになるようなことはしないで欲しい!」というのが、言いたいことの全てである。
瞑想初心者1年目の僕により瞑想体験談はコチラの記事をクリック↓
今世界中で流行っている瞑想(メディテーション)とは?なぜブームに?
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↑「おい、外国人!なぜ、こんな邪魔なとところで瞑想しているのか?」、と突っ込みたくなる気持ちはおさえておこう。
そもそもなんで、そんな気性の荒いアメリカ人が瞑想のことを知っていたのかと言うと、世界的なトレンドとして「マインドフルネスは凄い!」そのためにはメディテーションが効果的だ」という流れがあったからだ。
当時2011年「Mindfulness A practical guide to finding peace in a frantic world」という本が世界中でベストセラーになり、いたるところで「マインドフルネス」、「メディテーション」という言葉を聞くようになっていた。
そもそもなぜ、この「Mindfulness」が流行ったのかというと、さらに50年さかのぼった1960年代に【二人の鈴木】として有名になった日本人のお坊さんがアメリカやヨーロッパで禅宗を広げたことに起因している。
瞑想の歴史と瞑想ブームになった4つの要因
瞑想の歴史を知ると、とても面白い。
なぜなら日本人にとって「瞑想=修行」のようなものである一方で、いつのまにか「瞑想=メンタルヘルス」のように変化してきたからだ。
瞑想の歴史をたどると古代インドのヨガに始まり、仏教の開祖であるブッダ(釈迦)が広め、さらにその瞑想を主にした「禅」がインドから中国にわたり海を渡って日本へきたことがわかる。
そして今起きている世界的におきている瞑想ブーム(禅やマインドフルネス、ヨガさえも含む)となったのは日本人の僧侶たちがきっかけだからである。
瞑想の起源と始まり
瞑想は古代インドで行われていたディアーナとよばれる修行の1つだったことに始まる。
(ちなみにこのディアーナという言葉はヨガで言う瞑想を意味し、禅の語源【禅那:ゼンナ】でもある。)
そして、仏教の開祖である釈迦(ブッダが)「悟りを開く(人生から苦痛を無くす)ためには瞑想が効果的である」といい出したことがきっかけが、いま世界中で行われている瞑想ブームの事の発端である。
そう、瞑想ブーマーは釈迦(ブッダ)なのだ。
そして、瞑想ブーマー釈迦の考え、教えを引き継いだ南インド出身のお坊さんが出現する。
↑それが達磨大師(ダルマ)だ。
このダルマが「禅宗」という坐禅(瞑想)を中心とした修行をする仏教の一派を作り出す。
↑日本でも有名な「ダルマ」の原型である達磨大師はインドから伝来し、坐禅をしすぎて手足がなくなったという伝説がある。そのためダルマは丸いのだ。
そして、この達磨大師は中国にわたり禅宗を広められ、その600年後(日本の鎌倉時代ごろ)、海を渡った隣の国である日本に広められた。
鎌倉幕府は禅を支持した初めての仏教幕府であり、源頼朝の嫁である北条政子が出家した話も小学校の授業で習ったはずだ。
(出家した北条政子の有名な銅像。なぜかダルマに見えてくる。)
日本人がもつ禅のイメージや瞑想のイメージはこの時に鎌倉時代のものが多いはずだ。
しかし、最近西洋人がしている瞑想は正直言ってこんな感じ。
「禅とか瞑想は新しい概念だ!クールだでかっこいい!でも、自分流にアレンジしちゃうよ!」
という感じで欧米でも禅や瞑想が「スピリチュアル体験」といして知られるようになっていくのだ。
そして、この日本で発達した禅が日本の二人のお坊さんによってアメリカやヨーロッパに伝えられて世界中で禅ブーム、瞑想ブームが勃発するのである。
瞑想を「世界的なブームメメント」に導いた2人の日本のお坊さん
もし、あなたがヨガが流行っていると感じたり、マインドフルネスという言葉を聞いたことがあるとすれば、1890年代からアメリカで活躍する鈴木大拙(だいせつ)氏と鈴木俊隆(しゅんりゅう)氏という「二人のSUZUKI」という日本人僧が禅(ZEN)を欧米に広めたことがブームの元になっている。
特に有名な話はスティーブ・ジョブズが鈴木俊隆氏に師事を仰いだことや著書である「ZEN MIND BEGINNER’S MIND」(1970)はジョブズの愛読書としても知られている。
ちなみに鈴木俊隆氏が1962年にアメリカ、サンフランシスコのヘイト・アシュベリーに設立したサンフランシスコ禅センターでジョブズが修行を積んだのも有名な話だ。
