あなたは寿司屋に行ったら、まずは好きなネタを先に食べるだろうか?
それとも最後まで楽しみをとっておくタイプだろうか?
昔の僕であれば、好きなおかずは最後の楽しみとして取っておいたし、寿司を食べるにしても、徐々に舌慣らしをして最後の方に好きなネタを食べていた。
最後まで取っておいたほうが、途中のプロセスも楽しめていいと思ったからだ。
しかし、好きなことを軸にして生きてみて、その考え方が変わった。
好きなものはまっさきに食べる。
これが1番、幸福度ともに満足度が高い食べ方だと気がついたからだ。
お腹が空いていて、1番味覚が敏感な時に食べるのが美味しい。
逆に後回しにしてしまうと、1番好きなものを食べても、
「もうコレ以上食べられない。」
「けっこうお腹いっぱいになっちゃったけど、」
そう、同じものを食べているにもかかわらず、後に回してしまうと感動が薄れるのだ。
1番最後まで取っておいてしまった時なんて、すでにお腹がいっぱいになってしまっており、見るのも嫌だ、となってしまうことすらある。
いくら大好物の霜降り肉だって、お腹いっぱいの後に目にしたら気持ち悪くなってしまう。体が受けつけない。
人生もこれに似ていると思う。
もし、あなたがナニカやりたいと思っている事があるとして、
「時間ができたらやろう。」
「子育て終わってゆとりができたらやろう。」
「定年してお金にゆとりができたらやろう。」
「しっかり計画を立ててからやろう。」
なんて思って後回しにしていたら、いつのまにか体が受けつけなくなっている、できない体になっている。ということが起こるのだ。
これは10年好きなことをやって生きてきた僕だけの意見ではなく、同じように好きなことをして生きてきたひとまわり、ふたまわり年齢が違う人とも意見が被る。
「好きなことは最優先にしたほうがいい。好きなことは取っておいてもできなくなる。」
というのが重なる意見だ。
なので、
「好きなことを先延ばししてはいけない!」
「やりたいことを定年後にやろうと思っていても、体ができない体になっているよ!」
と、
声を大にして伝えたい。
いや、もっというと、好きなことをやり続けるんだ。
好きなことをやり続ける生き方を、選び続けないといけない。
そんなことを言うと、「そんな夢みたいなことを…」、「そんなイスクはとれないよ。」、「そんなんで将来どうするの?」なんて言ってくる人もいるだろう。
でも、よく考えて欲しい。
そもそも、サラリーマンで働くのだって楽じゃない。
でしょ?
ムカつく人の命令を聞いて、胃に穴が空く経験をしている人なんてザラにいるだろう。
公務員だって、人間関係で悩んでいて鬱的な状況になってしまっている人だっている。
給料が安定していたって、健康が損なわれてしまえば働くことさえできなくなってしまう。
僕からすると、理不尽なことを言う人間と人生の大半を過ごしながら、頑張っても平均年収にも満たないサラリーマンは、控えめに言っても生き地獄だと思う。
だから、どうせ大変な思いをするのであれば、好きなことをして生きよう。
ということで、僕が好きなことをして生きる生活を選んで10年たった。
好きなことをするということはメリットがたくさんある。しかし、デメリットもあるのでそこもしっかり考えてリスクヘッジをしたほうがいいとは思う。
好きなことをして生きるメリット6つ
人生は長いかもしれないが、体のことを考えれば、歳をとればとるほど制約ができてしまい、できることが少なくなっていく。
だからこそ、若いうちから好きなことをやって生活することには、お金に変えられないほどの価値がある。
だからと言って、お金を稼がないわけではない。
収入はサラリーマンよりも割高。しかも、自分で収入を得るスキルを身につけられる
好きなことをして生きることを考えるうえで、多くの人がまっさきに気になるのがお金をどうしてるの?ということだろう。
なぜなら日本人の殆どがサラリーマンとしてしかお金の稼ぎ方をしらない。(令和元年の大学生の就職率97.6%)
アルバイトとか契約社員としてではなく、しっかりと自分で稼ぐ方法は探せば色々とある。
そもそも、自分のやりたいことができれば、仕事なんてなんでもいいとも思っているが、やっぱり自分の好きなことがそのまま収入に繋がったら素直に嬉しいと思う。
もちろん、全てがすべて収入につながるわけではないが、僕の場合はブログを使って、今まで3000万くらいを売り上げている。
他にも僕の友達は自分のデザインしたTシャツを半年かけて売り600万円の収益を上げて、残りの半年を自分の好きなように過ごしていた。
海外でヴィラを経営して年収700万円の人もいれば、1日6時間労働で年収1000万くらいもらっている人もいる。
収入を得る方法は、いろいろある。
そして、初心者でも参入できる。
(あたりまえだが、誰でも最初は初心者。)
ただ、勘違いしてはいけないことは、お金で全てが解決できるわけではない。
お金さえあれば好きに生きられるわけじゃないということだ。
デメリットの部分で説明するが、特に人間関係においては、お金が邪魔になることは実際によくある。
脳がクリエイティブになり、成果を出しやすくなる。
好きじゃないことは、そもそも取り組むことが不快なので、問題を解決したいとも思わないだろう。
しかし、好きなことになると、自然と問題を解決するように頭が働くようになる。
- どうやったら、もっと収入を上げることができるだろう?
