僕は昔から感情に流されやすい性格で、勉強するのも気分が乗ったときだけ、それも好きなものに限るというように「モチベーション」を軸に生活してきた。
その代償として、高いモチベーションを無理に保つことになり結果、うつ病のような状況に追いやられた。
話を戻すが本当に性格もズボラで、目標達成のために詳細な計画をたてることもできないし、せっかく計画をたてたとしても、ほぼ無視して実行するほどいい加減でズボラな人間だった。
働くのも気分次第で、気分が乗らなければ仕事に手を付けることすらできず、ギリギリになって追い込まれるまで仕事に着手することができなかった。
「毎朝5時に起きてランニング」なんて目標をたてて、意気込んではみたものの、文字通りの3日坊主で終わり。
料理を作るにしてもレシピの量を軽量するけではなく、すべて目見当。
待ち合わせ時間も自分の都合のいいようにしか計算しないので、毎回10分遅れ。
そんな僕が「もっとうまくいく習慣を身に着けたい!」と意気込んでは
「成功哲学」や
「7つの習慣」」
なんていう崇高な本を「読んで実践すれば成功できる!」と言われても、継続できるわけがなく、「あぁ、俺はなんてダメな人間なんだ」と落ち込むだけ。
そんな常に「自分の気分」に流されてきたズボラな僕でも、
- 朝起きてシャワーを浴びる。
- 歯磨きを5分する。
- 毎日10分の運動をする。
- 毎日10分の瞑想をする。
- 毎日1分の掃除をする。
- 1分間で思ったことを書き出す。
- 毎日20分使って1日の計画をたてる。
- 1ヶ月毎に翌月の計画を考える。
- 1ヶ月毎に3ヶ月後の計画を考える。
- 毎日日誌をつける。
という生活習慣を自分の力だけで身につけることができた。
コツも簡単で意識したのはたったの3つのだけ。
意識高い系の「朝5時に起きる!」「毎日30分は運動する!」、「月に3冊は本を読む!」なんてことを実践しようとして心が折れた僕のようなズボラ系の人には特に役に立つと思う。
本能に体を自動運転させる。快(快感・快適)を求め続ける。
「継続することを第一の目標にする」なんていうのが習慣化する方法としてよく紹介されているが、これは大いに間違っている。
続けたところで、それが大きなストレスになるのならば続ければ続けるほど不健康になってしまうからだ。
そして、続けることを1番の目標にしてしまうと質がドンドン落ちていってしまうからだ。
なので、1番重要なものは「快(快感・快適)」になるかどうかを基準にする。
なぜなら、僕たちは、快感・快適(幸せ)と感じるものを自然と継続したくなってしまうからだ。
ただ、日本人はドMの民族なので「快感や快楽」という快適感情を否定している人が多い。
そして、努力とか忍耐力とか意志力とかいう崇高なことにしがみつこうとする。(99%の人がこれであり、自分もそうだった。)
そもそも、その考え方が大きな間違えだ。
詳しく知りたい人は、この本の「大原則ーー”快”をたいせ膣にしていい」の部分に詳しく書いてるので、読んだら腑に落ちるだろう。
なので、習慣化するなら圧倒的に「快」を求めたほうがいい。
なぜなら、人間は本能的に快感を応用にできているからだ。
その証拠に、性的に魅力的な異性がハダカのような状態でいれば、勝手に目がハダカを追ってしまう。
美味しい食べ物をイメージすればよだれが出るし、「今度食べに行きたい」となってしまう。
それだけではなくうんちをすれば、汚れたお尻の穴をキレイに拭いてスッキリする。
でも、うんちをしたあとに、お尻を拭かなかったらどうだろうか?