(ちなみに、このヘイト・アシュベリーは後にヒッピー発祥の地としても有名になる。)
↑煩悩の塊としか思えないヘイト・アシュベリーの街並み。
こんな街で禅が広まったとは日本人にとっては信じられないかもしれない。
AppleやGoogleの成功の秘訣として瞑想が注目されるようになる
こうした禅などの東洋思想がスティーブ・ジョブズを含む当時のヒッピーたちの中で流行し1960年代に瞑想(Meditaion)や禅(ZEN)などの精神的な言葉が流行ることとなった。
そして、2000年代になると、このヒッピー文化を引き継ぎ世界的なIT企業として成功するAPPLEコンピューターやグーグルの企業文化で「瞑想」が紹介されて「マインドフルネス」という言葉が流行るようになる。
医学でも東洋思想が世界に広まり始める「うつ病を治すにはマインドフルネス?」
医学の世界でも欧米は伝統的な西洋医学(手術や投薬により直接治療する方法)に頼ってきていたが、東洋医学(全体的なアプローチによる治療法)が注目されるようになっていた。
特に注目を浴びたのが2007に出版れてベストセラーになった”The Mindful Way through Depression: Freeing Yourself from Chronic Unhappiness”
にて、「うつ病への医学的なアプローチとして瞑想することが効果的だ」ということが多くの人に知られることになった。
この本が知られるようになってから、薬によるうつ病の治療が見直されたり、瞑想がより多くの人達に広まった経緯がある。
健康ブームでも東洋思想が主流でヨガや瞑想(メディテーション)が流行りだす
さらにはハリウッドで「インドにはヨガというスピリチュアルな体験ができる健康法がある」として有名人に広がったことが最近の瞑想ブームである。
1990年代後半になるとアメリカではヨガがブームになり、映画の中にもヨガが登場するようになってくる。
ブームになりすぎて、ペットにまでヨガをやらせる人まででてきている異常っぷりだ。
特に1998年からアメリカで放映されて日本でも話題となった「Sex and the City」や
マドンナが主演で演じた「2番目に幸せなこと」(2000)
ジュリア・ロバーツが主演を演じた「食べて、祈って、恋をして」(2010)
などが現在のヨガブームの火付け役となった。
そして同時にヨガの瞑想(ディヤーナ)も定着していった。
ちなみにヨガで行われている瞑想方法は基本的に坐禅による瞑想であり、禅から取り入れられているという話もよくある。
また、あなたも知っているかもしれないが欧米では「ヨガ=スピリチュアルな体験」として捉えられていることもある。
例えば、有名である「太陽礼拝のポーズ」や「木のポーズ」、「鳩のポーズ」など、自然を真似てポーズを取ることで自然と調和できるという考えがある。
しかし、実はその太陽礼拝のポーズなどは1990年代に西洋人たちによって作られたハタヨガと言われる、ほとんど古代のヨガと関係のないものなのである。
こんなことを言うと怒る人がいるかもしれないが、実は多くの人がやっているヨガのポーズは、この「ハタヨガ」と言われる1990年代にインドを整復していたイギリス陸軍に「インド式のトレーニング方法」としてと作られたものであり、その後、無理やりヨガに結び付けられて今現在も流行っているとうう経緯がある。
スピリチュアルと瞑想
そもそも瞑想は、もとをたどば仏教やヒンズー教などの宗教にいきつくので、自分の心と向き合ったり、自然や摂理を感じる活動だったりするためスピリチュアルとの結びつきも強い。
ただ、世の中には行き過ぎたスピリチュアルと瞑想を結びつけている人たちもいる。
例えば、グーグルで「スピリチュアル 瞑想」などで検索をしてみると、
- 瞑想をすると神に出会うことができる
- 瞑想をすることで霊能力が身につく
- 瞑想をすえると宇宙が見える
といういかにもスピリチュアルらしいコメントをしている記事がたくさん出てくる。
こうしたコメントを否定するわけではないが、
「神に出会ったことがないのに、なんで神だっってわかるのかな?『私は神だ』と言ったのかな?だとしたら、『自分を神だ』だ言っている次点でヤバイやつだと思わないのか?」
または、
「宇宙に行ったことがないのになんで、ここは宇宙を見たといえるのか?もしや、前澤さんよりも先に宇宙旅行に行った大富豪なのかな?」
なんて思わないだろうか?