- どうやったら、時間内に終わらせられるだろう?
- どうやったら、少ないお金で手に入れられるだろう?
などなど。
これが、どんだけ頑張っても給料があがらない会社の仕事だったり、誰かの趣味につきあわされているだけだったら、頭は働かないだろう。
逆にできない理由、できない言い訳を勝手に考えてしまう。
これは、あなたのやる気や能力は関係なくて、脳が自己保存の法則にのっとり、そのようにできているからだ。(これを心理学では創造的回避という。)
逆に、好きなことっていうのは、好きな人を見つけた時に、
- どうやったら近づけるか?
- どうやったら連絡先を交換できるか?
- どうやったらデートに誘えるか?
というように、なんとしてでも手に入れようと、脳がとてもクリエイティブに働くようになる。
「好きこそものの上手なれ」というのと同じだ。
幸福度の高い生活ができる←(コレに尽きる)
近年になって「QOL」(Quality of Life:生活の質)という概念が定着しつつあり、お金も大切だが、それよりも心が満たされていることや、やりたいことをできていることが大切、というふうに方向に社会が動いている。
好きなことをして生きるというのは、まさにこのQOLを追求し続けることにあるとも言える。
日本だとサラリーマンで年収1000万を稼ぐというのは、やはりエリートサラリーマンではないと難しい。
しかも、年収1000万プレーヤーの人たちの働き方は、家庭を顧みずに働いているというのが現状で、1日の労働時間は10時間以上というのが一般的で、お金はあっても使う時間がないというのが現状だ。(人間関係、家庭がボロボロという人は多い。)
また、年収1000万円という肩書きを守るために、給料が低くなる要因となる仕事を減らすことや昇進を妨げる要因になってしまうので仕事をすることにしか頭がいかなくなってしまう。
こうなると、もはやお金の奴隷となってしまう。
一方で、僕たちのような自分で好きなことをして生計を立てている人は、収入や労働時間をコントロールして、自分のやりたいことをする時間を作ることができる。
例えば、僕のようにサーフィンが好きであれば、海の近くにさえ住んでいればいつでもサーフィンに行ける。
しかも、お金もかからない。
無理して稼ぐことをしなくても、質の高い生活は手に入る。
無駄に働いて、無駄に稼いで、無駄に浪費するというサイクルから抜けることができる。
結果、幸福度は高くなる。
自分に似ている”気の合う人”に会える
好きなことをしてい来ていると、自分の趣味嗜好が重なる人と出会うことが多くなってくる。
それは、趣味だけではなく自分が「この場所ステキだなぁ」と思った場所には、同じように「この場所ステキだなぁ」と思った人が住んでいる。
つまり、感性が似ている人と出会うことが多くなる。
僕の場合は、
- キレイな自然
- ゆっくりとした時間
- 強く優しい人間関係
っていうのが生活のベースになりつつある。
これは、最初から持っていたものではなく、いろいろなところに住むに当たって、「選べるならコッチがいい。」を選び続けた結果だ。
でも、これは都会に住んでいると「お金」、「物欲」、「ステータス」というもので見えなくなってしまう。
もし、あなたがお金や物欲、ステータスを求めていないのであれば、都会であなたと同じような感性をもつ仲間を見つけるのは難しいだろう。
そこにあなたが出会いたい人は住んでいない。
やさしい助け合いの世界で生きることができる。
例えば、あなたがワーホリなどに行っている人をみて「好きなことをして生きている人」と思ったら、それはだいたい「一時的に好きなことをやっているだけの人」だと思う。
僕がココで言っている「好きなことをやり続けている人」っていうのは1年か2年ワーホリに行って、普通に日本でサラリーマンやったりっていう人ではなく。
言葉の通り、好きなことをやり続けている人だ。
この人達は、能力が高く、たくましい、そして優しい。
センスがあるとか、もともとお金持ちだったとか、そういうのではなく、乗り越えてきた壁の数、解決してきた問題の数がただ単に多いのだ。
そして、その人達は、助け合いの精神を持っている。
もちろん、自分もそのレベルになって助ける立場になることが求められるが、成長し続けることは好きなことをするうえでとても重要だ。
人脈っていう言葉になると安っぽくなってしまうが、こうした好きを中心にしてい生きている人たちはたくましく、暖かく、そして頭がよくて優しい。
こういう人たちと友達になれるということに、好きなことをやり続ける醍醐味がある。
自分の好きな人でまわりを固められる
人生でもっとも不健康なものはクソな人間に関わることだと僕は思っている。
クソな人間というのは、能力が低いとか、ダラシないとかそういう人間じゃない。
クソな人間というのは単純に、いじめる人間であり、愚痴ばかりを言って他人の幸福度を下げる人間である。(人間と言うよりも鬼・悪魔に近い。)
特に日本は縦社会なので、誕生日が数ヶ月違うだけで、または肩書が少し違うだけで、厚かましい態度で接してくる人がよくいる。