不快で不快で気持ち悪いはずだ。
うんちがパンツにべチョリとくっついた不快感と臭さで、居ても立っても居られないはずだ。
だから、僕たちは無意識にも関わらず、うんちをしたら必ずお尻を拭く。
↑という習慣を勝手にみにつけているのだ。
人間の本能は、快感を求めるだけではなく、不快を避けるようにもできている。
このように不快に感じているものを快感に更新することを意識すれば、苦しいことをわざわざしなくていいことにも気がつく。
僕が習慣化のコツとして一番最初に気がついてよかったのは、この「快(快感・快適)になる」を基準にしたからだ。
本能には逆らうことが難しいので、本能さえ味方につけてしまえば一気に継続し習慣化しやすくなる。
『すでにできていること』を強化していく。
「できていないことをやろうとする」のだから、できないのは当然である。
そして、その新しいできていないことをリストにして全部やろうとするのだから、「できないことだらけ」になるのも当然の結果といえる。
高い目標をその日から達成しようとするのは、泳げないのに水深10mのところで初めてサーフィンしようとするようなものだ。
他にも
「朝5時に起きてジョギングをする。」
「本を1ヶ月に3冊読む。」
「1日1時間は勉強の時間に当てる。」
なんていうのは、まさに泳げない人が水深10mでサーフィンをするようなものだ。
できないことをわざわざ始めて挫折する必要はない。
できないことにフォーカスするより、簡単に習慣化するなら「すでにできていること」にフォーカスしていく方が簡単に決まっている。
僕たちが今生きているということは、当たり前であるが、
- 毎分欠かさず呼吸をして、
- ご飯を食べては歯を磨き、
- うんちとおしっこをして、
- 汚れた体を洗って
- 寝る
という習慣を数時間、数日ごとにこなしているからだ。
勝手にこなしているのも当然なことで、最初に言ったように「人間は勝手に不快を避けて、快適を追い求めてしまう」という習慣がそもそも本能に組み込まれている。
人間はほっといても食べるし、寝るし、うんちをしたらお尻を拭く。
お腹がすくと不快でイライラし、寝不足だと不快でイライラし、うんちをしたのに拭かないと不快でイライラするように人間の体はできているからだ。
ニートだって生きているかぎり、最低限の習慣をてにいれているのだから、このくらいの習慣は誰でもできるようになる。
そして、この最小限の習慣(呼吸する、食べる、排出する、寝る、体をキレイにする)が生きることのコアな部分であり、いちばん重要なことだと認識できる。
そして、ここがしっかりできるようになってくると、快適な生活が送れるようになるので、生活の質が上がってくる。
特に現代の人は心肺機能がかなり弱くなっているので、「しっかり10分呼吸をする」というだけでも肉体的、精神的に健康を得られる人が多い。
運動不足の人はジョギングやランニング、筋トレなど新しいことを始めがちだが、普段からやっている習慣の質を上げていったほうが、もともとできているので、挫折するリスクが大幅に減るのでおすすめだ。
「やりきらない・ものたりない」でいい。
はじめから高い目標をたてて、全力でやり1日目の目標を達成しても、次の日は疲れてしまうので継続するハードルが一気に上る。
ここに習慣化の落とし穴がある。
習慣化するには、100%でやらないことが重要で、特に最初は「ものたりない。もうちょっとやりたい。」くらいがベストである。
「もうちょっとやりたい。」という感覚を毎日残せば、自然と次の日もヤりたくなるからだ。
はじめのステップは目標の1/10の量でいい。
僕も3年前までは、まったく取り組んでなかったのに、今では
- 朝起きてシャワーを浴びる。
- 歯磨きを5分する。
- 毎日10分の運動をする。
- 毎日10分の瞑想をする。
- 毎日1分の掃除をする。
- 1分間で思ったことを書き出す。
- 毎日20分使って1日の計画をたてる。
というような習慣を毎朝できるようになっている。
10分やるようにしている習慣もスタートは1分だけだった。
ものたりない、ものたりないが積み重なっって10分まで増えていっただけである。
掃除に関しては苦手なので未だに1分だが、1分あればベッドのシーツをキレイにできるし、仕事をする机周りもスッキリして仕事しやすくなる。
キッチンだって1分あればざっとキレイにできる。
掃除をすると生活環境がキレイになるので、快適な生活にそのまま直結するしいい。
そのうちに、「これじゃ全く満足できない。効果を感じられない。もっと時間をかけてやりたい。」となってくるので、自然と時間も伸びてくる。
これは心理学でいう「ザイガルニック効果」というもので、人間は中途半端な状態にすると気になるので、勝手に追いかけてしまう習性でもある。
テレビ番組が丁度いいところでCMになってしまうのも、漫画が気になるところで、次の巻に映るのも、視聴者や読者の「この続きを知りたい」という欲求を刺激するためだ。
ちなみにハードトレーンングをすることで知られる野球のイチロー選手も
「100%の力でやると続かないので70%~80%の力でやる。そうしないと続かない。」
という言葉を残している。
継続するコツは100%の力を発揮しない、というのは目からウロコの人も多いと思う。
まとめ
ここで説明したことを簡単にまとめるなら
- 本能を利用する。
- 無意識でできている習慣を強化する。
- 目標の1/10の量でスタートする。
の3つをしっかり負に落とせば、意志力が弱く、ズボラな人間でも、「いい習慣」、「快適な生活のサイクル」を努力せずとも獲得できるようになってくる。
ただ、もし、あなたが、今この文章を読んでいても「????」という状態であれば、墜落するまで思いっきりだらしない生活をするのもありだと思う。
限界がくるまで歯を磨かなかったり、体を洗わずに過ごしたり、家の中がゴミ屋敷になるまで掃除をしなかったり。
どこかで限界がきて「この気持ち悪さはたまらん!」ってなったら勝ちなので、地に落ちるまで堕落な生活をするのもありだと思う。
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