そんな人達が言っている「瞑想なんて信じてはいけない!」と脳みそが直感的に反応してしまいさえするし、「そこまで瞑想でいってしまったのであれば、もはや悟りを開いてしまったのでは?」と称賛してしまいたくすらなってしまう。
そう、瞑想はこうした
「ワタシスゴイデス。ワタシ、瞑想デ、サトリヒラキマシタ。ワタシハ、”シンリ”ヲシッテイマス。」
という怪しい人や宗教団体にも使われてしまっているという事実もある。
このように瞑想はもともと宗教に根付く精神的な(スピリチュアル的な)ものである。
だから瞑想とスピリチュアルの関係を断ち切ることはできないが、「ワタシは瞑想で神を見た。宇宙をみた。霊能力を身に着けた。」と言ってしまっている人は危ないと感じている。
なぜならば仏教において、悟りを開いた人物は、いまだかつて釈迦だけであり、釈迦=ブッダ(悟りを開いた人という意味)だからである。
そもそも、なんで瞑想なの?瞑想をやる目的って?
しょうじき、瞑想をやる目的なんてなんだっていいと思う。
僕が瞑想をした理由はコチラから↓
釈迦は「迷いがデたら静かに瞑想して、心を安定させよ」と言っているし、ヨガ経典のヨガスートラでは「無になるために瞑想せよ」って言っているからである。
箇条書きにまとめると、こういうことだ。
- 心を落ち着かせたい
- 集中力をきたえたい
- 心の安定が欲しい
- ダイエットして痩せたい
- お金を稼ぎたい
- 彼氏/彼女に振られて死んでしまいたい。
- 会社の上司がムカつくのでぶん殴りたい。
と心がザワザワしたり、不安定になったり、またはイライラしたり、欲望にかられ我慢できなくなったりした時に瞑想すればいいと言える。
なぜ、そう言えるのか?そのことについてこれから書こうと思う。
嘘っぽいけど本当な、瞑想(メディテーション)のよく言われる効果とメリット4つ
で、瞑想するとどんな風になるか簡単に説明すると、メンタルが回復(心が安定)して、
- 「痩せたいなら暴飲暴食しちゃダメだよね。暴飲暴食している原因は、無理な食事制限ね。もっと無理なく食事制限しよう。」とか、
- 「お金を稼ぎたいなら、こんな低賃金、長時間労働の会社で働いていたらダメだよね。もっと効率よく稼げる会社に転職しよう。」とか、
- 「男/女なんて世界中に腐るほどいるんだから、元カレ/元カノに執着する必要なんて一切ないし、もっと自分に合う人と付き合ったほうが長い目で見ても幸せだよね。」
だから、なにか問題を抱えたら、とりあえず瞑想すればいい。
実際に最近の脳科学では次に紹介するように瞑想により幸福度が上がったり、脳が成長したりすることなども報告されている。
瞑想を行うと幸福を感じる脳の部分が活性化する
↑「世界一幸せな男」として呼ばれるようになったのが、フランス人であり30年以上もチベット仏教で瞑想の修行を積んだマチュー・リシャール氏である。
マチュー氏はダライ・ラマのフランス語翻訳者としても活躍している。
なぜ、彼が世界一幸せな男と言われているかというと、アメリカのウィスコンシン大学で行われた脳の幸せを図る部分のスコアが平均の1.5倍もスコアが高いことがわかったからだ。
瞑想をすることで特に幸せや喜び、活力と言ったポジティブな反応する役目を果たす、脳にある左の前頭前野が発達することが報告されている。
瞑想すると心や感情をコントロールしやすくなる