好きなことをしていると、こうした嫌いな人とわざわざ付き合う必要がなくなるので、人間関係で疲弊することが少ないと思う。
こんな小さな人間と付き合う必要はない、付き合うとしても話を聞く必要はない。不幸をもたらす人の話を聞いて、わざわざ不幸になっている時間があるほど人生は長くない。
好きなことをして生きるのに大変なこと・デメリット5つ
好きなことをして生きるのに欠かせないのが「好きなことをして生きるためにやらなければならないこと」をやることだ。
好きなことをしていきるというのは、自由気ままに生きるのとはちょっと違うので、しっかり条件も確認しておいて欲しい。
収入については、常に次を考えないといけない。
自分で好きなことを選んで生きるということは、誰かが敷いたレールを生きるのとは違い、自分でその先のレールを作っていくということだ。
自分次第で収入を好きなだけ増やせると同時に、逆をいえば勝手に昇給したり、昇進することはない。
常に自分で選択し、将来を切り開いていく必要がある。
売上は頑張らなければ維持できないし、競合が参入してきたり、社会状況、天候などによって売上が下がることもある。
良くも悪くも常に自分次第なので、常に先を考えて先手先手で動く必要がある。
でも、だからこそ、自分のことのように相手を思える人たちと仲良くなることはとても重要なのだ。
試行錯誤を繰り返す必要がある
自分で未来を切り開こうとするとき、当たり前だが成功率が常に100%というわけではない。
軌道に乗るまでは、チャレンジの連続だし、予想していなかった問題に直面することになる。
こうした問題を解決することにヤキモキしたり、精神的に疲れることがある。
責任は全部自分でとる。
会社で働いていれば、上司や社長が最終的には責任をとってくれるかもしれない。
しかし、自分で選んで生きている以上、全ての責任は自分にある。
わからないことがあれば、自分で調べたり、知らない人に聞いて解決する必要がある。
放おっておいたら誰かが勝手に処理してくれていた、なんてことはない。
でも、だからこそ真剣に考え、悩み、自分にとって良いものを選ぶことができる。
責任をとるというとネガティブに聞こえるかもしれないが、責任をとると考えるからこそ、真剣になれるし、良い選択ができるし、スキルも上がっていくのでQOLを上げていくことができる。
まぁ、失敗しても日本には生活保護とかいろいろあるので、失敗しても文化的で最低限度の生活を国が保証してくれるので痛くも痒くもない。
日本のセーフティーネットは世界一高品質で安全だ。
自由をコントロールしなければいけない
自由について勘違いされがちなのが、「自由=好きに生きる」ということだと思う。
好きな暮らしをしていると、よく「自由でいいね。」と言われるが、ちょっと違う。
自分を管理しているだけである。
別に自由ではない。
逆に、自由にお金を使っていることを想像してみてほしい。
何でもかんでも好きなものを買っていたら、お金はすぐに消えていくし、事業をやっていたとして、好きなように自由にお金を突っ込んだら、その事業は破綻するだろう。
自分の責任において取捨選択を自由にできるというのはあるが、好き放題できるという意味では決してない。
好きなことをして生きるというのは、何でもかんでも自由というわけではなく、自由をコントロールできているから好きな暮らしができるのだ。
情報が偏ってしまうこともある。
自分の好きを中心に生活をしていると、情報が偏ってしまう傾向がある。
自分と同じ思考や趣味の人と生活をしていると、どうしても、ソレ以外の情報をキャッチしずらくなる。
そういう意味を込めて、好きなことも大切だが、好きじゃないことに興味関心を持つことも重要であると気がつける。
たぶん、自分の好きな領域だけを拡張していってもはやく限界はおとずれるので、生き残るためにも自分の知らない認識を広げていく必要がある。
【まとめ】好きなこと8割:苦手なことも2割チャレンジ、くらいの人生がいいかな。
30歳になってようやく「人生は思ったより短いなぁ」と感じられるようになってきた。
たぶん、体が老化してきていることを肌で実感してきたからだろう。
自分自身だけではなく、年上の友達や自分の両親を見ても、本当に自分の体を自由に使って動き回れるのは長くても50歳位だろう。
その後は、ナニかを始めるにしてもどんどんハードルが高くなっていくように思う。
重いものを持てなくなったり、長い距離歩けなくなったり、長い時間座っていることがしんどくなったり…と言うことが難しくなれば、もちろんサーフィンなどの運動については、今以上に体を動かすのが難しくなるのは確実だろう。
体だけじゃない。
40代の人と話をするとやはり計算能力が落ちてきたり、思考力が落ちてきていることを実感するらしい。
なのでできるだけ早いうちに、好きなことをやってスキルを最大限に伸ばして後は惰性でできるよう位のいいようにしておくことが重要かなとも思う。
いずれにせよ人生は短い。
好きなことをやろう、できなくなる前に。
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