「瞑想を続けると感情や心を適切に処理できるようになる」という研究結果が出ている。
脳には扁桃体という生命を維持するために危険を感知して対処する部分がある。
瞑想をしていると、この扁桃体が活性化し、問題を適切に捉えて正しく対処できるようになると報告されている。
一方で扁桃体が未熟だと問題や驚異を適切に捉えることができずパニックを起こしてしまう。
ちなみにサイコパスと呼ばれるレベルの犯罪者の脳を調べたところ、他の犯罪者に比べても扁桃体の活動が弱いことも報告されている。
瞑想をすると心にゆとりがもてたり、ネガティブな感情に負けなくなったりするのもこの扁桃体が活性化するからであると科学的に証明されている。
瞑想すると免疫が高まり、健康をいじしやすくなる
瞑想プログラムを8週間実行したグループは、していないグループに比べてウイルスに対する抗体を多くつくりだし、免疫を高めたことがある実験によって報告されている。
この理由としては、脳にかかるストレスが大幅にへり快適な状態となったため、体がそれに反応して免疫が高くなったと推測されている。
病は気からという言葉があるが、脳や心の調子がよくなると自然に体の調子がよくなってくる。
瞑想をすると頭がスッキリし、心も安定してくるので体の調子がよくなってくるのだろう。
瞑想するのにお金はいらず、どこでもいつでもできる
そして、瞑想の最大のメリットは、お金をかけずに、どこでも、誰でもできることである。
「じゃあ、どうやって瞑想すればいいの?」と瞑想初心者の人であれば誰でも思ってしまうだろう。
そう悩むのも無理はない。なぜなら世界中にはユニークな瞑想方法がいろいろありすぎるからだ。
特にオカルト的なヤバい瞑想方法なんて絶対に引きたくない!
そんなふうに思っている瞑想初心者の人に知っておいてもらいたい基本的な3つの瞑想方法を紹介しておきたい。
瞑想の種類は大きく分けるとたった3つ
瞑想のやり方について調べてみると、世の中には坐禅という極めてシンプルな瞑想方法から、歩きながら瞑想する方法、ご飯を食べながら瞑想する方法、そして、罵声を浴びながら瞑想する方法などいろいろある。
しかし、そんな複雑で難解な(いろいろ解釈しないといけない)瞑想方法よりも基本的な3つの瞑想方法を目的別に紹介したい。
精神統一・集中力を上げるための瞑想(サマタ瞑想)
集中力をたかめたり、1つことを意識しながら瞑想する方法がある。
どういう状態になるかと言うと、個人的な感想をいえば「心が安定した状態になり、とてもリラックスできる。その結果集中力が高まる。」と言った状態である。
呼吸を意識するサマタ瞑想のやり方
特にサマタ瞑想と呼ばれる瞑想方法が有名で、呼吸のみに意識を向けて行うだけなのでシンプルでわかりやすい。
サマタ瞑想のやり方は以下の記事で詳しく説明している。↓
サマタ瞑想のやり方をシンプルに説明すると
- リラックスした状態で目を瞑って座る(もしくは寝る)
- 鼻で腹式呼吸をゆっくり深くする
- 息をゆっくり吐き、息をゆっくり吸うことに集中する
ポイントは、無意識のうちに意識が呼吸からそれて、なにか他のモノやコトにいってしまうので、意識がずれたと思ったら呼吸に再び戻すことだ。
仮に1分できたとしても2分目、3分目、もしくは2回目、3回目で意識がそれることを体験するだろう。
試しに1分だけ、この場でしてみて欲しい。
それでは目をとじて….
目を開いて時に時間がゆっくり流れるように感じることができたら、成功と言えるだろう。
初心者にとっては、ここで紹介したことを実践しただけでも効果を感じることができるだろう。
ただし、もっと詳しく知りたい。「瞑想マスターになりたい!」と渇望するのであれば、途中で説明した、全世界でベストセラーににもなりたった851円で手に入る禅マインド ビジナーズマインドを購入をおすすめしたい。
瞑想を知りたいのなら遅かれ早かれこの本は絶対に読むことになるだろうし、なんて言ったってタイトルが「ビギナーズ・マインド」なのだから初心者こそ内容を最初に知るべきである。
サマタ瞑想を実践してみたい人はこの記事を読んでほしい↓
慈愛の瞑想
この慈悲の瞑想というのもサマタ瞑想の一つで終わってみると、とても優しい気持ちになり、穏やかな心でいられるのが特徴だ。
特に自分に厳しくしてしまう人、他人に厳しくあたってしまう人は、きっとこの慈悲の瞑想をすることで、自分を含め人に優しく接することができるだろう。
慈悲の瞑想は以下の音声を聞きながらやるとわかりやすいのでやり方は割愛する。
15分程の時間が必要になるので、時間がある時に再生して欲しい。
俯瞰して観察力を上げるための瞑想(ヴィパッサナー瞑想、坐禅、マインドフルネス瞑想、祈り)
観察力が上がることにより悩みや問題を解決に導いてくれたり、または問題に対する考え方や感じ方を帰るのに効果的な瞑想方法である。
ちなみに釈迦が悟りを開いたとされる瞑想方法はココで紹介するヴィパッサナー瞑想方法である。
ヴィパッサナー瞑想を3ヶ月続けてみた結果↓
坐禅やマインドフルネス瞑想も、このヴィパッサナー瞑想が基本となっている。
やり方を簡単に説明すると、どれも
- リラックスした状態の姿勢を取る(一般的には坐禅)
- 鼻で腹式呼吸をゆっくりする
- 今感じていることに意識をもっていく
- 感じていることを認識する(心のなかで感じたことを唱える。)
- 意識を手放し、再び今感じていることに意識をむける(または呼吸に意識を戻す)
この瞑想をやることで、今起きている事象をしっかり認知できるようになり、「自分が考えていることが自分の頭の中だけで起きている現象」であることに気がつくことができる。
ようは、特に日本人の人は「みんなそう思っている。」とか「そんなの常識だよ。」とか言って、自分が認知していることがあたかも、マジョリティで他の人もそう思っていると思い込んでいる人の会話をよく耳にするが、実際にみんなそう思っているかどうかなんて確認してもいないので、まさにそれは思い込み(妄想)であることに気がつけたりする。
そういうことが自分の頭の中にありふれていて、こういう妄想を実在しないことを頭の中からかき消し、さらに事実を自分に気づかせてくれることになる。
「ん?よくわからない!もっと詳しく知りたい!」という人はには、僕よりももっとわかりやすく詳しく紹介してくれている以下の2つの図書を紹介したい。
ストイックにヴィパッサナー瞑想をもっと詳しく知りたい方は
もっとゆるく型にはまらず気づきを得たい人にはいかのマインドフルネス瞑想の紹介がされている
(自分を論理で納得させたいなら)
がおすすめだ。
ヴィパッサナー瞑想を初心者の僕が3カ月間やってみたレビューは以下の記事で公開している。
能力開発するための瞑想(超越瞑想、TM瞑想、マントラ瞑想、お経)
そして、最後に紹介するのが「あやしい..」「これぞまさにスピリチュアル」と感じつつも、気になってしまう能力開発するための瞑想である。
個人的な意見を言えば、「自分でトランス状態をお越し『自己洗脳』することで、欲しい現実を作り出す方法」がこの超越瞑想やTM瞑想と呼ばれるものだと思う。
ようは自分の思考に願望を刷り込ませて(洗脳させて)、意識を常にそこに集中させるための瞑想法である。
例えば、著書「成功哲学」で有名なナポレオン・ヒルが残した「思考は現実化する」という言葉や、引き寄せの法則が脳科学でも解明されていることや「プラシーボ効果(プラセボ効果)」という科学的に照明されている効果は、思い込みが現実を作るということを照明している。
例えば、あなたもこんな経験はないだろうか?
「ピザって10回言って!(実際に言ってみて!)」
ピザ
ピザ
ピザ
ピザ
ピザ
ピザ
ピザ
ピザ
ピザ
ピザ
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・
・
「じゃあココは?」
と聞かれてついつい、勢いのままなんの疑いもなしに「ヒザ」と言ってしまった経験。
まさにこれはピザという言葉をマントラ(祈祷)してしまったがゆえに、頭の中にピザが染み込んでしまい、「ヒジ」と答えることろを当然のように「ヒザ」と言ってしまったからである。
このような調子でマントラ瞑想や超越瞑想、TM瞑想というものは「自己の意識を変えるために効果的な瞑想方法」と考えられる。
イメージとしてはカルト宗教とか洗脳とかに使われる悪いイメージを持っている人も多いかもしれないが、最近よく耳にするコーチングや目標達成する技術としてもこうした方法がアファメーションとして取り入れられている。
ちょっと怪しいと思っている人には、そんなスピリチュアル的なことを科学で説明してくれているカーネギーメロン大学(東大より頭がいい)の認知科学博士である苫米地英人氏の著書がおすすめ。
初心者でも実感できる瞑想の基本的なやり方とコツ
ながながと瞑想にいついて書いてきたが、ズバリこれだけやっておけば良いという瞑想の基本がある。
坐禅の仕方とか、作法とかいろいろあるが、瞑想方法で紹介されている本に100%書いてあるコアな部分を3つに絞って紹介する。
このポイントさえ抑えておけば、瞑想を深く理解しなくても「おお、瞑想スゴイ!」と実感できるレベルで行えるはずだ。
鼻呼吸&腹式呼吸
瞑想は精神的な活動で「心の筋トレ」といったりするけれども、なによりいちばん大切なのは、どこの本でも最初に基本として紹介されている呼吸(息)である。
心は完全に息に集中すべき
初心者にとってシンプルで簡単な実践は、毎呼吸ごとに私たちの下腹部に生じる、膨らみと縮みを観察することです。
持続可能な幸せは、自分の呼吸に注意を向けるだけで達成できるということだ。
というように、初心者なら特に呼吸に意識することが重要だ。
無意識になるとか、無になるとか難しいので、とりあえず呼吸に意識するということであれば「吸って〜吐いて〜」を繰り返すだけなので子供でもできる。
ただ、忘れてはならないのは、鼻呼吸、腹式呼吸での呼吸である。口で呼吸をしても意味がない。
そして、僕自身もこの呼吸のみに最初はフォーカスしたから「瞑想スゴイ!なんだこの終わったあとの心の静けさは…さっきまでのイライラはどこにいった…」となれた。
なぜ、呼吸に意識しただけで人間の心は落ち着くのか?という謎については以下の記事で説明しているので、そちらを読んで欲しい。
坐骨を立てて座る
呼吸の次に大切なのが姿勢だ。
僕は最初、「瞑想=リラックスすつため」という言葉を都合よくとらえて、ダラッと脱力した状態で瞑想をしていた。
(最初は姿勢をダラッとしてても呼吸がしっかりできてればいいけど、そのうちに姿勢をしっかりしないと瞑想もだらけるという現象に襲われることになる…)
リラックスしていることは重要だが、背中がピンと張っている方がより瞑想に集中できて、瞑想が終わった時の頭のすっきり度が全然違うのだ。
ちなみに、とても勉強になる「禅マインド ビギナーズマインド」では
この姿勢は、正しい心の状態を得るための手段ではありません。
このような姿勢をとること、そのものが正しい心の状態なのです。
なにか特別の心の状態を得る必要はありません。
とまでかかれており、「正しい姿勢をとっている状態=正しい心の状態」と姿勢についての最初の説明でこのように述べられている。
言っていることは難しくても、なんとなく「姿勢がいいと気気分がいい」というのはわかるのではないだろうか?
例えばスーツを着ると背筋が伸びる感じがするし、お気に入りの服を着ると姿勢を良くして鏡でみたくなる。
瞑想も同じで姿勢をキレイに保った状態だと、気分良く瞑想できるのだ。
ちなみに、どんな姿勢がいいかというと
- 坐骨を立てて、
- 背筋をまっすぐにして座り
- 顎を引く
この3つができていれば、いい姿勢ができる。
坐骨を立ててすわれれば、自然と背筋を伸ばしながらも楽な体制ですわることができるのだが、コレが最初はわからない!
そんな方のために坐骨を立てた座り方を以下の動画でわかりやすく紹介しているので確認しておこう。
意識がそれたら呼吸に戻す
瞑想をやっていると意識がアチラコチラにいってしまう。
「いってしまう」というと悪いように思うがそうではない。
意識がそれてしまうので、それを呼吸に戻してあげることが大切なのだ。
それた意識を何度も戻すことで、自然と自己や心をコントロールできるようになるんだとか…
これは本当に難しい部分であるが、一方で楽しい部分でもある。
毎回瞑想をすると、自分の無意識に出会うことができるからである。
普段は忙しくて考えることができなかったことや、心のどこかに溜め込んでいた悩みなどがポン、ポンとでてくる時がある。
「あ、自分はこんなことを考えていたんだ。感じていたんだ。」という風になりながらも、そうなった時は深く考えずに呼吸に意識を戻そう。
そうすることで、「悩みが悩みでなくなっていることにも気がつく」ことができるのだから。
瞑想をやるのに人気の時間帯・タイミング
個人的な意見を言えば、「瞑想なんて好きな時にやればいい。」であるし、コレに尽きると思う。
ただ僕を含めて、瞑想をする人気の時間帯やタイミングがあるので紹介しておきたい。
朝 (1日の活動が始まる前)
僕もそのうちの1人だが、朝に瞑想をやる人は多くいるようだ。
理由は
- 目が覚めるから
- シャキッとするから
- 1日を気持ちよくスタートできるから
など、それぞれだ。
僕の場合も同じ理由といえるが、特に「日中の仕事のパフォーマンスを上げるため」というのが一番の理由と言える。
朝は1番疲れの回復がピークにくる睡眠の直後なので、1番脳みそを使える時間でもある(人による)。
この時間を最大限効果的に使うために瞑想をしている。
優先順位の法則から考えても仕事のできる人は重要な仕事に一番最初にてにかけるはずなので、仕事できる人も朝に瞑想している人が多いのではないだろうか。
精神的に不安定になった時
- やりたくない仕事にかからないといけない時、
- 会いたくない人に会わないといけない時、
- なかなか解決できない問題に直面しないと行けない時、
- などなど
僕たちは生活をしているとどうしても心が不安定になる時がある。
そんな時は決まって憂鬱な気分だし、表情もどこか淀んでいるはずだ。
そうなってしまうと、どんどんネガティブになり嫌なことが頭をよぎりうまく行かない考え方に陥ってしまいがちだ。
そんな状況の時でも瞑想をすると、「よく考えれば、たいした問題ではない」とネガティブな感情を捨てて平常心になることができる。
なにかに集中したい時
- 仕事に集中したいのに心がソワソワしてなかなか集中できない。
- 勉強に集中したいのに、◯◯のことが気になって集中できない
- 集中しようとすればするほど、集中できなくなってしまう
というように、雑念にかられて集中できないということは誰にでもある。
そんな時でも10分瞑想するだけで雑念は消すことはできる。
焦っていると「10分すらもったいない!」と感じてしまいがちだが焦ってもモノゴトに取り組んだところで対したせいかも出ないだろう。
パニックになりながら1時間仕事をするよりも10分瞑想して50分しっかり集中して仕事をしたほうが良い成果がでるとは思わないだろうか?
アイデアが欲しかったり、問題を解決したい時
アイデアは出そうと緊張したり集中したりすればするほど出てこない。
なぜならば「アイデアはモノゴトを俯瞰して遠くから、もしくは多角的に見たり考えたりする時にたくさんでてくるからだ」
瞑想をするとリラックスして、モノゴトを俯瞰して考えることができるようになる。
問題に生き詰まったら、考えようとせずにまずはいろいろな選択肢を多方面から探すために瞑想するのはとてもいい法である。
寝る前
以前は夜眠れなくなり、気が狂いそうになる時が多くあった。
睡眠薬を飲むのも嫌だったので医者にも行かなかったが、行けば「睡眠障害」くらいのことは診断されていたかもしれない。
そのくらい夜寝られないことにストレスを感じていたいことがあった。
しかし、瞑想をしてみると、それだけで眠れることができるようになった。
瞑想中に寝落ちしてしまうのだ。
寝ながらやる瞑想法があるので詳しくは以下の記事で説明している。
もし寝ることができずに困ったのだれば、ゼヒ瞑想を寝る前にやってみてはどうだろうか?
【まとめ】瞑想をやる意味
瞑想だろうがメディテーションだろうが、やれば心が安定する。
最初は一時的な効果になるだろうが、続けると私生活での呼吸がまず変わってくる。
そうなると常にリラックスした状態で目で見て、耳で聞いて、しっかり考えて、ということができるようになるのだ。
例えばこんなように↓
またはこっち↓
日本の伝統的な瞑想は坐禅によるものだが、自分にはマインドフルネス瞑想や寝ながらできる簡単瞑想方法がいいというのであればそれをやればいいと思う。
大事なのは自分が効果を実感できること。そして続けられること。
だからと言って、「本当の瞑想はこういうやり方だ」とか「あなたも瞑想するべきだよ。」なんて主張は一切必要のないものだと思う。
特にカルト宗教には気をつけよう。
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